(6)桒田晋一郎・横山輝組~ダブルスで2度目の表彰台へ~

2013.10.31
 最後の全日学を迎える桒田晋一郎(営4=野田学園)・横山輝(政経4=大阪桐蔭)組。全日学でベスト4、今年1月には全日本ベスト8と結果を残してきた。ラストイヤーを最高の成績で飾れるか、注目が集まる。

 頭角を現したのは2年次の全日学。ノーシードから勝ち上がり、学生3位のダブルスにまでのしあがった。桒田は「自分にとって、久しぶりの全国大会3位でうれしかった」と振り返る。この年入学してきたのが、チームの主力を担う神巧也(政経3=青森山田)や平野友樹(商3=野田学園)だ。練習する姿は刺激になった。選手としては自分より格上。「強い選手は自分の得意なプレーで勝負している」(横山)と後輩からも貪欲に学んできた。
 実力は確かだ。サーブ、レシーブで先手を取れることが強み。パワーやスピードや押し切るのではなく、優れた台上技術を生かす。対戦相手にとってはやりにくいダブルスといえる。桒田はミスが少なく、前陣でプレーを続けられる。横山は不利な状況からでもボールを相手コートに返せる。この基礎的な力が2人の卓球を支えている。

 今はより積極的な攻めを磨いている。「早いテンポで攻め続ける」。これができれば、桒田の得意とするバックドライブもさらに効果的になる。チャンスボールでも甘く入ってしまうなど、課題は攻撃面にあった。先手を取ってから、確実に得点につなげられるようになれば、自ずと結果は出てくる。

 ダブルスを組んで3年が経つ。今年1月の全日本選手権では堂々のベスト8入り。「プレーはいつもと変わらないけど、お互い何をするかわかっているので、自然と体が動いた」(桒田)と今まで積み上げてきた経験がプレーに表れてきた。

 過去の自分たちを超えたい。ベスト4は是が非でも入りたい目標だ。そこでヤマ場となるのがベスト8入りを懸けた試合。今年の関東学生選手権で破れている大野・大坂組(中大)と対戦する可能性が高い。「しっかり準備して、いつも通りやれば勝てる」(横山)と自信をのぞかせる。「いいペアリング。組んでよかった」(桒田)。全国レベルで戦う楽しさを教えてくれたのがこのダブルス。全てを出し切って、2度目の表彰台を狙う。

◆桒田晋一郎 くわだしんいちろう 営4 野田学園高出 177㎝・60㎏
◆横山輝 よこやまあきら 政経4 大阪桐蔭高出 176㎝・70㎏
 全日本選手権13年ベスト8
 関東学生選手権12年ベスト8
 全日本大学総合選手権11年ベスト4