(1)ルーキー座談会
――ウエイトリフティングを始めたきっかけは何でしたか。
永原
佐藤 高校1年の時に3年生の先輩に学校帰りに無理矢理連れて行かれて、やれと言われてやったらはまってしまいました。
針生 高校のパンフレットを見てです。
中田耀 親に入れられたからです。
美島 兄がやっていて、高校の練習によく行った。やりたくなかったけど、監督に無理矢理入れられました。
山本 筋トレが趣味で、幼稚園のころから柔道をやっていたけれど、違う部活を探していた時に見つけたからです。
――明大を選んだ理由は何ですか。
永原 高校の先生に勧められて。法律とかにも興味があって決めました。
佐藤 明治のブランドに惹かれて行きますと。単純です。
針生 内申がなさ過ぎて、拓殖か明治かだった。監督に勧められて明治にしました。
中田耀 先輩方が行っていて、行きたいと思ったからです。
美島 兄が行っていて、監督とかが行けるようにしてくれました。流れで来ました。
山本 寮が安いし、免除とかも頂いて、こんな機会はないと思ったからです。
――明大ウエイトリフティング部はどのような雰囲気ですか。
永原 活発。高校はしんとしていたけれど、明大はみんなが声を出していて、活気があります。
佐藤 高校と比べると、みんなやる気がある状態。
針生 高校では声出しとかがなかったけれど、明大はあって、やる気が出ます。
中田耀 先輩から学べるところがあるし、楽しく練習もできます。
美島 意識が高い。練習のときとかに声出しをしながらやっています。
山本 生活のことでも練習のことでも普通の人はやらないようなことをやっています。厳しい面でも楽しい面でも高校とは全然違う。
――入学してから変わったことはありますか。
針生 料理ができるようになったことと、考えて練習するようになったことです。
佐藤 先輩から教えてもらえるようになって、考えて練習できるようになりました。
中田耀 高校では練習中にテーピングで野球をしたりして遊んでいたけれど、ちゃんとやるようになりました。少し真面目になりました。
永原 高校は2つ上の先輩しかいなくて、インハイが終わったら自分たちの代だけになって、練習中に喋ったりきついことから逃げていた。大学に入ってからは逃げなくなって、きついことにも取り組むようになりました。
美島 高校の時はもっとやんちゃだったけれど、大学では制御されて勝手なことができなくなった。真面目になりました。
山本 練習中のオンとオフの切り替えができるようになったのと、細かいことを気にしなくなってきた。真面目すぎても損をするし、男なら少し悪いことをしてもいいだろということで少しやんちゃになりました。
――寮での生活はどうですか。
美島 きつい。
針生 死にそう。
佐藤 掃除が特に。当番決めることによって波紋が起こります。喧嘩とかもします。
――寮生活を通して楽しかったことやハプニングなどはありましたか。
佐藤 みんなでドンキに行って食料を買ってきて、料理をしていた。そうしたら冷蔵庫の電気がつかなくなって、炊飯器もつかなくなって、泣きそうになりました。厨房のブレーカーが落ちたみたいでした。
――ウエイトリフティングをやっていて何がよかったと思いますか。
中田耀 記録が伸びたときと、重い荷物を軽々と持ち上げられたとき。
山本 顔が広くなったことです。新聞とかに載ると声をかけられたりするので。それと高3のときバレンタインにチョコを8つもらいました。自分のファンクラブが存在していました。
美島 合宿や大会でいろんな地方に行くことです。岩手とか、沖縄とか。
佐藤 やっていたから大学へ推薦してもらえたから、大学に行けたことです。
永原 普通の人より力が少し強くなったことです。
――逆に、何がつらいですか。
美島 解散掃除。夏休み前と冬休み前に、オールで掃除をしなければならない。
針生 増量。94kg級で出ているので95kgは必要だけど90kgしかなくて、増えなくて怒られます。1時間に1個おにぎりを食べてます。
佐藤 睡眠時間が削られること。寝る時間、起きる時間が決められているからなかなか寝られません。
永原 高校では53kg級で出ていたけれど、大学では56kg級からしかないので、4、5kgの激しい増量をしなければならなくて、2日前に2kgオーバーしてしまい、そのまま試合に臨んで記録が出せなかったときです。
――ウエイトリフティングのどんなところが好きですか。
佐藤 決まったとき。
中田耀 頑張った分、結果が出ること。
美島 特にないです。
山本 結果を出すと形として貰えること。
針生 新しい友達に出会えたことです。
永原 少ない練習量で記録が出たとき。
――プラットに立ってから試技を始めるまでの、ルーティーンはありますか。
佐藤 腹筋に力を入れます。
針生 「よし」と言うことです。
美島 自分の気持ちに正直になって、気持ちをぶつけるようにします。
中田耀 落ち着いてからスナッチに入ります。
山本 お辞儀をして、神様にお願いします、挙げさせてくださいと頼みます。柔道をやっていたときにも勝たせてくださいと頼んでいました。
永原 腕の力を抜いて、他のところは力を入れるよう心がけます。失敗してもいいやくらいの気持ちで臨むようにします。
――今後の目標を教えてください。
山本 全日本のつく大会で優勝して国際試合に出て、ジャパンのジャージとTシャツを手に入れることです。
佐藤 後輩からもすごいと言われるような活躍する先輩になりたいです。
針生 高原先輩の期待に応えて、認められるような選手になりたいです。
中田耀 畠山先輩の記録を抜いて、インカレで活躍できるようになりたいです。
永原 スナッチで100kg、ジャークで118kgを挙げて県記録をもっている56kg級の熊本の人を抜きたい。それと来年こそ団体戦に出たいです。
[板橋洋子]
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