西野、昨年の順位上回れず/全日本選手権
「うまくいくのは1年に1、2回くらい。逆にいい演技が何でできるのかが分からない」と苦笑い。これまではなかなか本調子をつかめなかった西野だがインカレは「今回のような失敗をしないように頑張りたい」と意気込んだ。
「結果的には悔しい」。FS序盤のトリプルアクセル2本を決めた野添。勢いに乗ると思われたが、後半「思うように息が整わなくて跳べなかった」とジャンプのミスを連発した。スケーティングでもスピードが落ち、後半の疲れが目立った。昨年のSP落ちは回避するも「すごく悪かったわけではないが最後のジャンプまでやって成功なので良かったとは思えない」と悔しさをにじませた。
[橋本杏菜]
試合後のコメント
アイスダンスで全日本選手権初出場を果たした鈴木
「楽しくやろうと思って臨んだ。練習通りにできたし、なにより転ばなくて良かった。安形が足が痛いリフトが一つあるが、それも成功できた。全日本初めてで一年目から出させてもらってとてもいい経験になった。感謝の気持ちでいっぱい。この一年振り返ってあっという間だった。東日本からだったがすべての試合が楽しかったし勉強になった。とりあえず一段落。来年も続けられたらいいが、来月にはそれぞれインハイ、インカレがある。ひとまず個人で頑張っていく」
体調不良で思うような演技ができなかった西野
「SP前々日に風邪をひいて熱が出て結構無理な状態だったが、今やるしかないし、やろうと思った。でもSPでは(体調が悪いのが)出てしまった。SPの演技は最悪だった。(SPが終わって)自分はもうずっと号泣だったので人の話は全然入ってこなかったが、とりあえずやるしかないからというのは言われて自分でもやろう、やるしかないと思った。FSは逆に吹っ切ってこれ以上自分の悪い演技になることはないのでもう思い切ってやろうと思った。SPに比べたらよく立て直した方だと思う。公式練習から思いっ切りやっていったらちょっと調子が戻ったのでこれならいけるかも、東日本選手権のときのようにうまく演技入るかもと思ったが、うまく噛み合わず。でもやっぱり全日本だからこそいい演技をしたかった。(厳しいシーズンの中どういった気持ちでスケートをしていたか)本当に辞めたかった。逃げ出したいのは山々だったが、東日本選手権で苦しんだときにいい演技ができたらうれしさが2倍、3倍することが経験できた。また全日本に向けて苦しくてもいい演技をするために頑張ろうと切り替えられた。自分でも予想がつかない。たまにいい演技ができるから諦められない。またできるかもしれない、またやろうと思って変に締め付けられているというか。コンスタントにうまくできたらいいが、いい演技は1年に1、2回しかできない。逆に何でできるのかが分からない。インカレは今回のような失敗をしないようにしたい。あとみんなの脚を引っ張らないよう、明治のために上にいけるように頑張りたい。来年はもう強化選手でもないし何もないので全日本で喜んで終われるような演技を目指してどんどん練習内容も改めて頑張っていきたいと思う」
FSで崩れた野添
「FSはトリプルアクセル1本でずっと練習してきたがSPで上と結構差があったのでこのまま全部きれいにまとめても来年の東日本の枠の15番にも届かないと思った。それならアクセルを最初2本にしようと思って入ったがやっぱり練習でやってこなかった分、体力を使って後半に響いてしまった。結果的にきれいにまとめるのかアクセルを2本入れたのかどっちが良かったかは分からないが最初の2本はとりあえず入ったので(アクセルを2本)入れたことに悔いはない。(トリプルアクセル決めて勢いに乗ったと思ったが)その後の2本目も何とか堪えて良かったが後半で脚にきてしまって思うように息が整わなくて跳べなかったので課題だらけ。(全日本の舞台を振り返って)SPは結構緊張したがFSは最初の方でアクセル2本が決まったので気分も良くて楽しめたと思う。でも終わってみると後半をしっかりしないといけないと思う。反省点ばかり。全日本に出られてうれしい気持ちは山々だがやっぱり15番以内に入っていかないと来年の東日本枠が少なくなって出られなかった人たちにも申し訳ないし、自分も苦しむことになると思うのでその点では反省。結果的には悔しい。(インカレに向けて)昨シーズンで一番悔しい思いをしたのはインカレなので今年こそは先輩2人と力を合わせて明治の優勝を目指して何としても優勝したいと思う」
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