単独首位奪還 専大相手にフルセット制す/秋季関東大学男子1部リーグ戦

2013.11.01
単独首位奪還 専大相手にフルセット制す/秋季関東大学男子1部リーグ戦
 明大のバレーができた第1セット。序盤より勢いで8―3とリードを奪うも一筋縄ではいかず、点差を詰められ15―14と均衡した。しかし、ここからの快進撃で4ポイント連取。たまらず専大サイドがタイムで間を空けるが、明大ペースで試合を進め25―19で先取した。
 専大のサイドからのアタックに苦しんだ。第2セットもリードするが、専大の多彩な攻撃に惑わされ19―12と大量リードを許す。逆転を試みるが力及ばず、セットを奪われた。第3セットもリードされた展開からデュースまで追い上げる。エースの杉本匠(政経3=聖隷クリストファー英智)のアタックが阻まれ28―30で惜しくもセットを逃し、セットカウント1―2とあとがなくなった。
 意地を見せた。第4セットに鎌田将人(法4=城山)に代わって小野寺徹(営2=東洋)を起用。序盤こそ相手の勢いにのまれるが「1人1人が自分の役割を果たせたことで終盤、最後に追いつけた」(飯塚渉太・政経4=相馬)と徐々に追い上げを見せた。最後は小野寺が渾身のブロックで相手のアタックを跳ね返し、接戦を制した。いよいよ決着は最終セットへ。
 緊張感の中で流れをものにした最終セット。前半で得点を重ねていき、全員バレーで流れを引き寄せ勝利を挙げた。2セットは取られたものの、前日の敗戦を感じさせないプレーで開幕より8つ目の白星を飾った。新貴裕(営4=石川県工)は「最後追い上げられたのは成長」とこれまでの試合の収穫を語った。

 優勝にまた一歩近づいた。春季リーグ戦は6位と腑に落ちない結果ではあったが、4年生が中心となって成長を遂げてきた。春ではほど遠いと思われていた優勝の2文字。泣いても笑ってもあと2戦に全てが託された。
 
[西尾健三郎]

大塚陸主将(政経4=日本航空)
「昨日の負けからうまく切り替えることができて、春との違いが見られた。1セット目走れて、2、3セット目から相手のペースにのまれて、なかなか自分たちのリズムをつくれなかった。4、5セット目はメンバーを変えて、割り切って勝負しようという対処をしたのがうまくはまったのが良かった。1セット目は切り返しにもレシーブも上がっていたし、そこから展開できて、明治らしく走れた。昨日が最悪だったのでこのまま昨日のような試合をしたら絶対に後悔すると思ったからしっかり切り替えた。昨日の夜のミーティングから試合のことをイメージしながら過ごした。昨日はそういうのが足りなかったと反省点として感じる。ミーティングでは相手に対しての対応の対策もしたけれど、自分たちのリズムやバレーをどうつくっていくかを1から話し合って、それをみんなの中で消化して発揮できたと思う。今までよりかなり長いリーグ戦だったからやっと最後の2戦になるし、この2戦にぶつけるだけ。だから、1週間しっかり気持ちを作って、プレーもつくって臨みたい。空いた期間は調整もしづらかったし、試合期間だから追い込んでの練習もできなかった。だからと言って軽い練習ばかりやっていても仕方がないし、その調整が難しくてみんなの雰囲気を上げていくことがキャプテンとしてできなかったところが反省としてある」

杉本
「自分はいつも前半に調子が悪く後半になると調子が上がってくる。だから最大の調子で戦えるように試合の中で調整もしていた。でも、後半になってきてだんだん決められなくなってきたというのが自分の中にあった。新さんも分かっていて、いったん自分にトスを入れないで、陸さんや飯塚さんに回していた。それがうまくはまった。助けられたという部分がある。来週まで一週間空くから油断をしっかり取り除いて、勝ちにおごらずに最後の最後までちゃんとボールを追って走り切って見事勝利で収めたいと思う」

飯塚
「楽しかった。1人1人が自分の役割を果たせたことで終盤、最後に追いつけたというのが今日の試合。試合感覚に今日の方が慣れた。特に変わったことはない。慣れてきた。昨日はケガして試合から離れていた分、試合の雰囲気とかが分からなくて、今日はもうみんなでリセットして頑張ろうという感じだったから良かった。来週は来週で勝てるか負けるか分からないから、また、なんとか頑張る」

中村悠貴(文3=習志野)
「きつかった部分もあるけれど、チーム力で乗り越えられたんじゃないかなと思う。昨日は1本目が悪かったので、今日は1本目の出だしを集中しようと気を付けた。特に1セット目を気をつけた。左利きの長友さんが打つライト攻撃が一番やられていたし、ライト攻撃のブロックが弱いのが問題だった。4セット目は長友さんにクロスを抜かれていたのでクロスを締めて、抜けてきたものを拾うようにした。今、4年生がしっかり引っ張っていてくれて、モチベーションも高いしうまく回っている。それをそのままやるのも大事だし、それ以上にもっと意識的に意欲的に自主的に、今回のいいところと改善点をマッチさせていく。もっとよりよいチームにするためにはそういうことが必要。このままこの勝利をプラスアルファにして基本は崩さずにいきたい。大学は自主的にやらないといい選手にならないと思う。まず基本は自主的にやってもらって、そこまでこっちから促すことはしないで、後輩に意識を促していく。自主性を引き出せるように声をかけていきたい」


「今日はすごい波があって、良いときは良くて、悪いときは悪い。最後追い上げられたのは成長したんじゃないかと思う。これからも競った場面が出てくると思うから、追い上げたのを思い出せればいい。ミスしたときはしんどかった。2本目でミスすると困る。上げるのが怖くなっちゃう。今日は結構相手が拾っていて流れがあっちに行ってしまう場面があった。昨日と同じ悪いパターンだった。相手が守って一発で決められてしまうことが多かったけれど、そこで拾えればよかった。課題はやっぱりサーブ。全然打ってない。乱れてない。3セット目の最後は自分のサーブで攻めてたけど、そこからいい流れが来たと思う。一週間は遊んで練習していつもと変わらない生活をする」

鎌田
「昨日を引きずってしまったので、切り替えるというか、自分たちのペースに持っていくということを話し合った。交代は流れを変えためにしょうがないなと思った。交代したのは良かった。自分でも交代したかった。チームのためなので。来週までの調整としては自分たちらしくできるかどうか。自分としては決まらないときにいかにそこから立て直せるかを意識してやりたい。昨日の調子より今日の調子の方が良くなかった。昨日もそんなに良くなかった。気持ちの維持は難しいけど、モチベーションもあと一週だから割り切っていきたい」

瀧野頼太(政経2=創造学園)
「今日はいいところも悪いところも出た試合だった。左がキーマンだったので、ブロックとレシーブの連携を意識したけれど、終盤まで相手の1番を止めることができなかった。チームとしては気持ちの面でしっかり作れるようにして、1本1本丁寧にいければいい」