日大に完敗 8年連続ブロック2位に終わる/関東学生1部リーグ戦

 試合はいきなり動いた。敵陣25ヤードからの日大最初の攻撃シリーズ。ショートヤードのパスを通され、ランアフターキャッチが決まる。これによりエンドゾーンまで残り2ヤードとなる、71ヤードのビッグゲインを許した。その後ランプレーでTDを奪われ、開始早々に先制された。その後も日大の主導で試合は展開したが、第2Q(クォーター)2:10。日大のキックオフをRB♯25小形亮介主将(政経4=日大三)がリターン。左サイドを華麗に駆け抜け、そのままエンドゾーンに飛び込んだ。99ヤードのキックオフリターンTDを決め、明大が流れに乗るかに思われた。しかし、すぐにTDを奪い返されるとその後は日大ペース。明大に流れが傾くことはなかった。終盤に1TDを返し意地を見せるが、14―59とその差を痛感した。

やはり強かった日大
 「実力差が顕著に出た試合だった」(小形)。14ー59のスコアが、両チームの力の差を物語る。シーズン序盤は格下のチーム相手に苦戦を強いられた。それでも、強豪校である中大、慶大に対して接戦をものにしてきた。わずかなチャンスを生かし、チーム状態は徐々に上向いていた。さらに、日大のプレーをシュチュエーション別に徹底して分析。万全を期して臨んだ。しかし、それでも日大のオフェンスは強かった。「気を付けていてもやられてしまった。やはり試合は生き物」(WR♯7小谷田雅哉・政経4=日大三)と完全に力負けだった。

来季に向けて
 またしても全勝同士の対決で一歩及ばなかった。日大との差は「取り組む姿勢、個々の能力、すべて日大の方が上だった。特に1対1の時の能力の差が出てしまっていた」と岩崎監督。明大のストロングポイントである、エースRB小形を中心に展開するラン攻撃も「相手のDLが強くこちらのOLが押し負けていた」(小谷田)と、不完全燃焼に終わった。また、点差が開きランからパス主体の攻撃に切り替えた終盤も「要所でパスを決め切れなかった」(QB♯15廣瀬湧基・商3=足立学園)、「WRである自分がQBの期待に応えられなかった」(WR♯87前山雄介・商4=明大明治)と決定力に欠いた。来季からはリーグ編成が変わり、初戦から日大など強豪と当たる可能性もある。絶対的な存在だった小形が抜ける穴と、圧倒的な個々の能力差を「どのように埋めていくか」(岩崎監督)が飛躍へのカギとなる。

 ブロック2位に終わったことで、4年生は引退となる。目標とした日本一への挑戦は果たせなかったが、グリフィンズでの4年間を「誰にも負けないくらい幸せな時間だった」(DB♯3三春恵介・文4=日大三)と振り返る。「常に甲子園ボウルを目指していてほしい」(DL♯55金田充功・政経4=日大三)と、自らが叶えらなかった夢を後輩たちに託す。

[柴田遼太郎]

試合後のコメント
岩崎監督
「完敗。ここまで完敗だとは思わなかった。この差をどのように埋めていくかに尽きる。選手は良くやってくれた。これは監督の責任。スタッフ同士でしっかりと話していく。また一から作り直していくしかない。取り組む姿勢、個々の能力、すべて日大の方が上だった。特に1対1の時の能力の差が出てしまっていた。4年生はそれぞれの役割を良くやってくれた。小形に関しては足を痛めていたにも関わらず「やります」と言ってきてくれた。今後の事を考えると心配もあったが、その中でよくやってくれた」

小形
「実力差が顕著に出た試合だった。勝ちたい気持ちはあったが相手の方が全然強かった。最初に先制点を取られて、その後にオフェンスが取れなかったことが一番の敗因。敵陣まで行っていて、4thダウンを取れなかったので、そこで流れを持っていくことができなかった。日大のメンバーを見ても下級生が多いが、チーム全体でまとまってやれている感じがある。やはり総合力で日大を上回っていた。1年生から4年生まで全員で日本一を目指すというのは、本当に難しいことだと実感した。今年の取り組みについてはどこかで甘さが出たと思う。4年生は最後なので必死に頑張るのは当たり前だが、下級生が自分から積極的にやっていければもっと良くなると思う」

三春
「あまりにも歯が立たなかった。あれだけ点を取られて、DBでもあれだけ取られてしまった。天と地との差を感じた。この試合は今までで一番負けたくない試合だった。結果的にこんな負け方をしてしまい、後輩たちに何も残せなかった。うちのチームは上下関係がありながらもコミュニケーションが取れるチーム。来年はリーグ編成などもあり初戦から難しい戦いが続くと思う。悔いの残らないように団結して頑張ってもらいたい。4年間は誰にも負けないくらい幸せな時間だった」

金田
「後で振り返ればもっと思うことはあるけど今は悔しいだけ。自分の持てる限りは尽くした。1人1人のスキルの高さが圧倒的に違った。こっちの読みが外れて、むこうの読みが当たってやられた感じ。日大には3年連続で負けているので、これ以上は負けられないという思いでやっていた。自分も覚悟を決めていたが、それが足りなかったのかもしれない。下級生にももっとやってあげられることがあったと思う。1年生から3年生の時は先輩方に恵まれていたので、自分勝手にやれて楽しかった。4年生になった時に、今度は下がわがままやって、それを見て自分がカバーしてあげようと思っていた。みんな元気でまとめるのは大変だったが、それで元気がもらえて頑張って来られた。とにかく楽しい4年間だった。後輩たちには目標は常に甲子園ボウル目指していて欲しい。目先のことではなくて常に先のことを考えて、少ない時間でどれだけ詰められるかが課題になる。やれることをしっかりやって全員が1つの目標を目指していて欲しい」

小谷田
「今日は完敗。日大のオフェンスが強すぎた。気を付けていてもやられてしまった。やはり試合は生き物。明治のオフェンスでも、相手のDLが強くこちらのOLが押し負けていた。まさに完敗。今日で引退となるが、この4年間は練習などやるべきことはしっかりやってきたと思う」

前山
「今日負けたのはオフェンスにも原因がある。オフェンスが取り切れなかった。点差が開いた途中からはパスオフェンスに切り替えて戦った。いつもは1試合で1回か2回パスが来るくらいだったが、今日は廣瀬が投げてくれた。しかし、WRである自分がQBの期待に応えられなかった。何が何でも捕らなければならなかった。4年間を振り返ってみると情けなかったという思いが強い。試合に出させてもらっていた2年生の時はミスしてクビになったり、3年生では出番があまりなかったり。そして今日も。今年は後輩に良い選手が多く、特に3年生が頑張ってくれた。来年は勝ってほしい」

廣瀬
「点差が開いてしまった時にパスで点差を詰められなかった。あとは要所でパスを決め切れなかったことがこの結果につながってしまった。オフェンスで取れたのが1本しかなかった。お世話になった先輩方なので勝たせたかった。それができなくて残念。結局、先輩方を活躍させられなかったのは自分の責任。来年は4年生ということでQBという立場からも引っ張っていかなきゃいけない。もっとチーム全体を見ていかなければいけないと思う。より一層頑張っていきたい」

TEAM TIME PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER(S) G/NG Score
◆得点経過◆
日大 1Q2:10 2yds RUN #98竹内 K #11有輪 G 0―7
日大 1Q7:34 17yds PASS #19高橋→#22松尾 K #11有輪 G 0―14
日大 2Q1:45 1yds PASS #19高橋→#7佐伯 K #11有輪 G 0―21
明大 2Q1:58 99yds KOR #25小形 K #18橋本 G 7―21
日大 2Q6:05 2yds RUN #98竹内 K #11有輪 G 7―28
日大 2Q11:33 15yds PASS #19高橋→#25西村 K #11有輪 G 7―35
日大 3Q11:28 12yds PASS #19高橋→#22松尾 K #11有輪 G 7―42
日大 4Q3:00 44yds FG #11有輪 ―――― 7―45
明大 4Q8:07 3yds PASS #15廣瀬→#4亀田 K #18橋本 G 14―45
日大 4Q9:50 6yds PASS #13西澤→#15中山 K #11有輪 G 14―52
日大 4Q10:37 9yds PASS #13西澤→#11福岡 K #11有輪 G 14―59

明大 日大
◆日大戦スコア◆
タッチダウン
P.A.T. (1点)回数-成功 2-2 8-8
(2点)回数-成功 0-0 0-0
フィールドゴール 回数-成功 0-0 1-1
セイフティ
1stダウン(ラン-パス-反則) 10(1-9-0) 25(8-15-2)
パス 試投-成功-INT 35-12-1 39-27-0
獲得ヤード 141 355
ラン 回数-獲得ヤード 24-24 31-142
攻撃 回数-獲得ヤード 59-165 70-497
反則 回数-喪失ヤード 3-30 3-25
ファンブル 回数-喪失回数 1-1 1-0
3rd DOWN CONV. 17% 2/12 64% 7/11
4th DOWN CONV. 14% 1/7 —% 0/0
ボール所有時間 17:40 30:20