
全国の舞台で3人が表彰台へ/全日本学生新人選手権大会
77kg級で吉川琢磨(政経2=明石南)が得意のスナッチで131kgを挙げ大会新記録を更新し見事1位に輝いた。スナッチは3本目に自己ベストとなる137kgに挑んだが挙げることができず「セコンドの期待に応えられなくて残念」と肩を落とした。しかし気持ちはすでにインカレへ向いている。「インカレでは6本全部取って、3番以内に入る」。今後は成功率を高く維持できるよう調整をしていく。好調な吉川のインカレでの活躍にも目が離せない。
85kg級には中田耀介(農1=能代工)が出場。ジュニアの公認記録更新を狙っていたが、不調からジャークもスタートを予定していた130kgから127kgに下げての試技となった。今後は「実力がもっと上の方の人とも対戦できるように記録を伸ばしていきたい」と語る。苦手なジャークでの刺しを強化し、更なるパワーアップを目指す。
不調の続いていた針生丈志(政経1=東京学園)は9月の東日本学生新人選手権大会後、高原康幸(政経4=天草高天草西)の勧めで毎日朝晩、スクワットを始めた。その効果が表れ、不調時よりも10kg重い重量を挙げることができた。スナッチ、ジャーク共に3本目で自己新記録に挑戦し、挙げることはできなかったが、復活の兆しが見え始めた。1月には都内で開かれる大会に参加する予定だ。そこでの記録更新にリベンジが懸かる。
94kg級では山本琢人(政経1=熊本西)が自己新記録で3位に入賞した。優勝候補だった赤松(法大)がスナッチで記録なしになり「敦見先輩(康平・営4=明石南)から入賞できると言われて、やれると思った」。先輩を信じ、スナッチ114kg、ジャーク146kgを挙げきった。今年度最後の大会で1年半ぶりに自己ベストを1kg更新。「素直にうれしい」と笑顔をのぞかせた。「熊本から上京してきてるから、命懸けてでも練習に励んでいきたい」と来年以降への意気込みも十分だ。
今大会で今年度の試合が終わる選手も多い。来年度への活躍には、今回までに見つかった課題の解消が求められる。選手たちの記録との戦いはまだ終わらない。
[板橋洋子]
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