東農大を下し、5~6位決定戦へ/関東学生秋季1部リーグ戦

2013.11.03
 東農大に快勝し、入替戦を回避した。今季予選リーグをすべて落とし、4季ぶりに下位リーグへ回ることとなってしまった明大。しかしインカレを間にはさんだことで調子を上向きにすると、中断明けのこの試合を勝利で飾った。

 落ち着いた試合運びを見せた。前半2分、明大はミスから東農大に先制点を許してしまった。しかし、それに動揺することなく落ち着いてプレーを展開すると、縦に伸びるパスでボールをつなぎ大嶋雄飛(文2=今市)がサークルイン。いったんボールをサークルの外に出されるが、再び入れると中道俊介(法2=飯能南)が左サイドからシュートを沈める。度々ピンチも訪れたが岡崎慶二(理工3=石動)を中心にインカレから安定しているDF陣がこれを救う。すると前半残り3分のところで獲得したPC(ペナルティーコーナー)を松尾賢治(政経4=岐阜総合学園)が決め、2―1。1点リードで折り返した。

 しかし後半は松尾が「自分たちのスタミナ不足からミスが増え間延びしてやられるというパターンが多かった」と振り返るように我慢の時間が続いた。後半7分、東農大がゴール手前にボールを運びゴールを脅かそうとする。これをGKの國友督仁(政経1=丹生)が阻止するもそこから明大に焦りが生まれ、パスが思うようにつながらなくなってしまう。しかし何とか失点することなく試合は終了。明大は5~6位決定戦へ進むこととなった。

 今年度残る試合はあと一つとなった。5位をめぐり戦う相手は今季初戦で惜しくも敗れた法大となる。このチームで戦うことのできる最後の公式戦、何としても法大に雪辱を果たし、来年につなぎたい。

[吉川真澄]

試合後のコメント
宮田知監督

「何としても入替戦は避けたかったので良かった。スクープの処理は昨日練習したはずだったけど最初にミスで点を取られたのはしょうがない。ただカバーが足りない、そこはまだまだ甘いと思う。それでも1点のハンディーをしっかり打ち返してくれた。最後は1点リードの中でも慌てることなくコーナーで時間稼ぎをした。勝ち方としてはきれいじゃないかもしれないが勝負なので。今日は敵がうまくて点を取られたわけじゃない。ただどことやっても負けはしないという意識はあるが強い明治で勝ちきれるという所がまだ出てこない。戦った相手に明治は強かったと思わせることをテーマにしてあと2週間走り込めという指示をした。PCはどんどん精度が上がってきている。セットのメンバーの集中力も高まってきている。(最終戦の)法政には圧倒して勝ちたいし、4年生5人これで最後の公式戦になるので出来れば全員グラウンドに立たせてやりたい」

小池文彦コーチ
「勝てないチームではないがここまで点が取れなかった。今日のゲームでも3点目が取れないのは良くない。でも今日1点取られたのはミスでその後はちゃんと修正してみんなフォローしながらやっていた。DFは安定した守りができた。ただまだ司令塔みたいな形でゲームコントロールするやつがいない。相手に合わせたゲーム展開になってしまっている。うちはうちのペースでがっちり守ってしっかりしたプレーをしないといけない。そこがちょっと物足りない部分ではある。でも落ち着いてプレーしていたし、打ち込みの対応もできていた。インカレの朝日大戦でも打ち込みからの失点でペースを崩してしまったのでそれは改善できていた。セットプレーの精度は上がり始めている。ただPCを取るところまで行っていないので物足りないところがある。何本かとれるチャンスはあるけど取れない。そこでサークルインしてPCをとれるチームになっていかないと。5位決定戦は法政大学と当たるがリーグ戦の初戦で当たって7割くらいはうちのペースでやっていながら点が取れなかった。今度はそういうことのないようにサークルインしてPCを取ってセットプレーからの得点、そしてフィールドゴールを狙っていきたい」

松尾
「前半はすごく良い形で出来た。最初の1点は事故で取られてしまったがそれ以外はみんな落ち着いいていて良いゲーム展開でした。ただ後半に入って自分たちのスタミナ不足からミスが増え間延びしてやられるというパターンが多かった。でもディフェンスを中心にタフに守ったと思います。PCは毎日練習していていろいろパターンがある中で入る確立から高いものをやった。いま明治は尻上がりになってきている。東農大との練習試合では負けることもあったが本番ここまでしっかり調整してベストな状態に持ってこれた。自分たちがやる試合も次でラストなので有終の美を飾るという意味でもしっかり勝って3年生に来年に良いイメージでつなげられるような試合にしていきたいと思います」