(6)プラット対談~敦見・山本、原・佐藤光、西岡・小川~
――プラットリーダーになった時、何か目標を立てられましたか
敦見 とことん高重量を触るプラット。基本軽めの練習はせえへん。ウエイトは思ったより重い重量を挙げてなんぼの競技やし、軽い重量を挙げる練習をして、試合で重い重量を挙げた時にフォームを保つのは難しい。でも高重量ばっかり挙げてたらケガもしやすいから、アップも休憩その分多めに取ってる。
山本 自信も付くし、先輩からもいい刺激をもらってます。
敦見 顔真っ赤にしとる(笑)。緊張しとるんやな。
――普段の生活での間柄を教えてください。
敦見 普段は1年生と4年生っていうこともあって、あまりしゃべらんな。俺自身、後輩とろくしゃべる方でもないし。でも昨日一緒に学祭行ったで(笑)。屋台回ったり楽しんだり。最後ははぐれたけど。
――お互いのことについて教えてください。
敦見 入ってきた時のベストが俺に近いから、少なくとも俺よりも成長すると思う。才能あるなって。俺が1年生の時よりも、部の練習量は上がってるから、このままやっていけばもっと伸びると思う。今やってる80%をこなす練習とかは、明治のOB先輩に聞いたことを取り入れた結果考えたメニューだし、効率のいい練習を考えていくことでも変わる。海外の選手の練習メニューを見ても、軽いメニューはないし、それくらいなら休んだ方がいいなと思う。山本はこの間の新人戦でも逆転ジャーク(ジャークの3本目に成功して逆転勝ちすること)に成功したし、ここぞと言う時に決める男やなと。自分は決めれないないタイプだからうらやましい。勝負強さが山本の良さ。
山本 大学に入学してからはあまり勝負強いとは感じないです。でも試合の時とかは緊張しないようにはしてます。
敦見 俺めっちゃ緊張するで(笑)。
山本 解散のときとかも自分で自炊されていて、生活面でもしっかり考えてるなあと思います。あと、一番練習しやすい先輩です。声援ももらえてやる気が出ますし、ああと、気持ちが強い先輩だと思います。ウエイトに対する気持ちが強くて尊敬します。
敦見 ありがとう。4年生になってトップってこともあるし、最後で結果出したいとる良く思うようになって、気持ちが強いって山本が言うのはそれかな。まあ誰でもそうだと思うけどな。このまま引退したら、ウエイト7年間やってきたって言えんなって思って。せめて結果出して終わりたいなと。山本も、日常生活からウエイトのこと考えるようになったらいいと思う。伸びる伸びないはそこの違い。
山本 最近オリンピックのDVD見ました。自分まだフォーム直さないといけないんですが、外国の選手はパワーがすごいなと感じて、パワーを付ける練習をしたいと思います。
――敦見選手から見て、山本選手にこれから必要なことは何だと思いますか。
敦見 体重足りひんから増やすことと、フォームもっと変えることかな。フォームは大分良くなってるねんけどな。あとはパワー付けることかな。フォームは自分で探っていくものだと思うし、自分で変えなくてはいけないと思う。明らかにおかしい所は見ていても言うけども。山本は見つけられると思う。大学生のフォームに近づきつつある。自分も全然きれいなフォームちゃうねんけどな。だからあまり言えないところはある。パワーはフォームより大切で、どっちというとパワー
山本 自分もどっちかというとパワー優先です。
敦見 ウエイトは練習したら強くなるからな。プラット変わる前から、一ヶ月前くらいから山本には言ってた。練習後に言ったり。前にも同じプラットだったことがあって、その時の名残。
山本 入寮の最初の練習から、東日本インカレまでの3か月くらい一緒のプラットでした。
――山本選手が敦見選手に言われたことで印象的だったことは。
山本 入りたての頃は生活に慣れるのに必死で、何を目標にしたらいいかも分からない状況で、最後まで残って2人になった時に敦見先輩に声かけていただいて。今年のインカレに出場するつもりで頑張れと言われました。試合で記録出さないと、年間2試合しか出る試合ないぞと言われ、それでは熊本から出てきた意味がないと思いました。先輩方を追い越す選手になろうと思いました。
敦見 俺の1年の時の目標もインカレだったしな。出れなかったけど。
――山本選手に関して印象的だったことはありますか。
敦見 俺は練習中が―って高重量挙げるタイプやねんけど。山本はフォームが気に成る美外で、1人で残って練習したりしててえらいなと思ってました。
山本 フォームを見ていただいたきました。
敦見 特に自分からやってるわけではなくて、山本が来てくれるから、山本のフォームが良くなっていてるのも山本の努力の成果やと思う。
――敦見選手が4年生として意識してしているということはありますか。
敦見 練習で重い重量を挙げる姿を見せるってことをしてる。練習で重い重量落として恥ずかしいとは思わんし。山本には重い重量挙げてもケガはするなと言いたい(笑)。今俺がケガして練習できないから。今日も山本は一人で練習だけど、1人でも高重量で練習する男になってほしいと思います。1人気楽じゃない?
山本 先輩と練習することで集中力も高まるので、早く一緒に練習したいです。
――このプラットを一言で表すと。
敦見 高重量を挙げるプラット。
――ありがとうございました。
・原、佐藤光プラット
――このプラットはどのように決まったのですか。
原 インカレメンバーはなるべく2人で組むようにした。人数が減ると効率がよくなるから。
――どのように練習に取り組んでいますか。
原 佐藤に今日何したい?と聞いて、自分が指示を出しています。
――同期2人での練習はどうですか。
佐藤 リーダーが先輩の場合は先輩が練習とか決めるけれど、同期なので自分の意見とかが言いやすく、やりやすい。
原 練習に先輩も後輩もないと思っている。聞かれたら教えるし、自分も教えてもらう。自主性と、後輩にも聞くとかいうときに、プライドを捨てられるかとかが大事だと思う。
――他のプラットと違う点はありますか。
原 練習時間は長いほう。どのプラットもそれぞれ違った練習をしているけど、ここはシンプルにスナッチとかの種目と補強をやる。
――練習の成果などはありますか。
原 体力がついた。体は疲れるが、スタミナがついた。記録も前よりよくなった。
佐藤 国体が終わってからまた練習を変えた。原の指示で、セット数を1日30から40に、10くらい増やして、1日にやるセット数が増えました。
――練習中はどのような雰囲気ですか。
原 集中しすぎもせず、マイペースにやっている。いい緊張感を持ってる。
佐藤 周りに左右されないね。いい意味でマイペース、地道にやっている。
――お互いの印象はどうですか。
佐藤 一人だと練習しない。先輩にも言われていた。
原 タフ。
――お互いの競技面についてはどう思っていますか。
佐藤 クリーンの、引いてから潜るスピードがすごい。ちょっと引いただけですぐ潜る。
原 小さなケガはあっても、大きなケガをしない。故障しないのは選手として大きい。ケガしないのは才能。
――練習中になにか面白い出来事などはありましたか。
佐藤 周りは結構あったりするけどここはそんなに…
――休みの日に遊びにいったりはしますか
原 行くね。ご飯とか。練習終わりにガストとか行く。あとは佐藤が自分の部屋にいたり、行こうよって誘ったりしてくる。
――このプラットを一言で表すと何だと思いますか。
原 マイペース、地道。
佐藤 見つからない…。やっぱりマイペース、地道くらいしかないかな。
――最近のブームは何かありますか。
原 練習後に味玉を食べること。しょうゆとみりんで味付けをしたやつ。1週間くらい前からやっている。
佐藤 ミニストップにあるパステルなんとかプリン。金銭的な問題で最近は食べてないけれど、グミ中心にお菓子が好きです。
――来年には4年生となりますがいかがですか。
原 わからん。まとめるかもわからん。なりたくはない。仕切るのは得意だけど、まとめられない。まだ分からないし怖い。
佐藤 意見するのはいいけれど、まとめるのは…。立場上うまくいかない。
――お互い普段はどのような人ですか。
原 お茶目!
佐藤 人をいじってくるのはいいけれど、自分がいじられると何を!みたいになるよね。
原 佐藤はいじりやすいし、いじられに来るじゃん。
――インカレが迫っていますが、どのように過ごしますか。
原 ぼちぼち、マイペースに取り組んでいく。インカレ前だからって緊張もせず、いつも通りに。
佐藤 試合が近いと気合いが入る。負けないようについていって、練習も頑張りたい。
――ありがとうございました。
・西岡、小川プラット
――プラットリーダーになった時に立てた目標はありますか。
西岡 方針というか、小川と組んだ理由みたいなものならあります。小川は練習熱心で、先輩からも評価されてるんですけど、自分も小川と組んだらやらなあかんっていう気持ちになるので選びました。
小川 先輩からはそう評価されているみたいだけど、今は先輩がプラットにいない環境で、自分たちに必要だと思う練習メニューを組めるので、そこを生かしていこうと思います。
――今の練習メニューを教えてください。
小川 最初はプレス、あとは種目やってフォームも入れたり、あとはスクワットと補強。って感じかな。
――これからしていきたいという練習はありますか。
西岡 自由ということで、先輩に言われなくてもできる練習をしようと言ってました。
小川 先輩の意見ももらいながら、基本は2人で話合ってメニュー決めてます。今は腰を痛めてて、それに合ったメニューとかも立てられる。
――練習中はどんなことを話しながら練習していますか。
西岡 小川のジャークのフォームとかよく見るんだけど、あそこはあかんかったんちゃうかみたいな感じやんな。
小川 基本はお互い見合って、今なら腕の開き遅いよとかそんな前できてたのに、今おかしいみたいな。フォームの話が多いかな。
――この練習が良かったという練習はありますか。
小川 俺ら基本的に固定メニューやからね。
西岡 セットかな。
小川 今まであんまり3×のセットばっかりやってたけど、今は5本でセットを組めるようになったかな。前は早く回そうと思うとなかなかできなかった。
西岡 そうやな。
小川 必要だと思うメニューに時間が割けてる。
――お互いの試技の特徴を教えてください。
西岡 小川はテクニックがあるかな。あとは体が柔らかいのがええな。うらやましい。あまり力はないのかなと思うけど、その分テクニックで補ってる感じ。
小川 自分でも筋力足りてないっていうにのは分かってるから、その分テクニックは磨かないととは思ってる。でもそれだけだと行き詰まるから、種目につながるような練習して記録伸ばさなあかんし。今は昔みたいに本当に思い重量までは挙げてないから、敦見先輩に言われて引き紐使ってて、それを外して素手でやったら一句に重量が落ちて。普通はそんなことないんだけど、自分の場合は握力がないので。最終的にはやっぱり筋力トレーニングが課題になってくるんちゃうんかな。
小川 翔吾は体固いからな。真逆の体型やもんな。パワータイプだし、スナッチだったら・・・
西岡 もっと行けるって?
小川 俺はいけると思う。翔吾はあとデットでビビっちゃうことはあるかな。今はインカレに向かってケガをしっかり治してもらうことが第一だけど。あと、翔吾のジャークは好きなんだよね、原先輩のジャークも好きなんだけど。
西岡 ありがとう。
小川 だから俺は翔吾にジャークのこと聞くし、できないことは聞いていかんと。あと、翔吾はタイミングがいいんだよな。
西岡 タイミング?
小川 昔は俺もできたんやけどな、ジャークで一回乗せるやん、そこからのタイミングが今取れないんよ。重量が重くなってきて。でも翔吾は変わらんから、高校の時から思い重量で頑張って来てたんだなみたいな。体幹しっかりしてるからな。そういうところはしっかりやっていかないとなと思う。翔吾を見てると。
西岡 たまにすっごく見られてるなって思うことがある。
小川 俺の癖なんだよな。誰でもすっごく見ちゃう。観察する。周りを見て直していく感じ。
――練習以外の面でお互いについて教えてください。
小川 これはもうあれしか出てこないだろ(笑)。
西岡 先ええよ。
小川 お前だって思ってるやろ、俺自身そう思ってるもん。
西岡 同じ学部で従業も同じで、同期の中ではおる時間も一番長くて、同期の中でも一番おりやすいみたいな。
小川 (笑)
西岡 性格も合うんかな。お互い気を遣えるかな。
小川 俺らの代はそういうとこあるかな。あいつこれやってないな、俺がやっとくかみたいな。
西岡 小川は本当に何でも言える。
小川 恥ずかしいんだけど(笑)。
西岡 おりやすい。
小川 西岡は・・・。難しい。俺の中では、授業中寝てても起こしに来てくれたり、優しいなって。お互い助け合いができる。
西岡 恥ずかしいな。
小川 たまに相談乗ってもらったり。まあ同期誰にでも相談はできるんだけど、話しやすい。乗ってくれるし、しっかりした回答返してくれるし。
西岡 褒め合いやな。
――休日に出かけたりすることはありますか。
小川 そんなには一緒にいないかな。でも大抵ある時間になったら車部裏(自動車部の部室裏)集まるかな。
西岡 休みは大抵寝よって、起きて、ある時間になると自然に集まるんですよ。
小川 特定の時間になると一気に。
西岡 あれすごいよな。
小川 同期と顔合わせたりして。あ、おるわみたいに(笑)。
西岡 どっか行く?みたいな感じで。
小川 出かけたりとか。たまに下北で服買ったり、ゲーセン行ったり。ご飯食べに行くだけでもあるからな。
――プラットの雰囲気は。
西岡 先輩とかいたら、早く回さなって気を遣うんだけど、同期だけだと良い意味でやりやすい。
小川 先輩と練習すると、やっぱり先輩の練習に気を遣って早くやらなきゃって思ってしまう。
――このプラットで良かったということはありますか。
小川 気楽なとこかな。
西岡 小川が練習熱心やから、やる気にさせてくれる。気持ちを上げてくれる。
小川 西岡の気持ちを上げてるって自覚はないけど、練習に対する意欲を見てくれているのかなと思う。
西岡 その通りです(笑)。
――このプラットメンバーを一言で表すと。
小川 フリーダム!
西岡 自由。
――ありがとうございました。
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