
関東学大との接戦の末、惜しくも3部残留/関東大学女子リーグ戦2部3部入替戦
スターターは、川副舞(理工2=富士学苑)、小島主将、伴真衣香(文2=東京成徳大)、北浦彩加(国際2=大津)、萱沼史織(情コミ1=埼玉栄)。
出だしは快調だった。小島がドライブで切り込み先制点を得るとそのまま連続10得点。3―2のゾーンディフェンスも機能し、相手を中に入らせなかった。しかし、そこでたまらずタイムアウトを取った関東学大が立て直しを見せると徐々に点差をつめられ1点リードで第1クォーターを終える。すると第2クォーター、残り8分のところで逆転を許すと、焦りからミスが目立ち始める。川副がオフェンスリバウンドに積極的に向かい、点差を戻そうとするが9点ビハインドで後半へ。
第3クォーター、残り6分34秒のところで萱沼が3Pシュートを沈めるとチームに勢いが戻り、同点とする。しかし萱沼が「波は来たけどそれを継続出来ない」と言うように、すぐに関東学大に離されてしまう。そして最終クォーター、伴のバスケットカウントや川副の3Pシュートで差を縮め、残り5秒で2点差まで詰め寄る。しかし直後にフリースローから1点を追加されると反撃はそこまで。3点差で2部への道を絶たれた。
敗因は「リバウンドとディフェンス」(萱沼)。リーグ戦を通してリバウンドを取れずに流れが止まってしまう時間帯が多く見られたように、ディフェンスから攻撃の形をつくる上でリバウンドが取れないと点数が伸び悩んだ。また今回のように格上校を相手にするとハードなプレッシャーや焦りからディフェンスに穴ができ、そのスキを狙われてしまった。そういった面では「2部で戦うのはまだまだ」(小島)。2部の壁を乗り越えるためにはこれらの強化が足りないことを痛感させられた。
しかし「来年につながる経験にはなった。また来年ここに来たい」(川副)とチームは前を向く。今年度の公式戦はこれで最後になるが、ここでの経験と悔しさをバネに来年こそこの舞台で勝利し、2部の舞台で戦いたい。
[吉川真澄]
試合後のコメント
小島
「(今日の試合で公式戦最後でしたが)全力でやりきったので、悔いは残っていない。今日は相手の体格が良くて、リバウンドを取れなかった。2部に上がりたいという気持ちがあったが、2部でやるのはまだまだなのだと感じた。後輩にはいい経験になったと思う。(ここまで各大会でベストの記録を更新してきたが)やりきれたという気持ちはある。4年生が抜けて、今年は駄目になると言われていた中でここまで成長できた。これは下級生のおかげ。文句も言ったりしていたけど、みんな信用して付いてきてくれた。来年は川副と伴が成長して引っ張っていってくれるはず」
川副
「(今日のゲームメイクについて)出だしを良くしようと考えていた。最初はみんなのシュートタッチが良かったのでうまくいったけど、点が止まったときにいい人にだけボールが集まってしまった。全体的にボールを持つ位置が上過ぎた。(ここまでのチームについて)思いきりがよくなった。前まではオフェンスでぶつかって止まっていたのが、ぶつかっても向かっていけるようになった。(入替戦を2年で経験できたのは大きいと思うが)今日は小島主将以外が下級生というスターターだった。下級生主体の中で、今日は独特の雰囲気もあって、いつもは入るようなシュートが入らなかった。自分たちで流れを止めてしまった。それでも、来年につながる経験にはなった。また来年ここに来たい」
萱沼
「相手の体当たりが強く、落ち着いてやれば良いのに焦ってしまった。終始、平常心がなかった。力の差もあったけど、リバウンドとディフェンスが敗因。(オフェンスは)本当はもっと中でやらないといけないのに勝負だと思って外に出てしまった。何回か波は来たけどそれを継続できないとこういう惜しい点差で負けてしまう。気の緩みではないけど勝負の時に相手の力が上。そこを踏ん張れるようになったら2部が見えてくると思う。個の強さ、個人の能力はあるけど、負ける時は連携ができていない。相手の方が一つになってやっている。チームとして強くならなきゃいけないと思う。とにかく1番大事なものはリバウンドとディフェンス。ディフェンスを強化してポイントでチームとしてどう戦うかを考えたい。(個人としては)センターとして全然ダメ。体当たりに慣れていなくて外に追い出されてしまう。(来年に向けて)体当たりに強くなって、個人の強さを活かしてチームとしてまとまりたい」
関連記事
RELATED ENTRIES