雨の中日体大に痛い敗戦/関東大学1部リーグ戦

2013.10.29
 上位を狙うためにも負けられない戦いが続く明大。雨の影響でピッチコンディションが悪い中、うまく自分たちのサッカーをすることができず痛い敗戦を喫した。

 自分たちのサッカーができなかった。台風が接近していたことで試合開始直後まで雨が降り続き、選手たちがスライディングをするたびに水しぶきが上がった。先に悪コンディションに順応したのは日体大だった。水が溜まっていたことでボールは転がらない。明大は得意のパスを封印することで対応しようとしたが、慣れないスタイルのスキを突かれてしまった。前半21分、相手のクロスへの対応がうまくいかず折り返しのセカンドボールをたたき込まれ失点。「もったいなかった。流れで後手にまわってしまった結果だと思う」(神川明彦監督)と1点ビハインドの状況で前半を折り返す。

 後半はパスをつなぐ明大らしいサッカーにシフトしたことでチャンスが多く生まれる。開始直後に立て続けにチャンスを迎えるが決め切れなかった。「決めるところで決められないとこうなってしまうという試合だった」(水野輝・文4=市立船橋)。72分には小出悠太(政経1=市立船橋)がこの日2枚目のイエローで退場したこともあり、結局1点も奪えず敗北した。

 現在関東1部リーグは混戦で1試合の結果で順位が大きく入れ替わる。インカレ出場権を獲得するためにも今節勝利できなかったことは大きい。しかし神川監督は「早い時間帯で先制されても崩れなかったのは良かった」とチームの成長を口にした。次節は早大戦。前期で敗れているだけに負けられない相手だ。サッカー部の誇りを胸に勝利をつかみにいく。

[高山舞]

試合後のコメント
神川監督

「試合前の天候とかを見て、グラウンドコンディションを意識させすぎてしまったのは僕の采配ミス。蹴り合いになるだろうと予測していたのが、意外とそうではなかった。日体大も普通にボールをつないできていたので、普通に入らせていれば問題なかった。前半はほぼ防戦一方みたいでかわいそうなことをしてしまった。後半は決められるチャンスもあったし、相手にチャンスも与えなかったと思う。最初からそれぐらいできる実力差はあったと思う。相手にリズムを生み出させてしまった。うちはいつも相手のリズムを出させないサッカーをしているので、それがいつもとは逆になってしまった。失点シーンはもったいなかった。流れで後手にまわってしまった結果だと思う。(小出の退場は)珍しくフィジカルで勝てなくて焦ってしまった結果だったと思う。経験でしょうね。(今日の試合で)良かったところは早い時間帯で点を奪われても、崩れなかったこと。0ー2になってもおかしくなかったがそこは彼らの成長だと思う。あとは決めるところですね。一試合一試合やるしかない。次は早大だしプライドにかけて負けるわけにはいかない」

水野
「グラウンドコンディションが悪く、最初は『はっきりやろう』と話していたが、試合に応じてつなぐサッカーに変えられなかったのが残念だった。(失点は)クロスのふわっとしたボールに対する対処が悪くセカンドボールのマークも甘かった。(カードが多く出たが)コンディションが悪かったのである程度の激しさは仕方がないが、少し飛び込みすぎている部分もあったのでもっと冷静になれればよかった。今日の攻撃は悪くなかったが決めるところは決めないとこういう試合になってしまう。次節の早大は前期で負けた相手なので負けるわけにはいかない。全力で勝ちにいく」

苅部隆太郎(商3=川崎フロンターレU-18)
「ピッチコンディションが悪い中で、明大らしいサッカーができなかった。失点してから流れを変えることができなかった。後半に入ってからは明大の時間帯になることがあった。そこで決め切ることができていれば勝っていたかもしれない。明大はパスをつなぐサッカーが中心なので、雨の中のピッチコンディションだと戦いにくいものがある。監督が自分の采配ミスだといっていたが、ピッチの中でやっているのは僕たちなのでピッチに対応できていれば問題なかった。前半はずっと焦ってボールを蹴って、相手のペースだった。後半は修正できたが良くなかった。慣れないスタイルでのサッカーでシュートまで持っていく力が足りなかった。いつもの足元で仕掛けていくサッカーができなかった。早大戦はインカレ出場権のためにも絶対負けられない。反省点を改善して、勝ち点3を取りにいきたい」

三浦龍輝(商3=FC東京U-18)
「今日の失点シーンは自分の課題かなと思います。クロスにいつでも対応できるようになるようにならないと。チームの課題としては、ここ数試合のようなプレーができていなかったこと。ここ数試合は入りが良くて、相手陣地でプレーができたし、つないでいくプレーができていたと思う。今日はそれができていなかった。ピッチのコンディションは悪くて、どこで着地するかわからなかったけど、それを気にしすぎてしまった感がある。もっとつないでいくプレーをすることもできたのかなと思う。今日は負けてはいけない試合だった。勝てるようにがんばっていく」

高橋諒(文2=国見)
「前半、グラウンドコンディションもあって自分たちのサッカーができなかった。後半は自分たちのつなぐサッカーができてチャンスもできたが決め切ることができなかった。試合を始めてみたら意外とつなげるところもあった。だけど前に蹴るという意識の方が強くてあまりリズムがつかめなかった。自分はドリブルが得意なのでアシストや得点を決めたいと思っていた。内容自体は悪くなかったが、順位が混戦なので勝ち切れなかったのは大きい。(小川さんがいないことに関しては)プレッシャーというよりは大貴さんの分までやってやろうという気持ちのが大きい。次は前期負けている早大なので、明大のサッカーをして勝ちたい」