平井彬が2連覇、森谷も健闘の8位/日本選手権(25m)

2014.02.15
 25mプールで日本一を決める短水路の日本選手権が開催された。男子1500m自由形では昨年の大会を制した平井彬嗣(政経2=市立船橋)が14分42秒97で2連覇を達成。男子200m背泳ぎでは森谷駿(法2=名古屋)が初の決勝で8位と健闘した。

平井彬、大会連覇
 第一人者の貫禄を見せた。序盤は後方でレースを展開するなど一時はトップに4秒差をつけられるも1000mのターンで先頭に躍り出た。そのまま独泳状態を築くと後続を5秒以上引き離す圧巻の泳ぎ。「気付いたら出ていた」と冷静にレースを振り返った。
 今シーズンはフォームの改善に取り組んでいる。昨年12月に単身でオーストラリアに渡り、ロンドン五輪金メダルで、1500m世界記録保持者の孫陽(中国)を育てたデニスコーチに師事。外国人選手と比較してひとかきの質の違いを実感し「20年間積み上げたものをぶっ壊している」と試行錯誤の中で臨んだレースだった。しかし、新フォームは400mまでしか持たなかった。「途中からがむしゃらになってしまったが、がむしゃらな泳ぎでは勝てない」と苦笑いだった。
 来月には自身初となる高地合宿をメキシコで予定している。国際大会の代表選考を兼ねる4月の日本選手権に向けて「あと1カ月死ぬ気で追い込めば間に合う」と断言。昨シーズン果たせなかった15分切りに向け、エースが上々のリスタートをした。

森谷初の決勝で8位
 森谷が自身初のファイナルに立った。200m背泳ぎ予選を1分56秒79の自己ベストで8位通過した。8コースからスタートした決勝では前半から果敢に攻めた結果、予選より0秒13遅れの1分56秒92だったが「初めてこういう舞台に立てて刺激になった」と笑顔を見せた。大会2日目は100mに出場する。「明日もベストを出したい」と絶好調男は健在だ。