朝日新聞 GLOBE×明スポ~1年生記者の声~③

朝日新聞 GLOBE×明スポ~1年生記者の声~③
「祭りの意義」(『境界が消える祭りの世界』GLOBE120号、G-2)

 「祭り」とは古くから人々との生活に大きく関わってきた。豊作を祈る、安寧に感謝する、成長を祝うといった願いが込められてきたものだ。参加者はそれなりの思いを持っていたはずである。それが今や、祭りに参加するために信仰や土地に縛られた地域社会に属する必要はなくなった。現代では地域社会の結びつきの弱まりが大きく、地域と無関係な人々が次々と参加している。そのつながりは外部に広まる一方だ。」

 「青森ねぶた」「仙台七夕」「秋田竿燈」の三つの祭りは「東北三大祭り」と呼ばれている。2013年では600万人以上を動員した。それでも「東北三大祭り」は8月初旬に開かれる祭りの特集記事をのせる東北地方の地元紙が、1950年代から始めた呼び方だという。そこから旅行会社は祭りツアーに乗り出し、動員数は伸び始めた。つまり、観光という面が根強い証拠だろう。

 祭りには何かしらの始まりがあり、目的がある。現代では興味本位で祭りに参加、見物する者が少なくないだろう。本来の祭りの意義とは何か。伝統を受け継ぐうえで忘れてはいけない。

[坂本寛人]

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