
連勝で4回戦進出/全日本大学選手権
[佛教大戦]
まずは一勝だ。序盤、大塚陸主将(政経4=日本航空)のサービスエース5本を含む7連続得点でリードを奪う。その流れのまま1セット目は25―15と大差でものにした。続く2セット目は1セット目を取った余裕からか、スキが生まれ相手に押し込まれる場面も。しかし、杉本匠(政経3=聖隷クリストファー)の鋭いスパイクと選手交代をうまく使い明大ペースで試合を進めた。最後はブロックが決まりストレートで初戦を突破した。
[中学大戦]
手に汗を握る戦いを繰り広げた3回戦、中学大との一戦。「1セット目取れたのが勝因」(大塚)と勝負の分かれ目となった第1セット。1ポイント目を大塚が新貴裕(営4=石川県工)とうまくコンビを合わせ、時間差攻撃で決めた。幸先良いスタートを切った。しかし、中学大の両サイドからのスパイクに的を絞れず、3―7とリードを許し思わずタイムアウトを取る。タイム後も逆転を図るも点差は縮まらず、終盤まで勝負は中学大が一歩リードしたままの展開に。21―24とあとがない状況で佐藤拓真(政経4=山形南)に代わって武田友和(文4=日向学院)がピンチサーバートして出場。確実なサーブで相手を崩し、チャンスを作った。徐々に明大ペースとなり、飯塚渉太(政経4=相馬)がレフトから決死のスパイクでポイントを奪う。一挙5連続ポイントを取り、26―24で第1セットを奪取した。第2セットは明大ペースそのままにリードすると、佐藤が2連続でブロックを決めるなどで点差を広げ25―21で勝利をもぎ取った。試合には勝利したが「もう一回切り替えて頑張りたい」(大塚)と一戦一戦戦い抜く。
[石渡遼、西尾健三郎]
試合後のコメント
大塚
「(中学大戦は)相手のチーム的に力を持っていて、競るとは思っていたし全然甘く見ちゃいけないと思っていたから。あのくらい競る相手だったと思います。(1セット目は)思うようにというよりも、あっちのすごい勢いがあって、それに押されていた部分があったかな。あとやっぱり去年この日に負けているから、それがちょっと思い浮かんだ部分が序盤あって、それでいかれてしまったかなというのはありました。1セット目取れたのが勝因だと思いますよ、今日は。(4年生の力がありました)みんな頼りになるし、でもやっぱりこんなんじゃ勝ち上がっていけないと思うから、もう一回締め直して臨みたいと思います。3セットマッチだし、向こうは前の日にゲームをやってきていて。3セットマッチで序盤走らなかった時のことをずっと話していて、それが今日なんとか乗り切れたから良かったと思います。本当に全カレにとって明日が一番の山というか、日本一を取るにはこの日を乗り切らなきゃ始まらないから、まずベスト4を狙えるように。エイトの話をするよりもまず初戦ね。標準を合わせてやっていきたいと思います。でもなんだろう、足は動いていなかったけど雰囲気は悪くなかったから。1セットはあんなふうに取るとは思っていなかったけど終盤盛り返せるとはやりながら感じていた。(杉本は)ちょっと乗り切れていない部分があるから、なんとかあいつが戻るまで踏ん張って。あいつが駄目なら駄目で一緒にあいつと共にする予定だからね、4年生は。それまで俺らが4年の力で日本一を取ると思っているから、もう一回切り替えて頑張りたいです。任せて」
新
「結構押された感じでしたね。あっち(中学大)は思いっきりやるだけなので、それが1セット目に出たぐらいですね。特に得点源だった高いライトを抑えにいって結果的にはうまくいったので特に気にするところはないです。1試合目はお互い(試合に)慣れてないから、うまくできているかできてないかわからない状態で、だからあんまり気にすることはなかったですね。明日も1試合目はこの調子でいけると思うんですけど、2戦目は東海、専修とどう戦っていくかですね。そこには勝ちたいです。1試合目やって2試合目調子が上がるってことはないので、1試合目から上げていきたいです。出だし、初戦が大事です。まあ、大丈夫ですよ、わかんないですけど。笑い」
鎌田将人(法4=城山)
「ちょっと硬いので明日から頑張ります。本当に危機感を覚えています。今日のことは何も言えないです。コンビも合っていなかったので明日から切り替えて。修正する暇がないので、いつも通りやります。明日から頑張ります」
佐藤
「最後のインカレが始まったが、最後という実感も沸かなくて現実逃避したり、でも最後なんだなと感じたりしていた。スタートは余計なことを考えて、変に意識して悪いスタートになってしまったのは反省点。チームとしても、結果を出さなきゃというプレッシャーがあって序盤よくなかった。2試合目にいくにつれて徐々によくなっていったかな。自分としてはいつも通り、全力で喜んで集中してできた。今日こうやって修正した感じを忘れずに明日からも臨みたい。今日は1発勝負の怖さを実感した。2試合目はあのセットを取られていたら負けていたかもしれなくて、トーナメントだからどことやるときも気が抜けない。負けるかもしれないし、逆にチャンスにもなる。プレーでは新がいいところでクイックを上げてくれて、そのお陰です。調子も悪くないのでしっかりケアして、土日にピークを持っていけるようにしたい。チームはケガ人もいなくていい状態。全カレの雰囲気にも今日で慣れて、明日からまたよくなると思う。(秋リーグ後に言っていた課題は)1年生に指導もしたし、それにプラスして嫌でも周りが協力したくなるような雰囲気作りをしようと4年で決めた。4年も協力していたり、モチベーションビデオもその1つ。やらなきゃ、って後輩が思ってくれるような雰囲気を作ってきた。明日ベスト8、4決定戦で、どっちも大事なヤマになると思う。まずはベスト4入りして、2年前のリベンジをして、挑戦できなかったステージに何がなんでもいきたい。(杉本は)今日はなんとかなったけれど、ベスト8、4と入っていくと厳しくなると思う。彼も修正してくると思うし、ベンチでは竹内(雅人・商3=羽黒)も準備しているので。総合力で勝てるように。でも彼の爆発力無しでは優勝は無いと思っている。東日本でも活躍したし、秋のリーグ戦でも中心となって活躍してくれた。やっぱりチームのエースなので信頼しています。明日は序盤から自分たちでムードメイクをしていつもの雰囲気を出して、受け身にならずにチャレンジャー精神でまずはベスト4入りをします」
飯塚
「最後のインカレだけど、勝っても負けても、楽しくやりたい。そりゃ勝てばいいけどね。特に特別なことには取り組んでいない。いつものようにのらりくらりとやってきた 。力んだって始まらない。調子はチームの中ではいいほう。チーム全体としては気負いすぎてがちがち。固すぎちゃって駄目ですね。2試合目は負けているのを引きずっていた感じがあった。声を出して、楽しくやろうと心掛けた。プレーというよりも気持ちの問題。まあ、結果オーライということで。(杉本は)いつも活躍しているし、これから上にいくにつれて活躍してくれるだろうから、こっちで土台をつくっておかないと。最後だけど緊張とかは特にしてないです。最後だろうと結局は楽しくやります」
杉本
「今日は全然駄目でした。要因としては、いつもは1部でレベルの高い大学のチームとやらせていただいていますけど、今日は全カレですからいろんなチームがいました。その中でどうしても格下に見ちゃう油断があって、それが調子の悪さに出ちゃったのだと思います。相手に合わせてしまいました。2戦目はもちろん気持ちを切り替えましたけど、初戦を引きずってしまいましたね。反省できていないです。(エースとして)重荷は少なからずあるのですが、それをしっかり得点で結果を出さないといけないので、そういう期待を込められている分結果を残してそれに応えたいです。プレッシャーかかると緊張してしまうので、プレーには出さないようにしています。来年から自分たちが最上級生になります。そういう中で今この大会は優勝狙っていますが、優勝したらしたで来年は自分たちが連覇達成したいです。内容をみて、今のチームより質を向上させることと、雰囲気良く明治の泥臭さを強みとして戦っていきたい。長所は長所として伸ばして、短所は最低平均くらいまでに底上げして実の高いチームにしたい。明日は東日本決勝の気迫と熱意になるように挑みます」
中村悠貴(文3=習志野)
「1セット目は負けたかなと思いましたけどね。次でしょ、みたいな。でもなんとか取れて良かったです。普通にやっていればいいんですけど、去年のことがあったし、そこが選手たちの気持ちに影響していたのかなと思います。(4年生から伝わってくるものは)やばいです。半端ないです。それに応えてやらなきゃならないので。相手のミスっていうのもあったんですけど、我慢して取れたので結果明日につながる試合ができたのかなと思いました。(3セットマッチは)そうですね。5セットマッチだと実力の世界なので1、2セット取られてもいけるんですけど、3セットマッチだと勢いがいいとぽんといかれてしまう部分があるので、そこは全カレの怖いところです。(杉本さんは)調子が悪いというのは自分でも分かっていると思うんですけど、それを僕たちが盛り上げていかないと、1人だけだとバレーはできないので。そこは支えていこうかなと思っています。明日から調子良くなるので大丈夫ですよ。明日は大きいですね。1年の時はそこで勝ち切れていいところに行ったんですけど、去年はそこまで行っていないのでどうなるかは分からないけど、一戦一戦気合いを入れて明治らしいバレーができたらなと思います。まだまだ詰めが甘かった部分もあるので、そういうところはしっかり詰めて、しっかりイメージを持って行ければなと思います。盛り上がっていきましょう」
瀧野頼太(政経2=創造学園)
「硬かったのがあるかな。こういう展開になったのは硬さとちょっと受け身になったところがあったかなと思います。去年ここで負けているので、今日の最後の試合がプレッシャーというか、そういうのはありましたね。去年だって負けるとは思わなかったし、まさかの展開だったら牽引するのは俺だからちょっと気を引き締めて臨んだけど、ちょっと受け身になった部分がありました。(1セット目は)4年生も絶対負けないって気持ちがあったから、相手のミスを誘ったし、そういうところで取れたんじゃないかなとは思います。(緊張は)僕はいつも通りのプレーができたかなっていうのはあります。こういう場に慣れていない人とかいるので、しっかり声を掛けていけたらというのは今回の試合の僕のテーマかな。しっかり声出して後ろからサポートできれば自分自身も一皮剥けるというのがあるので、しっかり4年生最後だしそういうところで恩返しできたらなという思いはあります。(1セット目取れたことは)自分自身の気持ち的にも余裕ができたから、最初は競っていても気持ち的には楽でしたね。(3セットマッチは)1セット取られちゃったら2つ一気に取らないといけないというのが怖いですね。(明日は)自分たちのバレーができれば東日本も勝っているので負けることはないと思う。自分たちのバレーをいかに出すっていうのが難しいけど、しっかり頑張ります。チームとして戦えればいいと思います。今の4年生とできなくなっちゃうのはさみしいから1日でも長くできればいいと思います」

喜びがはじけた (左から)中村、佐藤、飯塚

後ろから攻撃陣を支える瀧野
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