法大に敗戦するも3位で対抗戦を終える/東京六大学女子対抗戦

 六大学対抗戦を昨年と同じ3位で終えた。3勝1敗で迎えた最終戦は今年度リーグ2部10位の法大に圧倒され大敗。4年生の引退に華を添えることはできなかった。

 スターターは、野路麻衣(理工4=金沢西)、小島つばさ主将(国際4=東京成徳大)、伴真衣香(文2=東京成徳大)、北浦彩加(国際2=大津)、萱沼史織(情コミ1=埼玉栄)。

 最後は4年生が躍動した。野路が「第4クォーターはショウ(小島)中心に攻め気があった」というように、最終クォーターではいままでの空気を断ち切り積極的な攻撃を見せた。開始20秒でデイフェンスリバウンドをとった小島がそのまま走ってレイアップシュート。小島が流れをつくるとそれに伴が続く。残り51.1秒、今度は野路が前半決められなかった3Pシュートを沈めた。
 しかしそれまでは法大の一方的な攻撃が続いた。4本もの3Pシュートを決められ、第1クォーターで18点ビハインド。そこからクォーターごとに徐々に調子を取り戻すものの、その上をいく法大に点差を縮めることはできない。第3クォーターを終えた時点で42―74と32点差を付けられ逆転は不可能、そんな状況でも気を抜くことなく全力で戦い抜いた。結果は67―95で大敗。しかし最後に4年生が上級生としての意地を見せた。

 4年生2人が今大会で引退となった。「心残りなく引退できて本当に感謝している」と小島主将。来年度からは最上級生は千葉美知瑠(文3=東京成徳大)一人になるが、下級生には頼れるメンバーがそろっている。その中で「チーム力をあげてほしい」と野路は言う。「チーム力が大事だなと感じたのは入替戦。そこでバスケというのはチームスポーツなんだというのを思い知った」(野路)。今年はトーナメント、新人戦、リーグ戦と全ての公式戦においてこれまでにない好成績を残してきた。そして2部3部入替戦にも初出場を果たしたが、惜しくも悲願の2部昇格とはならなかった。しかし来年こそ残された下級生たちがその期待に応えてチーム力を高め、2部昇格の夢を果たしてくれるだろう。

[吉川真澄]

試合後のコメント
小島主将

「(今日で引退となったが)恵まれたなかでやれた。最初の頃は人数も少なかったけど、今ではこれだけ増えて、しかも自分から来てくれた子たちが入ってくれた。(いまの気持ちは)終わっちゃったな、という感じ。このメンバーとやれて、すごく楽しませてもらった。(今季で印象に残っている試合は)リーグ戦の共栄大や国武大との試合は、みんながリーグ1位を目指そうとして気持ちが高まっていた。その中で勝つことができて、入替戦に出ることができたのは一つと財産になった。(後輩たちに向けて)来年もしっかりした子がいるので、大変な時も乗り越えて成長できるチームになると思う。このような形で心残りなく引退できて本当に感謝している」

野路
「今もまだ全然引退する実感はない。3年間先輩方を見送ってきてこんな感じなのかとじわじわきています。1年生の時は学生バスケもあと4年間なんて思ってなかったが後輩には長いようで短い時間を楽しめるようにしてほしい。1個上の先輩が抜けてガラリとプレースタイルが変わった。リュウさんというC(センター)が抜けてどうなるんだろうという不安があった。でも個々はみんなが上手くて、個々の力が発揮できた時にはトーナメントやリーグみたいな結果が残せた。その中でチーム力が大事だなと感じたのは入替戦。そこでバスケというのはチームスポーツなんだというのを思い知った。小島さんには最上級生になって支えられてあげられなかったのでありがたい気持ちでいっぱいです。(後輩たちは)もっともっと成長できるし、強くなると思う。個々だけでなくてチーム力をあげてほしい。人数が少ないからこそみんなでコミュニケーションをとってオンオフのけじめつけながら楽しくバスケをやってほしい」