
上位入賞に期待が懸かるも、好成績は残せず/関東学生体重別選手権
どの階級も初戦から気が抜けなかった。明大の選手が次々と敗戦していく中「チームの中で一番よかった」と久保田がコメントするように、金谷は堅実な戦いを見せた。2回戦、相手の動きを見てじっくりと好機をうかがって技を決める金谷らしい組手で5―3。今年の関東大学選手権で完敗した強豪校・国士大の選手相手に勝利をつかんだ。この大会では、4回戦から2分に試合時間が伸びるルールとなっている。そのため、金谷は「体力を考えて最後の1分で勝負しようとした」。しかし集中力が続かず、相手に投げ技を決められ0―5と完敗した。
男子60kg級で2年連続準優勝を達成した久保田が、まさかの2回戦敗退。対戦相手の法大の選手に、開始数秒で上段突きを2本繰り出されてしまい0―2となる。そこで気持ちに焦りが生まれ、久保田のペースは崩れた。それでも最後に持ち直し、確実に2ポイントを返すも結果は判定負け。今年こそは優勝、と意気込んでいた久保田にとっては悔しい敗戦となった。
「インカレ前に自分をアピールできる最後の試合」(金谷)だったこの大会。しかしその中で満足する結果を得られた選手はいなかった。全日本大学選手権まで残された時間は数週間と少ない。その中で、4年生は「練習を楽しんでやる」(久保田)ことを大事にし、明大を背負う最後の大会に臨む。
[三浦亜優美]
試合後のコメント
3年連続の準優勝を逃した久保田主将
「個人戦なので団体戦とは違い、個人個人の試合に向けての気持ちや練習量などの成果が出る大会。体重ごとに分かれているので上の順位を狙いやすい。自分としても3年連続の(60kg級での)決勝進出を目指していた。でも関東インカレで悔しい思いをしたのもあって気持ちだけが先走った。気負いすぎてしまった。それでもチームの中で一番よかったのは金谷。相手の動きを抑えたところでポイントを取る自分の組手がしっかりできていた。(インカレに向けて)後は練習を楽しんでやるだけ。そうすれば本当の最後となるインカレで結果が出ると思う」
自分らしい組手で奮闘した金谷
「インカレ前に自分をアピールできる最後の試合だと思っていた。今日はポイントを取らせず確実に攻めて1―0、2―0などで固く取ることができた。4回戦から試合時間が2分に変わったので体力を考えて最後の1分で勝負しようとした。でも(4回戦は)中途半端に攻めたのが原因で、投げ技が得意な選手だと知っていたのに投げられてしまった。集中力が途切れてしまった。インカレまで日はあまりないが確実に取れる技を磨いていきたい」
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