意地見せた!藤山が準優勝/全日本大学選手権

2013.11.11
意地見せた!藤山が準優勝/全日本大学選手権
フリースタイルの大学王者を決める全日本大学選手権大会で藤山徳馬(営2=池田)が96㎏級で2位と健闘した。決勝の相手には完敗したが、本人も納得の準優勝だった。

 意地の準優勝だ!96㎏級の藤山が明大では唯一の入賞となる2位と健闘した。

初日に行われた55㎏級から74㎏級まで、1人も2回戦に進めないまま迎えた2日目。藤山は「自分がやらなければ」と燃えていた。初戦を開始2分足らずでフォール勝ちを収めると、続く準決勝でも2分19秒でフォール勝ち。順当に勝ち進んだ。

連続フォール勝ちで勢いに乗り、迎えた準決勝。藤山が「ポイントだった」と語る試合の相手は拓大の黒川だった。黒川は藤山と同じ四国出身。対戦したことはなかったが近隣県の強い選手として、高校時代から見てきた相手だった。そのため黒川の強さも知っていた。

試合は第1ピリオド、藤山がタックルで攻め、相手のバックを取ることに成功。連続でポイントを連取し、4-0とリードした。しかし、藤山リードで迎えた第2ピリオド。藤山に疲れが見え始め、逆に連続でバックを取られ同点に追いつかれる。それでもバックを取られた後は返されそうになるのを必死に耐え、逆転は許さなかった。すると、残り30秒ほどで6-4と勝ち越しに成功。最後は危ない場面もあったが、辛うじて逃げ切り決勝に駒を進めた。試合後は「まさかここまで勝てるとは。素直に嬉しい」と喜んだ。

しかし決勝の相手には完敗を喫し、さらなる成長が期待される。藤山は「(決勝の相手は)技術、体力、全てにおいて上。地に足つけて練習をやっていくだけ」と決勝の相手への勝利を目指し、練習に励むことを誓った。

[本永雅敬]

試合後のコメント

多賀総監督
「藤山に関しては、組み合わせに恵まれた部分もある。でも、足を攻めていて形はよかった。決勝は力の差がかなりあったが、やはりグラウンドで返されないようにしないといけない。体が柔らかくて手足が長いのが持ち味だが、まだ力が足りない。収穫よりも課題の方が多いかな。チーム的には、7人エントリーできて1人しか入賞できないというのは問題かな。藤山がとりあえず明大の力を証明してくれた」

安西コーチ
「藤山は自分の良い部分が出ていた。力の拮抗する相手に勝てたのが大きい。セコンドの声を聴くことができていて、ベストを尽くせたのではないかと思う。表彰されたのは本人にとって大きいこと。自信にしてほしい。この結果で、チームの雰囲気も変わっていければと思う。(決勝の)山本との差は練習すれば詰められる。まじめなので、そのサポートをしていきたい。藤山にはチームの核になってほしい」

藤山
「まさかここまで勝てるとは。素直に嬉しい。前日の結果が良くなかったので、やってやろうと思っていた。なので(準決勝は)勝てるかどうか分からなかったが、勝ててよかった。自信が付いた。(決勝の相手は)技術、体力、全てにおいて上。地に足つけて練習をやっていくだけ」