敗戦にもインカレへ向け課題見つかる/全早慶明定期戦
1試合目の慶大戦ではスタートから4連続失点。この出遅れが響き、追い上げられずに17―25と先制を許す。続く第2セットでは序盤拮抗(きっこう)したままゲームが進み、19―15と勢いに乗るかと思われた。しかしそこからまさかの10連続失点。最後は岡田(慶大)の強烈なサーブに誰も反応できず、サービスエースで試合終了。
早大戦第1セットは6―2と好スタート。しかし17―14から専田(早大)のサーブに苦しめられ逆転を許すと、追い上げもむなしく20―25でこのセットを落とす。
なんとしても取り戻したい第2セット、22―18から追い付かれたが、相手のミスも重なり、最後は佐藤拓真(政経4=山形南)、飯塚渉太(政経4=相馬)がエース七里(早大)のスパイクをブロックし、1―1と試合を振り出しに戻す。
勝負の第3セット、両者譲らず一進一退の展開が続く。しかし中盤で相手のスパイクを止めきれず13―16とされると、その差を縮めることはできず、23―25で幕を閉じた。
結果だけを見れば振るわなかったと思われるが「攻撃のバリエーションを増やしている」(杉本匠・政経3=聖隷クリストファー)というリーグ戦後に新たに始めた取り組みを実戦で試すことができた。今回は「全体としての歯車が回らなかった」(杉本)が、課題が浮き彫りになりインカレへ向けて完成が目指される。インカレまで残された時間はわずかとなり、1日も無駄にできない日が続く。「気持ちやコンディションをピークに持っていけるよう4年生を中心に、チーム全体を同じ方向に向けるようにしていきたい」と今年度チームを率いてきた大塚主将。全てを懸けて、悲願の日本一へ。明大バレー部はさらなる進化を遂げる。
[板橋洋子]
試合後のコメント
大塚
「今日はコンビとかサーブとかいろいろ試したけれど、マイナスの方にいったかな。今日に照準を合わせていなかったとはいえ、ふがいない結果になってしまった。(リ―グ戦後は)まだ優勝できるような器ではなかったという話をした。雑用とか、試合に臨むまでの過程とかがまだ甘いんじゃないかと。4年生はあと1カ月なので、筆頭に、妥協のない関係性をつくっていきたい。今日は調子が悪い人もいて、チームとして戦えていなかった。リズム崩されてから立て直せないのは自分が1年生の時からの課題で、明大のバレーというのを覆さないと日本一はないとリーグ戦を通して感じた。一皮むけないと取れない。ポイントポイントで、どれだけ標準を合わせられるか。残りは気持ちやコンディションをピークに持っていけるよう4年生を中心に、チーム全体を同じ方向に向けるようにしていきたい」
杉本
「全然駄目でした。スパイク、レシーブ、サーブのどれを取っても駄目。初っぱなから今日は駄目だと思ったし薄々感じていた。ポジティブに言えば、こういう日もあるから、そのなかでベストのプレーをできるよう探りながらやったけど、結果が付いてこなかった。まだまだですね。チームとしても何もできなかったという印象が大きい。ボールを触る以前に、頭の上からねじ込まれて、何もできなかった。言い訳になってしまうかもしれないけれど、リーグ戦が終わってから新しいことに取り組み始めていて、全体としての歯車が回らなかった。新しいことというのは、攻撃のバリエーションを増やそうとしている。練習ではうまくいっていたけれど、実戦となると駄目だったから、全カレまでの完成を目指す。期間が限られているから、その中できっちり体調とかをピークに持っていきます」
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