(46th Period)関東大学リーグ戦事後インタビュー  伊藤優人、梶原聡人

 4年生として最後方からチームを支えたGK伊藤優人(商4=白樺学園)。コンスタントに出場し第2セットの守備を引っ張ってきたDF梶原聡人(政経3=北海道清水)。守備でチームを支えた2人にリーグ戦を振り返りやインカレに向けた意気込みを語ってもらった。

―伊藤―
――リーグ戦を振り返っていかがでしたか
伊藤:
リーグ戦通して良かった試合もありましたが、悪い試合の方が少し多かったですね。優勝を逃してしまったのは、いいところを継続できなかったところにあると思います。

――調子の波が大きかったということですか
伊藤:
そうですね。夏の大会ではいい感じにこられていたのですが、秋リーグに入ってフォーメーションなどの部分で崩れて、決定力がなかったりと欠点がいろいろ出てきて、それを修正し切れなかったです。少しずつ直ってはいるのですが、まだまだ修正すべき点がたくさんあります。

――1番大きな修正点は
伊藤:
決定力不足というのは運もあるので、何かきっかけみたいなものがないとなかなか良くはならないと思います。それでも、守りの面ではペナルティーが多くて、キルプレーにされて失点というパターンが多いので、無駄なペナルティーを減らし、相手のチャンスを少なくさせることが必要だと思います。

――ペナルティーについては毎試合監督、選手が口にされていました
伊藤:
いつも注意はしているのですが、まあ毎試合相手よりうちの方が多くやってしまっているのではないかと思います。

――それは厳しく守備にいった結果ではないですか
伊藤:
ペナルティーの種類や審判との兼ね合いもありますが、必ず1試合で1回は自分たちの感情で、熱くなってのペナルティーがあるので、そういったものはなくせるペナルティーは減らしていかないと、自滅につながってしまうと思います。

――中大がリーグを制しましたが、現段階での明大との差は
伊藤:
まずペナルティーが少なく、チームが勝つために、というプレーができていますね。中央はリスクを少なくゴールにパックも人も集めてくるので、攻撃に厚みがあります。少ないチャンスでしっかり決める。それが秋優勝した中央のいいところであり、大きな差だと思います。

――明大と中大のチームの完成度の差は
伊藤:
かなりありますね。中央はほぼ完成していると思います。

――ご自身のリーグ戦のこれまでを振り返っていかがですか
伊藤:
調子自体は上がってきていますが、結果を見ると完封というのがないので、まだ甘いです。

――守備陣との連係は
伊藤:
運もあると思うので、調子が良くても失点するときはしますし、負けてしまうときもあります。

――中大との2戦を振り返って
伊藤:
2回目の対戦のときは運がなかったかなと思いますし、勝てた試合だったので…

――納得のいかなかった試合はありますか
伊藤:
やっぱり東洋、早稲田に引き分けた試合ですね。この2試合は気持ちの強さが出ていなかったので、最後押し切られてしまいました。早稲田戦は追い付いたのにリードできず。技術面もそうですが、メンタル面で引き分けに持ち込まれてしまったと思います。

――リーグ戦という長丁場でモチベーションを維持する難しさは
伊藤:
10試合以上あるリーグ戦で、全試合同じモチベーション、コンディションでいくのは難しいですね。でもコンディションが悪いならメンタルでカバー。メンタルが悪いならコンディションでカバーするなど、バランス良く埋めていくしかなかったのですが、できませんでした。どちらかが欠けていても、どちらかで修正することができれば良かったのですが…

――チームとして一つになるために4年生だけでミーティングなどは
伊藤:
4年生は後輩たちがプレーしやすい環境をつくろうとしていますが、しっかり話し合ったりするということがあまりできていなかったのかなと思います。下級生でもプレーの面などいろいろ考えているものがあると思うので、その辺をもっと話し合っていかないといけないと思いますね。

――秋のリーグ戦ではさまざまなセットが組まれましたが
伊藤:
いろいろセットを変えたりしているので、けっこう試合に出ている人が多くなったのではと思います。去年よりは人数的に多くて競争率も激しいですね。でも定着している選手はほとんどいないですね。試合の途中で変えられてしまったりするので。長くセットを組めば、理解度も高まりますし、かみ合ってくる部分も多いのでおのおの頑張って、定着してほしいですね。

――学生大会最後となるインカレに向けて意気込みをお願いします
伊藤:
中央は3冠を狙ってくるので、それは何が何でも阻止しないと駄目ですね。中央には負け越しているので、終わり良ければ全て良し、ということで最後は必ず勝ちます。

――ありがとうございました。

◆伊藤優人 いとうゆうと 商4 白樺学園高出 171cm・64kg

―梶原―
――リーグ戦を振り返っていかがですか
梶原:
優勝が目的だったので、それが果たせずに残念です。夏から見て明大の完璧なホッケーはできなかったし、悔いの残る試合があったことも優勝できなかったことにつながったと思います。夏のようなホッケーができていたら優勝できたかも、とは思います。
 
――原因は何でしょうか
梶原:
明大らしい動きができず、調子もなかなか上がってきませんでした。1次リーグでは特にシステムが徹底できなかったです。反則も非常に多かったです。必要のない反則が1試合に2、3回はありました。反則から流れを相手に与えてしまいました。得点力、決定力不足もあって、普段2対1の練習から得点率が低かったことも影響したと思います。

――調子が上がってきたのは
梶原:
焦りもあり、1次リーグは空回りしていました。夏勝てたから、というような余裕もあったと思います。それでも追い込まれてからは上がってきたと思います。最初からできていればと思ってしまいます。

――プレーの課題はありますか
梶原:
たくさんありますが、まず先ほどの反則と決定力不足。それと1対1の弱さです。DFは相手FWに負けてゴール前まで運ばれましたし、FWもフェンス際の粘りが無かったように思います。そこで勝てば負けないと思うので、1対1の積み重ねがカギだと思います。

――収穫はどんなところでしょうか
梶原:
足の速い選手が多いので、足を生かしたプレーはできていたと思います。陸トレの成果が出たところだと思います。自分もそのスピードを殺さないようなプレーを心掛けました。対東洋大戦(11・13)などは1対1で負けずにいいところで決められましたし、秋リーグの中では良かったと思っています。

――ご自身のプレーについては
梶原:
DFでは劣っていると感じています。1対1の弱さであったり、パス出しの部分に課題を感じています。特にパス出しについてはつながらなかったり、つなげばいいところを躊躇(ちゅうちょ)してしまって取られたりしているところが課題です。自分は誰と組んでもいいのですが、大澤(翔・政経2=駒大苫小牧)と組んで安定しました。彼は実力の高い選手だと思っています。穴や調子の波が無く、組んでいてやりやすいです。

――優勝した中大、2位の早大については
梶原:
中大はマニュアル通りに、決められたことをしてきました。1人1人が安全なプレーをしていてミスが少ないです。早大は高校からすごかった選手が頑張ってきて、システムを徹底的にやってきます。

――全日本選手権の出場は逃してしまいました
梶原:
格上と試合をしていい経験を得たかったですが、終わってしまったことです。

――1月にはインカレが控えています
梶原:
1カ月ほど空くので、一度体を追い込みたいと思っています。2週間くらい、走り込みやバイクの練習をしたいと思っています。オフも長くなるので、どれだけみんなが反省してインカレにつなげるか、大事な期間になると思います。正直に力を認めて、インカレしかないのでしっかり照準を合わせたいと思います。

――インカレへの意気込みをお願いします
梶原:
明大に入学してから2年間、日本一を獲れていません。また試合が行われる帯広は地元でもあります。小さい頃から使っているリンクで友人も来てくれると思うので楽しみですし、絶対優勝したいと思います。

――ありがとうございました。

◆梶原聡人 かじわらそうと 政経3 北海道清水高出 175cm・78kg