
(8)平野友樹~明大のエースが目指す頂点~
今回は全10回にわたり、卓球界屈指の名門・明大で活躍する選手たちを特集する。
頂点を目指す。今年1月の全日本選手権でベスト8に入った平野友樹(商3=野田学園)だが、昨年の全日学では3回戦で敗退。周りから期待されていたが、思うような結果が残せなかった。今年の全日学を「勝たなければいけないというより負けてはいけない大会」と位置付ける平野は「昨年の結果は一切関係ない」と今年に気持ちを切り替えている。3度目の挑戦となる今回、悲願の優勝を目指す。
テーマは「速さ」だ。現代の卓球はスピーディーな展開が主流となっている。打点を前に攻め込むスタイルを身に付け、レベルの高い全日学を勝ち抜きたい。平野が一番対戦したい相手が、同じ明大の丹羽孝希(政経1=青森山田)。「丹羽が理想に一番近いスタイルの卓球をしている」と平野は話す。今年の全日本選手権では「すべての技術において歯が立たなかった」と丹羽に完敗。「一本でも多く点を取りたい」と話すその相手に勝つことで、速さのある卓球を自分のものにしたい。
自分を信じて戦う。持ち味であるガッツ溢れるプレーで「負けていても自分の流れに持っていける」と話す。1年生の時はなかなか結果を残せなかった平野だが、悲観することなく練習に取り組んだ。そのストイックに取り組んだ努力が実り、技術は高校の時よりも大きく向上。今季のリーグ戦でもエースとして春秋連覇に大きく貢献した。結果もおのずとついてきたことで精神的にも楽になった。
「明大の看板を背負うからには簡単には負けるわけにはいかない」。強気で攻める明大のエースが悲願の全日学制覇に挑む。
◆平野友樹 ひらのゆうき 商3 野田学園高出 168㎝・60㎏
全日本選手権13年ベスト8
関東学生選手権12年2位
[石渡遼]
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