Cチーム、見せ場つくるも終盤突き放され帝京大に敗戦/練習試合

2013.11.25
 前半終了間際の失点が響いた。序盤は明治が帝京大の出足の遅さを突いてテンポ良くボールを回すと、SO尾又寛汰(商1=国学院栃木)がディフェンスを振り切って先制トライを決める。しかしリードを守ることができない。「FWとBKの間のスペースを抜かれた」(小林航・法2=明大中野八王子)と15分に逆転を許す。30分に右FL葛野翔太(商1=深谷)のトライで12―7と再逆転に成功するも、帝京大がボールを支配。自陣でのプレーを強いられ相手ペースで試合が進むと38分、ターンオーバーを許しディフェンスラインを整え切れなかった左サイドに展開されて同点トライを献上した。さらに終了間際にも左サイドを突かれ12―17と勝ち越された。
 後半は明治も食い下がる。開始直後は前半の勢いそのままに帝京大が追加点を入れるが、ここから明治が見せ場をつくった。「FWは明治の方が押していた」(小林)とフェーズを重ねて前進。ラインアウトでも優位に立ち、攻撃の起点をつくる。すると19分、敵陣深くのラックから左FL圓井文也(商3=大阪工大)がインゴールに飛び込み19―24。さらに23分、ラックから素早くBKに展開すると、左WTB松本憲幸(文4=国学院久我山)がライン際を駆け抜けて左隅に同点トライを決めた。明治サイドはこの日一番の盛り上がりを見せ、一気に反撃ムードとなった。それでも帝京大が王者の意地を見せる。3分後にあっさりFWに押し込まれ失点。24―31と勝ち越しを許すと36分には駄目押しのトライを奪われ突き放された。

 後半途中まで互角に渡り合い「帝京大との差は正直感じなかった」(小林)と手応えを得た。さらに、残り期間の少ない4年生の気合いが入ったプレーも目立った。しかし同点に追い付きながらも勝ち切ることができなかったというのは大きな課題だ。Aチームは明早戦、大学選手権と負けられない戦いが続くが、チーム一丸となって勝利をつかみたい。

[坂本寛人]

試合後のコメント
右LO小林航(法2=明大中野八王子)

「帝京との力の差は正直感じなかった。むしろFWは明治の方が押していたと思う。BKとのコミュニケーションが足りてなかった。FWとBKの間のスペースを抜かれたりしていた。今日の敗因はそれが一番。ラインアウトの出来には満足している。あとは、ボールをキャッチしてきちんとハーフに渡せれば良かった。チームとしては、FWのキックアンドゴー、バックサイドの攻めでは帝京を圧倒していた」