前野が好タイムで5位入賞/上尾シティマラソン

2013.11.18
 箱根駅伝のメンバー選考会も兼ねる上尾シティマラソンに、明大からは15人が出場。初のハーフマラソンとなった前野貴行(農3=須磨学園)がいきなり1時間2分台の好タイムで5位入賞。牟田祐樹(農2=西武学園文理)と石間涼(情4=浜松日体)も1時間3分台で走り、順調な仕上がりを見せた。

 前野が初のハーフマラソンで好走を見せた。「初めて(のハーフマラソン)だったので、どのくらい走れるか試そうと思っていた」(前野)と序盤から先頭集団に付いていった。ラストは並み居る各校のエースたちとの勝負だったが、見事5位入賞を果たした。1時間2分台での入賞に「目標は3分台だったが、これも勝負していった結果。非常に良かったと思う」と手ごたえを口にした。

 牟田、石間も箱根のメンバー選考に向けて、順調な走りを見せた。牟田は、序盤は「調子は悪くなかった」と快調に走っていたが、15km過ぎから急に足が止まり失速。しかし、何とか1時間3分台を出し「(1時間3分台は)メンバー選考に残る最低限のタイム。ロードへの苦手意識があったが、この結果で自信が付いた」(牟田)と収穫を口にした。一方、石間も「(1時間)3分台を出せれば、と思って臨んだ」というように、見事1時間03分48秒でフィニッシュ。しかしレースでは10km手前で先頭集団からは離脱。「ついていきたかったが、それができなかった」(石間)と、目標タイムの達成にも悔しがった。

今回の結果に、西弘美駅伝監督は「予定通りという感じ。ただ、あと2人(1時間)3分半を切ってほしかった」とメンバー選考の決め手には欠けた様子。次の1万m記録挑戦競技会、日体大記録会の結果も踏まえて最終的なメンバーが決定する。箱根の前の熱いメンバー争いからも目が離せない。

【本永雅敬】

西駅伝監督
「山田速人と北が良くなかった。あとは予定通りという感じ。ただあと2人、3分半を切ってほしかった。これからの学連、日体大記録会で箱根のメンバーは決めていきたい」

前野
「初めてのハーフだったのでどれだけ走れるか試そうと思っていた。ただ、メンバー選考もあるので、他の選手には負けないようにしようと。いいレースができたと思う。目標は3分台だったが、勝負していって2分台が出たのはいいこと。これからは箱根に向けて体をつくっていきたい。選考に残って、優勝を目指してやっていきたい」

牟田
「調子は悪くはなかった。15kmまでは余裕をもって走れていたが、そこから足が止まってしまった。初めにいいペースで走れていたので3分台が出たが、これは最低限の結果。3分台を出したことで、メンバー争いには残っていると思う。今までロード経験があまりないので苦手意識があったが、今回の結果で自信が付いた。これからは真剣に練習に取り組んでいくだけ。あと体調面でのケアもしっかりやって万全の状態でいられるようにする」

石間
「4回目の上尾。可もなく不可もなく。3分台を出せればと思って臨んで、タイムはその通りになったが、走りの内容は10km前で先頭から離れてしまった。ラスト5kmで前を拾えたのはよかったが。先頭集団についていきたがったが、それができなかった。部内選考会が何回かあるので、それで結果を出したい。チームの一員としてやるはもちろんだけど、チームを引っ張っていくつもりでやりたい」