監督・選手コメント/全日本大学対抗選手権
全体の点数としては残念な結果。悔しい。2月から2部練でやってきたし、食事も管理してきた。三宅義信さん(1960年ローマ五輪男子バンタム級銀メダリスト)にも実技を見てもらった。記録は伸びたので、練習が実を結んだと思う。ただ、本番の精神面にまだ課題が残る。来季は体力だけではなく精神面も強い選手を育てていきたい。来季こそ団体3以上を狙いたい。4年の指導でよくまとまってこれた1年間だったと思う。今季のチームは彼らのおかげ。人間的にもよく1年間指導してくれた。来年以降も続いて欲しい。4年生が多く引退するので、多少は小粒になると思うが、それぞれがあと1歩2歩成長しないと。新入生が入ってくる3月までが勝負。
62㎏級・中田健
何も言うことはない。絶対に取ると決意してプラットに立ったが、気がついたら終わっていた。状況を理解できなかった。調子は悪くなかったし、調整でも軽く感じていた。でも冷静じゃなかったのかなと思う。チームには迷惑をかけて申し訳ない。4年間大学で競技して、時間は価値があるものだととても思った。時間をうまく使って練習をして欲しい。チームには練習面でも生活面でも迷惑を掛けたので、ありがとうと言いたい。良い時もあったし悪い時もあったけど4年間はすごく短かった。至らない点もあった。長い人生この気持ちを持って努力していきたい。
62㎏級・原
ジャーク2本目でジャーク1番で、3本目に優勝かなって思ってたから、まさか2本目で決められるとは思っていなかった。なんか141㎏が一番重かったというか、相手のミスもあったし、自分も6本成功したこともあって、今日の試合は上出来かなと思う。147㎏は62㎏の新記録。1kg更新。全日本ジュニアの時も2、3本目どっちかを取れれば世界ジュニアいけたかもっていうところがあったから、ここぞいう時に取らなきゃあかんなっていう悔しさがあった。あそこから半年経って、粘り強さを得たんじゃないかなって思う。練習でもなるべく失敗しないとか、なるべくケガしないとか。気持ちの面が一番大きい。2か月間緊張しかしてなかった。一週間前とかも、緊張しすぎて吐きそうになった。あそこで失敗しちゃうと、油断したなと思われるのが嫌だったし、できると思ったからいった。最後は自分で重量を決めていった。インカレを意識して練習はしてたけど、意識しすぎるとうまくいかないので、あわよくば優勝ぐらいの気持ちで練習した。本数取れた時に優勝できればいいなって思ってたから、嬉しかった。いい意味での緊張感があった。今年が3年間で1番練習頑張ったと思う。練習の基礎から応用的なところまで。練習量が増えたって言うこととか、いやらしい話だけど、自分の体にお金使ったということもある。サポートしてくれた先輩、後輩とおかげだから感謝している。インカレは団体だし、1年の時に2部落ちを経験したから、1点でも多く取りたいなと思っていた。スナッチで2番、ジャークで1番、総合1番の予定だったから、自分の役割は果たせたかなという感じ。4年先輩のためという気持が一番強かった。先輩に対する感謝と尊敬の気持ちがこの試合で一番自分が感じなければいけない部分だったし、先輩に捧げるというか、先輩、監督のためというのがこの大会一番のモチベーションだった。今は、高校の先生、親に連絡したいなという気持ち記録には大満足、100点ではないけど。玉寄には高3からずっと勝ったことなかったから嬉しい。よこしまな考えがあって、優勝したらこんなポーズしようとか考えてたけど、実際優勝したら頭真っ白になって何もできなかった。あまり目立ちたくないねん、ほんまに(笑)
77㎏級・高原
満足した結果は出せなかった。やっぱり1番を目指さなきゃ。やるぞという気持ちでプラットに立った。部員全員の気持ちを背負って。社会人でも続けるとは思うけど、やっぱり大学での競技生活が終わってしまうとさみしい。今日の試合後というよりも、最後の練習が終わって寮に戻るまでの歩きがとても恋しくなった。最後だし、思い入れは大きかった。3年までは4年生の為に勝ちたいと言っていたけど、自分は先輩も含めた明治の為に勝ちたいんだと、勝つんだと今年になってやっと気づいた。監督コーチや先輩後輩、明治にこさせてくれた両親など応援してくれるみんなのために勝ってほしい、と後輩に対して伝えたい。今季のチームは丸いチームにしたかった。横と縦が繋がって、角も取れて球体のような。でもまだ理想のチームには遠い。むしろ1年でそれができたらすごいことだと思う。この1年間、大事な軸がぶれなかったのはすごく良かった。同期が本当によくやってくれた。一番手を抜いた主将だと思う。自分は恵まれている。後輩たちには自分が考えていたことを継承していきたいし、チーム全体が明治の為に勝ちにいくような温度差のないチームを作っていってほしい。
77kg級・吉川
自信はあったし、コンディションも悪くない中で臨んだけれど、結果が駄目で申し訳ない。スナッチはアップのとき調子が悪かったから練習をちゃんとやった。自信があったぶん、取れたという感じ。ジャークは軽かったけれど刺しが駄目で、何とも言えない。腰は痛いといえば痛いけれど、向き合いながらやれることはやってきた。もう少しやれることがあったかもしれない。1日休んで、次に向けて切り替えたい。セコンドには中田先輩と二村についてもらった。普段やってる重さなんだから取れて当たり前、などと声をかけてもらったけれど駄目でした。今日は1本1本の試技で、自分の試技をしようということじゃなくて、4年生が最後だし、団体得点を上げられるように重量とか、得点とかを考えて臨んだ。ジャークで最後落としてしまったときは何も考えられなかった。今年は1位を何度もとって、ここでも悪くても3番を狙えたらと思っていたけれど、流れも悪かったし、来年また頑張りたい。来年は1、2年生も練習をしやすいような環境づくりをしたい。今年、自分は不自由なかったけれど、盤付けとかをしてくれていた人もいたし、それぞれが自分の試技に集中できるような、楽しい練習風景を作っていきたい。競技面では足と腹回りの体幹をよくしていきたい。1回り体も大きくして、体重も上げてパワーアップを目指す。
85kg級・西岡
緊張で駄目でした。1部インカレはいつもと違う感じ。ずっと緊張してしまって、それが試技に表れてしまった。インカレ出場メンバーでずっとミーティングをしていて、自分の取れる点を予想してもらっていたけれど、それより下でもう少し頑張っていたらいけたのかなとか思った。腰を痛めていて、悪化しない最低限のことしかできていなかった。思うような調整もできていなくて、くやしい。今年通して納得できると思える大会がなかった。来年こそは納得できるような大会にしたい。1年のころから記録が伸びていなくて、来年3年生になるし、伸ばしたい。1、2年生にやる気を出させるような記録を出して、練習でもついてこさせるようになりたい。今までは考えないで、自分のやりたい練習をやっていた。これから、これやったらもっと伸びるんじゃないかとか、そういうことを考えて、頭を使って練習に取り組んでいきたい。
94kg級・敦見
前半戦は本当に全体的に調子が悪かった。自分が点取らなかったら危ないなって思っていて、昨日の夜からすごく不安だった。寝付きもかなり悪くて、めちゃくちゃ不安だったけど、スナッチ1本目から取れて本当によかった。自分の中で準備とかはちゃんとしてきた。できることはすべてやって今回の結果だから自己ベストは出せなかったにしろ、これが自分の実力だと納得している。悔いはない。(試合が終わって)あー終わったなーって。失格せんかっただけよかった。安心した。社会人になってどれだけ自分の時間が作れるかわからへんけど、7年間ウエイトやってきたし、それなりに実力もあると思うから、続けられるだけ続けて全日本選手権とか国体とかに挑戦できたらいいなと思ってる。(ひとまず競技生活終えて)しんどかったこともいっぱいあったし、やめたいと思うこともあった。でも最後の7年目が一番楽しかった。(この4年間で)2部落ちっていうどん底も経験して、1部に昇格して色々な経験をさせてもらえた。充実した4年間だった。1部で活躍できる選手は本当に強い。自分は1部で戦い抜ける強さがなかったから今回の結果やったと思う。でも今回の団体戦は2人失格したし、西岡もあんまり点取れなくてボロボロやったけど、原が1位になったことと、吉川がスナッチで1位を取ったことは来年につながると思う。畠山もまだ実力はあまりないけど、ジャーク3本しっかり取ってくれたから、来年以降の明治に期待してほしいなと思う。
105kg級・三原
大学での競技生活が終わったというのはまだ実感が無い。最後の試合だとは思わずに試技をしていた。点数は届いたのでよかったという思いがある。木曜日に練習が完璧で、金曜日にフォームとスクワットをしようと思っていたが、右の腰を痛めた。痛み止めを飲んで試合には臨んだ。でも痛みは無くでき、普通のコンディションで臨めた。スナッチの3本目は触ったことのない重量だったのでびびってしまった。気持ち的に強く持てればよかった。その流れでジャーク1本目も緊張してミスしてしまったのかなと思う。インカレはやっぱり空気感が違う。1年生の時も緊張していて……今日は慣れがあったので良かった。4年間の最後表彰台に上がれたのが良かった。これまでインカレでは表彰台にいけてない。ここぞってところで3位に入れて、やってきたことが間違いじゃなかったんだと思えた。後輩にも結果で伝えられたかな。今日の試合に後悔は無い。原が1位になったことは来季につながる。同じ3年で言えば、畠山も1部インカレという舞台を経験したことでそれなりに自信につながったと思うし、これからもっと実力を伸ばしてほしい。2年生にも吉川、西岡と強い選手がいるから、来年は確実に優勝狙える位置に行ってほしい。主力となる選手がどんどん育ってほしい。
105kg級・畠山
スナッチは軽かったけど、最後の125㎏取れなかったのでもう少しスナッチの強化が必要だと思った。同じ学年がみんな強いから、スナッチでついていけないとトータルで勝てない。ジャークは自己新じゃなかったけど、3本しっかり取れたからいいかなと思っている。全部で5本取りだったから満足はしている。でも記録的にはまだまだ。1部はまわりが強いから、もっと練習がんばって来年には上位狙えるようになりたい。(最上級生として)みんなで競い合いつつ、来年は団体で3位以内に入れるようになりたい。個人的に、ジャークだけは誰にも負けないようになりたい。(4年生について)普段はやさしく、練習中は厳しい良い先輩たちだった。中田先輩には私生活でもお世話になって、怒られることもあったけど、自分のためにやってくれた。
奥山俊平(法4=常翔学園)
4年間早かった。1、2年は嫌やったけど、今振り返ってみたら早かったし、3、4年になったらもっと早かった。気が付いたらインカレ最終日も終わってしまった。やっと終わったっていう気持ちもあるけど、やっぱり寂しい。2部はレベルが違うわけで、明治が2部におるのがおかしいっていうくらいレベルの違いがあった。1部に上がってきたら上がってきたで、団体で1、2、3位を争うにはまだまだやと思う。後輩たちには上位を争うチームになってほしい。(4年間過ごしてきた明治は)家。きついこともあるし、それを怒られたりするのは先輩が後輩のことを思ってくれてるから。みんな実家から出てきてるわけだから、ここに入ったら先輩が親みたいなものだし、自分に何かあっても話するのは同期とか先輩だし、自分が何かしたときに怒られるのも先輩だし。やっぱり自分が上がっていくにつれて下の面倒を見て怒ったり、褒めたり、慰めたり、色々あるけど、やっぱり家やな(笑)。(同期の存在は)何をするにしても一番近い存在だったし、ぶつかったりすることはあったけど、最終的には感謝する部分の方が多かった。今になったから言えるけど、おらなあかん存在だった。
波部真也(農4=出雲農林)
当初は高い順位を狙ってたけど、選手の調子とかも悪くて失敗が続いて、計画した結果にはならなかった。2部から1部に戻ってきたので、今年は2部に戻らないように昨日の77㎏級終わってから、4年生でミーティングをした。当初の目標は達成できそうになくて、自分たちにできることは2部に落とさないことだったので、しっかり1本1本大切に試技をしようって話し合った。(同期の試合について)学生で終える人も、続ける人もいるけど、明治の選手としてはこれで終わりなので4年間やってきたことをすべて出し切ってほしいなと思って見ていた。自分は今年国体に出て、今後1年間は強化選手になっているので、どれだけ力になれるかはわからないけど島根で頑張りたい。(4年間終えて)インカレは正直出たかった。前半はケガで練習もできなくて、昨年は手術して69㎏か77㎏でやっていたけど、そこは無理かなと自分で見切りをつけて減量を始めた。そっちの方が今は調子が良い。一応、競技を続けるから大学で経験したことを今後につなげていきたい。(新体制に向けて)2部から1部に上がってきて団体3位という目標を立ててきたけど、反省が残る試合になってしまったので、来年はそうならないようにしてほしい。今年4年生が4人出場してかなり戦力が抜けると思うので、来年の1年生が即戦力になるかもわからないから、みんなが優勝、入賞できるように上級生に引っ張っていってほしい。下級生も上級生に遠慮せずにどんどん攻めていってほしいし、切磋琢磨していってほしい。(4年間過ごしてきた明治は)修行場(笑)。同期ともなんだかんだあったけど、後半は2部から1部に上がって上を目指して全員が一丸となれたから良かった。ファミリーです(笑)。
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