朝日新聞 GLOBE×明スポ~1年生記者の声~⑧
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「打ち破れよ、花粉症」(『遺伝子組み換えで花粉症治せ』GLOBE122号、G-5)
春先になるとマスクとゴーグルを着けた人を街中で見かけることが多い。彼らは何から身を守っているのだろうか。それは新生活がスタートする素晴らしい季節を恐怖の季節に変貌させる「花粉」だ。あの街中で見かける完全防備の人たちは花粉症なのだ。昼には涙が止まらず、夜には鼻がつまり息ができなくなる。そんな花粉症という大きな敵を倒す方法はあるのだろうか。
日本人なら必ず口にするコメ。それを食べるだけで花粉症の治療につながるコメがある。農林水産省が開発を後押しする「花粉症治療米」だ。これは伝統的な品種改良とは異なり、遺伝子操作で生まれたまったく新しいコメだ。食べるだけで長年苦しめられてきた敵を倒せるならこの上ない。しかし、実用化への道のりは険しいという。遺伝子組み換えという自然界にはない未知の農作物に厳しい手続き、消費者からの不安の声もあるのが現実だ。そのため10年後の商品化を目指している。まだまだ花粉症という大きな敵を打ち破ることは先になりそうだ。
[西村典大]
投稿 by 就活トク報By朝日新聞.
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