(7)松下海輝・森聡詩

2013.11.04
(7)松下海輝・森聡詩
松下海輝~2年目にかける思い~
 入学当初からレギュラーとして活躍を見せている松下海輝(商2=希望が丘)。昨季出場した全日学では1年生ながらベスト16に入る活躍を見せた。今年も存在感を見せ、リーグ戦春秋連覇にも貢献した。今大会は近年の中でもかなりレベルが高いと言われている。その中で昨年以上の成績を残せるかに注目だ。

 今季は決して順風満帆のシーズンでは無かった。昨年は1年生ながらその実力を発揮した。インカレ団体では決勝の最終5番手で出場。勝てば優勝、負ければ優勝を逃すという場面で見事に勝利。勝負強さを見せチームの優勝に貢献した。その後も安定した成績を残していたが、2年生となった今年は丹羽をはじめとする即戦力の1年生が加入。「強い1年生が入って出場機会も減った」と松下。チーム内で熾烈(しれつ)なレギュラー争いを強いられた。6月に行われた全日本インカレではベンチ入りメンバーに選ばれたものの、出場機会は無かった。それでも腐ることなく練習を続け、秋季リーグでは3勝を挙げチームの春秋連覇に貢献した。全日学は松下の今後を占うと言う意味でも重要な意味を帯びてくる。

 さらなる技術向上にも暇(いとま)がない。バックハンドを得意とする松下だが、フォアハンドを苦手としている。「どっちも振れる選手でないといけない」と松下。今年はその課題克服に努め大舞台で勝てる力を順調に蓄えていっている。また現代の卓球は丹羽のような“速さ”を追求した卓球が主流になっている。松下は「速い攻めをしていきたい。ボールを打つ時は台から下がらないよう心掛けたい」とその“速さ”で勝負していく事を語った。全日学ではどのような卓球を見せてくれるか。松下のプレーに注目だ。

 昨年とは状況も異なってくる。まず今大会はレベルが高い。技術の質が求められることはもちろんだがミスをしないということが求められる。まさにミスをした方が負けるのが高いレベルでの試合である。そして松下は今回シード権が与えられたが「受け身ではなく挑戦者のつもり試合に臨みたい」と語る。昨年ルーキーとして向かって行く立場で結果を残した松下。今大会もその時と同じ気持ちで試合に臨みたいところだ。

◆松下海輝 まつしたかいき 商2 希望が丘高出 172㎝・63㎏
関東大学リーグ戦 17勝3敗(12年春~13年秋通算)
全日本大学総合選手権 12年ベスト16

森聡詩~強力フォアで存在感示す~
 シングルスに全てを懸ける。森聡詩(営3=東山)か高校以来の全国大会のランク入りに挑む。

 強靭なフィジカルから放つフォアドライブが最大の武器だ。今年7月の関東学生選手権では尾留川に敗戦したことがターニングポイントだった。「サーブで崩されて何もさせてもらえなかった」と敗因を挙げた。強力なフォアハンドを持っていても、それを使わせてもらえなければ意味は無い。フォアハンドを生かすためサーブ、レシーブの強化に取り組んでいる。自分のフォアハンドにつなげられるサーブ、ただレシーブするのではなく自分が打てる場所に来るようにする攻めのレシーブ。この2つで自信のあるフォアハンドを生かせるような試合展開に持ち込めるかどうかが勝負どころとなる。

 選手層の厚い明大では、団体戦で存在感を出すことは難しい。1年次、同期では1、2を争う実績で明大に入学。しかし、団体戦で結果を残したのは違う3人。リーグ戦に2回出場したものの結果は残せず。そこから、団体戦での出場機会は減った。だからこそ個人戦が自分をアピールするチャンスだ。上級生になってからは「チームのことを考えられるようになった」。インカレは個人戦ではあるが、自分だけでなく、チームとしてどう向かっていくか。そこまで見られるようになった。卓球の技術だけでなく、内面も成長した。「1年の集大成だと思う。ここで力を発揮したい」と意気込んだ。

◆森聡詩 もりさとし 営3 東山高出 171㎝・65㎏
関東大学リーグ戦 1勝1敗(11年春~13年秋通算)
関東学生新人選手権11年シングルスベスト16