順大相手にスコアレスドロー/関東大学1部リーグ戦

2013.11.11
 降格争いに巻き込まれている順大との戦いとなった今節。インカレ出場のため何としても勝利がほしい明大は積極的な攻撃を見せるが、前期からの課題である決定力不足が響き引き分けに終わった。

 「ゴールが入らない」と神川明彦監督が評した通りの試合だった。前半開始直後は立ち上がり特有のばたつきから相手に攻められるが、CBの山越康平(法2=矢板中央)を中心とした安定した守備でシュートまで持ち込ませなかった。9分、10分には和泉竜司(政経2=市立船橋)が立て続けにチャンスをつくるが相手キーパーに阻まれてしまう。その後も和泉、差波優人(政経2=青森山田)を中心に攻撃するが、点を決めるまでいかなかった。

 最後までゴールが遠かった。後半に入るとしばらく明大の時間が続いた。9分には石原幸治(政経3=市立船橋)のドリブルから何度もシュートチャンスを迎えるがまたも決められず。「サイドが機能していなかった」(神川監督)ため積極的にフレッシュな選手を投入するが、結局スコアレスドローで試合を終えた。

今期の決定力不足を神川監督は「昨年の4年生4人が抜けた穴を埋められていない」と分析する。守備の面で安定感が増してきているだけに、点を取れないのは痛い。次節は前線に能力の高い選手をそろえる筑波大。インカレ出場のためにもしっかりとした守備から流れをつかみ、点を決めて勝ちきりたい。 

[高山舞]
 
試合後のコメント
神川監督

「ゴールに入らないですね。シュートが。新しい選手が頑張ってやってくれてるので、今年はこういう年なのかなと思います。7勝7分けなんて初めてですから。昨年Jリーグにいった4年4人が40点リーグ戦で取ってますから、そこが抜けたのをこの一年で埋めようとしたんですけど、簡単には埋まらなかったですね。もう一点入れば、状況変わると思うんで、やっぱり入らないから相手も頑張れるし、一点取れば相手は攻めないといけなくなる。相手の戦意を削ぐっていうのができないですね、今の明大は。前半の立ち上がりはそうですね、ちょっとばたつき感がありました。でも開始5、6分じゃないですか。失点もなかったし、シュートまでいかれたわけではないので、それほどまずかったことはない。むしろ立ち上がり攻められた方がゲームが引き締まるケースが多いので、あそこで失点しなければ、なんの問題もないだろうと思っている。前半はサイドハーフが機能しなくて、かなりイラつき感があったんで、後半からは少しずつ良くなりました。力不足です。まぁある意味6位以内にいれば、インカレに出れるので、とりあえずインカレのチャンスだけは逃したくないです。あとはリズムだと思います。先に点を取ることで、またリズムが出てくるし。前回は先制されちゃったんで、苦しい展開の中で追い付いてそれで終わっちゃったんで」

水野輝(文4=市立船橋)
「点を決めていれば勝てた試合。相手は割り切って攻めてくる相手なのでそこには気をつけていたが、何本かやられてしまった。ここ最近点が取れていない。まず点を取る。しかしそれだけでなく守備もしっかりやっていきたい。点を取れないので、練習からもっと一対一をやったり、シュート練習でも試合を想定してやっていかなきゃとは思う。守備はこの試合は久しぶりに0で抑えられたのでそこは良かった。これからも0の試合をやっていけるようにしたい。(試合に出ている4年生が少ないので)自分の持ち味を試合で出して、プレーでチームをしっかり引っ張っていきたい。筑波大は攻撃の能力の高い選手が多く最終ラインが重要になってくるが、ボールを回されても下げずに対応し必ずボールに一人行くことを徹底して、ある程度回させているというところがあるくらい割りきって守っていきたい」

和泉
「入りは良かったし、最近いい試合はできている。守備も安定している。本当に最後の部分だけ。シュートの精度、ラストパス、動き出し。そのところを少しでも良くして点を決めていきたい。守備は全員が意識してやって入れている。そこは本当にいい。それを続けていきたい。自分たち2トップが点を取ればチームも乗ってくると思う。ここ3試合点が取れていないのでそういう意味でも自分たちが点を取らなきゃいけない。(チームの中でケガ人が多いが)ケガ自体は仕方ないし、それをマイナスに捉えるよりもこれまで試合に出れていない選手がチャンスだと思って頑張ってもらえれば。(筑波大戦は)前線に能力の高い選手が多い。まずは失点しないこと。攻撃はいい形はできている。決めれば勝てる。最後にこだわっていやっていきたい」

高橋諒(文2=国見)
「けっこう攻めてたのに点が取れない。点が取れない試合が続いているんで、次の試合は決めるとこ決めて勝ちたいです。決めるとこを決めないっていうのが一番大きいと思います。いつも通り自分たちのつなぐサッカーをすればチャンスが絶対出てくるんで、自分たちのいつものプレーをしようと思いました。アシストとかゴールにこだわったプレーを最近心がけているので。自分の持ち味のドリブルでサイドを一対一とかで抜いて、クロスあげて、時には中に切り込んでいってワンツーとかで抜け出してゴールするのを意識しています。ドリブルしてて、相手がずれたんで思いっきり打ったんですけど、打った瞬間入ったと思ったんで、ブロックされちゃって悔しいです。個人としては自分の特徴を生かして、ゴールやアシストをして、チームとしてはいつも通り自分たちのつなぐサッカーをして、点を取って勝ちたいです」