渡邊涼、400自で決勝進出も7位/日本選手権(25m)

2014.02.16
初の決勝も力出せず
 「力み過ぎた」と思わず口にした。200mまでメダル争いに絡むも後半に失速。タイムも予選から1秒以上落とした。表彰台を狙っていただけに「話にならない」。それでも400m自由形としては短水路の日本選手権で初の決勝進出を果たした。さらに予選は自分の理想に近い泳ぎをするなど「収穫はあった」と前向きに捉えた。
 1500m自由形を専門にしており、平井彬嗣(政経2=市立船橋)と同じ柏洋スイマーズに所属している。前日行われた同種目は14分57秒67の6位。自己ベストを目指すも6秒及ばなかった。調子が上がっておらず、国際大会の代表選考を兼ねる4月の日本選手権に向けて「2カ月弱死ぬ気でやるしかない」と危機感を覚える2日間となった。来月は平井彬とともにメキシコで高地合宿を予定している。「15分を切って、(平井)彬嗣とともに代表に入りたい」と決意を示した。

スーパー高校生
4月から明大水泳部のルーキーになる、有力高校生が一足早く輝きを放った。細田梨乃(コナミ)は中学、高校と常に世代トップに立ち続けてきた得意のバタフライで2種目制覇。2日目の100mでは、前日50m優勝のスピードを活かし前半を先頭で折り返すと、最後まで粘り切って0秒17のタッチ差を制した。昨年11月には女子バタフライをけん引してきた現日本記録保持者の加藤ゆか(東京SC)が現役を引退した。次世代のエースとして期待の高い細田は「加藤さんが引退してバタフライはみんなが狙っている。メドレーリレーも自分が泳げたら」とその後継者に名乗り出た。
また、昨年のインターハイ平泳ぎ2冠の後藤滉平(BS太宰府)は100mで8位、200mは7位と2種目ともファイナルに立った。「小日向さんがいたから」と明大進学を決めた後藤がチームに合流すれば、平泳ぎ2枚看板として心強い存在だ。これまでは100mを得意としてきたが「100だけの選手と言われたくない。大学では200も。当然五輪を目指してやっていく」と宣言した。楽しみなルーキーが「明治」にやって来る。