(15)最後の箱根路へ、雪辱誓う駅伝主将・北魁道
最終回は、北魁道主将(商4=世羅)。1年次から3年連続で箱根に出走し、昨年はアンカーを務めた。

し烈なメンバー争いの中で
前哨戦となった出雲、全日本に北の走る姿はなかった。今季はここまで故障もなく、調子も維持できていたが「単純に他のメンバーが実力で上回っていた」。し烈なメンバー争いの中でレギュラーを勝ち取れなかった。「走れなかったのでここまでは5、60点」と、悔しさがある。同時に、チームとしては「今季は4年間在籍した中で1番強い」。実力に手応えを感じている。
姿勢で引っ張る
昨年の箱根後、駅伝主将に就任。「明治の主将は例年言葉より姿勢で引っ張るタイプ」と背中で引っ張ることを目標としてきた。「個々人が自分の目標や意識を持ってやっている」から、言葉はいらない。その分練習から積極的に前に出ることを心がける。「言葉数は少ないが練習の中でも率先して引っ張るのは大きい」と、西駅伝監督も認める。だからこそ、箱根で結果を出してチームを勢いづけたいという思いがある。
集大成見せる
前回の箱根では発熱後2週間でレースに挑み、区間17位でチーム順位も一つ落した。「一番練習が積めた」シーズンだっただけに、悔しさが募った。「(3位入賞の)うれしさも、悔しさも経験した」箱根路に懸ける思いは強い。「箱根の借りは箱根で返す」。悲願の総合優勝へ。主将は最後の大舞台へ静かに燃えている。
[岡本幸大]

箱根への意気込み
(エントリー入りして)上尾ハーフで失敗し、エントリー入りできるかも自信がなかったので、とりあえずメンバーに入らなければいけないなと思っていた。(今季は)駅伝主将となったが、特に言葉で引っ張るのではなく、姿勢でチームを引っ張ってきた。前期は関カレで一点でも稼ごうと思った。いい練習、質の高い練習ができ、自信はあったが結果が付いて来なかった。そこからも大きな故障なく走り込めたし、出雲、全日本に向けて調整もできていたが、2つとも走れなかった。単純に他のメンバーが実力で上回っていた。それを含め今季は5、60点。(印象に残るのは)3年次の7区。廣瀬が2位で襷を持ってきた時はワクワクした。去年の10区もある意味印象深いが。3年の夏が1番走れ、自信もあったがああいう結果。箱根の借りは箱根で返す。(箱根という舞台について)まさか走るとは思ってなかった夢のような舞台。それが夢ではなく目標になった。その先も見据えながら挑みたい。明治の主将は例年言葉より姿勢で引っ張るタイプ。それは個々人が自分の目標や意識を持ってやっているから。今季は4年間在籍した中で1番強い。自分たちでどう練習すべきかを分かっている。ケガなく全員が質の高い練習を積めていて、合宿でも練習をこなせる人数が増えていて、手応えはある。練習でも緊張感もあるし。箱根ではどの区間でもいい流れをつないで、本来の自分の走りをしたい。もう箱根は一生走ることはない。最後の箱根になる。3位も経験して、昨年は悔しい思いもした。上位で争って勝負しての7位。勝ちにいけるチームだという手応えもあったが、本来の力は出し切れなかった。雪辱を果たせるのは箱根だけ。後は勝つだけ。自分にとっては最後のチャンスだし、集大成になる。チームとして勝ちにいって優勝、個人としても勝ちにいくのが目標。
◆北魁道 きたかいどう 商4 世羅 28分42秒92(1万m)
明日午前8時、いよいよ箱根駅伝の「号砲」が鳴ります。今年優勝するのはどのチームか、明大は何位でゴールするのか、目が離せません。ご注目ください。
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