
男女で1位を獲得も 部門ごとに明暗/全日本学生大会
予選2位から巻き返した。村越・三橋組は本選で本領を発揮。予選後にビデオを確認して「技の細かいところを修正した」(村越)と、本選での逆転につなげた。この2人は昨年も男女初段の部で共に出場し、1位を獲得している。段位は上がったが、それでも1位を獲得する強さを見せた。2年連続の1位に「このペアなら負けない」と口をそろえるほど、大会後はうれしそうな表情を見せていた。
一方で1位はこの1組に留まり、それぞれの部門で明暗が分かれた。昨年1位の高橋・堀尾組はまさかの2位。「終わった後はすがすがしかった」と2人にとって満足のいく演武だったものの、結果にはつながらなかった。世界大会に出場した実力者である金森翔吾主将(商4=中部一)は清水遼太(商3=川越東)と男子二段以上の部に出場。「自分たちの中ではやり切った演武」と金森が振り返るようにミスは無かったものの、得点は伸びず4位に終わった。また「悔いの残らないように」と4年生だけのメンバーで挑んだ3人掛けの部は周囲の高段者の中で一歩及ばず、本選進出はならなかった。
今大会を節目に、来年に向けて新たなチーム作りが始まる。来年の中核を担う3年生の中でも村越は1位を獲得、清水も主将の金森と組んで多く学んだはずだ。1年間、チームを引っ張ってきた金森主将は「部員には楽しんでほしいと言っていたのでみんなの表情を見たら満足していた」と大会を振り返った。
[高田悠太郎]
試合後のコメント
村越
「予選2位で心配でしたが、決勝では逆転出来たのでよかったです。予選の後にビデオを見て、技などの細かい部分を確認しました。このペアなら負けないと、今日だけは言いたいです。来年は最上級生になりますし、自分はもちろん後輩の面倒を見たいです。大学から始めた拳士も結果を出せるようにしてほしいですし、優勝の組を増やしたいです」
三橋
「(村越さんが)指導して下さったことが勝利につながったのだと思います。世界大会で敗れた相手もいて、予選でも負けていたのでまずいと思っていました。しかし、本選では頑張って勝つことが出来ました。感無量で、言葉に出来ません」
高橋
「結果は2位でしたが、ずっと1位だと思っていました。演武を終えた後もすがすがしい気持ちでした。今日1日も、この4年間も幸せでした。演武も思い切り出来ました。堀尾には今まで練習などつき合ってくれてありがとうと言いたいです」
堀尾
「自分たちの中では一番の演武が出来たと思います。武道館でできて良かったと思います。今までで一番やっていて楽しかったです」
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