勢い最後に失速し部門総合6位に終わる/日本氷上選手権

勢い最後に失速し部門総合6位に終わる/日本氷上選手権
 
 最後のインカレで、小室拓也部門主将(政経4=白樺学園)がキャプテンとしての役割を果たした。初日に行われた500mで「上出来だと思っている」と満足の滑りを見せ、6位入賞。奥村雄樹(政経3=嬬恋)も7位に付け、共にポイントを獲得した。昨年のインカレでは無得点に終わった短距離陣の活躍で「チームの士気は上がっている」(小室)といい流れをつくった。

 長距離のエース小川新太(政経3=白樺学園)は、ケガを抱えながらの出場となった。そんな中でも、5000mで5位、10000mで6位入賞。チームに大きく貢献したが「悔しいけどこれが今の実力」(小川)と、ベストの滑りとはいかなかった。ケガを抱えたエースの穴を埋めようと奮闘を見せたのはルーキーの千葉将志(政経1=白樺学園)。5000mと10000mで入賞を果たし、10000mでは小川を上回る4位に付けた。「目標としていた14分20秒切りも達成できてうれしかった」(千葉)と笑顔を見せた。

 

奮闘を見せたルーキー千葉
奮闘を見せたルーキー千葉

いい流れで迎えた最終日。2000mリレーは失格、チームパシュートは7位と、得点源としたいチーム競技で無得点となった。「みんな疲れが出ていた」とチームパシュートに出場の竹田勇祐(商3=白樺学園)。部門総合6位という結果に選手たちは唇をかんだ。

富岡俊也総合主将(政経4=駒大苫小牧)は「この気持ちを忘れないでやってほしい」と後輩たちに思いを託した。今大会は下級生の活躍も見られ、来シーズンに期待が懸かる。部門総合上位を再び目指し、古豪復活を目指す。

[保屋松彩佳]

試合後のコメント
富岡

「ケガの前と比べると全然本来の姿には戻っていない。しかし、最後に出させてもらって一緒に戦えたことが良かった。いろいろ難しいこともあったが、それでも3部門で優勝することを目指してチームはやってきたので、その目標を達成することができてとりあえず良かった。(部門総合6位)初歩的なミスからということもあるし、誰も責めることはできない。この気持ちを忘れないでやってほしい」

小室
「(500m6位について)500mで5ポイント取れたのは良かったと思う。最低限の役割は果たせた。キャプテンとして弾みを付けられたと思う。就職活動もあり思った以上に練習ができず調子はあまり上がらなかったが、それでもインカレに向け筋トレや陸トレは続けていた。今年はチーム一丸となってここまで来た。来年はリレーは自分が抜けるだけなので、もっとレベルアップできると思う。また短距離では奥村が得点を取ったので、それに続く選手が現れるようになれば上位に上がれると思う」

黒岩紘岳(政経4=嬬恋)
「1500mのみの出場で入賞には及ばなかったが、自分が出せる力は全て出し切れた。今シーズンは自己ベストも出すことができ、それで終わることができて良かった。卒業後は明治大学に対しても協力できることはやっていきたい。4年間つらいこともあったが、それ以上にここまで楽しくやってこられた。下の代も強い選手はたくさんいるので、頑張ってほしい」

小川
「5000mで表彰台に上れなかったのは初めて。シーズン中のケガが多くて、調子を崩したり練習ができない期間が長かった。今大会も3週連続での大会で練習がちゃんとできていなかった。5000mの5位はよくやった方。悔しいけどこれが今の実力。(チームとしては)誰が出てもポイントを取れるように選手層の引き上げをしたい。来年度からは4年生になるので、みんなを見ながら自分も強くならなければいけない。今年度は悔しい思いばかりなので、これをばねにして頑張っていきたい」

奥村
「(1000mは)自分の中ではいい滑りだったと思う。もう少しいけたけれど、今の実力ではあのくらいだと思う。この1年間はスタートを速くしようと練習してきた。インカレで表彰台に上がることも目標だったが、今年は駄目だったので来年こそは表彰台に上がってチームの総合優勝に貢献したい」

竹田
「10000mは途中までは良かったが、練習不足が出た。チームパシュートはみんな疲れが出ていたと思う。来年はまた一からやり直して頑張りたい。個人としては入賞、団体としては3位以内を目標に臨んだが、今年は駄目だったので来年は絶対に達成したい」

荻野達哉(政経2=白樺学園)
「(1000mでは)練習でやってきたことを出せなかった。設定していたタイムが出せず、悔しい。得意種目ということもあって余計に悔しかった。絶対にリレーで挽回しようと思った。(この1年間は)後半の持久力を付けることを目標に練習してきた。ただシーズンの半ばに腰をケガしてしまい、あまり練習ができなかった。それが結果につながったと思う。来シーズンはタイムを上げることもそうだが、筋力を付け、気持ち的にも強くなりたい。(来年のインカレは)スピード部門の点数に貢献したいし、3部門総合優勝にも貢献したい。鈴木監督の期待に応えられるよう頑張る」

千葉
「5000mでの結果に納得いかなかったのでやってやろうと思って10000mに臨んだ。5000mではあと4~5秒は詰められた。目標としていた14分20秒切りも達成できたしうれしかった。練習ではなかなか勝てない小川さんに勝てたのも良かった。(ジャパンカップ第3戦でも優勝を果たしているが)3000mは層が薄いので優勝を狙って出場した。得意距離ではなくむしろ苦手な距離だったが、狙ったところで優勝できて良かった」