ジャンプチームを引っ張る二人のエース・高梨、西方

2014.02.10
<ジャンプチームの主軸を担う 高梨寛大>

 1年次には4位、2年次には3位と一つずつ着実にこの大会での順位を伸ばしてきている高梨。昨年はケガを抱えながらもK点を超える大ジャンプで念願の表彰台に上がった。同じジャンプ部門の成田祐介(政経4=下川商)、横川良太(政経4=白馬)らとともに明大飛行隊を引っ張る中心選手として期待が掛かる。

 今年9月、合宿所が新しく笹塚に竣工した明大スキー部。多くの学内、学外関係者の協力のもと、閑静な住宅地内、旧合宿所の跡地に建設された新合宿所はとてもスタイリッシュな外観が印象的だ。高梨はその合宿所について「大学やOB、関係者の方に感謝している」と語った。普段はWeider社のもとで練習しているためメニューや自己管理の方法に特別な変化はなかったようだが、決して感謝の気持ちは忘れない。

 1月中旬に大倉山ジャンプ競技場で行われたSTVカップでは67位と、シーズン序盤はなかなか調子が上がらなかったという高梨だが、「徐々に上がってきている」と調子は上向き。自身3度目のインカレに向けて調整は順調なようだ。持っている実力を存分に発揮できれば今年も表彰台を十分に狙えるだろう。「いつも通りのジャンプを出せば勝てる」とリラックスして飛ぶことを目指す。今年も高梨の活躍から目が離せない。

<名実ともに期待ふくらむルーキー 西方慎護>
 
 高校時にはインターハイ準優勝という好成績、さらに今季はノルディック世界ジュニア選手権大会で団体6位を手にした。今季はスキージャンプナショナルチームメンバーにも選出され、まさに期待のルーキー西方。しかし現状に満足はしていない。「技術やパワーは上がってきているが大会でベストパフォーマンスを出せない」と自己を分析。世界ジュニア選手権での結果にも納得はしていないようだ。具体的な要因としてはメンタル面が不安定であることを挙げている。「落ち着いて本番に挑めるようにする」ことが課題だ。

 毎日のトレーニングを欠かさない。「時間があればトレーニング」と新しい合宿所のトレーニングルームを最大限に活用。ジャンプで重要とされる下半身のバネや脚力をアップするためのメニューや体幹トレーニングなどをこなしている。「毎日充実した生活をおくれている」と喜びを見せた。自己管理に関してはオンとオフの切り替えを大事にしているという。トレーニングの時は集中し、オフのときはのびのびとリラックス。休日は甘いものを食べに行ったり、買い物に行ったりと楽しく過ごしている。オフを「とにかく楽しくゆったり過ごす」ことでうまくバランスを取って調整をおこなっているようだ。

 リレハンメルオリンピックで団体銀メダルを獲得した西方仁也氏(平3営卒)を父に持つ西方。父・仁也氏は明大在籍時の1年次、4年次に同競技でインカレ優勝を果たしている。「尊敬する選手はやはり父親」。初めてのインカレで優勝を目指し、八幡平の空を舞う。

◆高梨寛大 たかなしかんた 営2 北照高出 172 cm・59kg
◆西方慎護 にしかたしんご 政経1 札幌日大高出 175cm・56kg