
深澤が初のフィールドインカレ優勝/全日本学生フィールド選手権
日本代表への第一歩だ!深澤がフィールドアーチェリーで学生女王になった。初日の予選は36人中4位で終え、危なげなく決勝ラウンドに進んだ。準決勝では前半まで相手に大きくリードされる苦しい展開だったが「徐々に(成績が)良くなっていたので、正直いけると思った」と後半に大逆転して勝利した。決勝では、準決勝の勢いそのままに高得点を連発。最後の1射を終えて優勝を確信すると小さくガッツポーズを見せた。試合後は「優勝できるとは思っていなかったので、本当にうれしい」と頬を緩ませた。「フィールドは相手も失敗しやすい分、(失敗に対して)余裕が持てる。それでのびのび射てた」(深澤)と、この種目の難しい点を逆に味方につけたことを勝因に挙げた。
これから深澤が目指すのは、インドアでの世界選手権出場。12月には世界室内代表選考会がひかえる。今後は「日本代表を目指してそこに照準を合わせていきたい」(深澤)と、優勝にも浮かれることなく次の目標を見据えていた。
男子の太田は得意なフィールドでの優勝を狙ったが、惜しくも決勝進出を逃した。決勝ラウンド2回戦では8人中トップの成績を残して準決勝に進み勢いに乗ると思われた。しかし「(雨でぬかるんだ)足場を意識しすぎて集中力が足りなかった」(太田)と、それまでの精彩を欠き、準決勝敗退。続く3位決定戦でも敗れ、惜しくも表彰台を逃した。試合後は「勝てると思ったが…」と得意な種目での優勝を逃したことを悔しがった。
今後は来年のリーグ戦に向けての練習となるが「フィールドでは前田(悠帆・法2=東福岡)に勝ったが(リーグ戦と同じ)ターゲットでは負けている。勝てるようになりたい」とチームのエース越えを誓った。
[本永雅敬]
試合後のコメント
深澤
「うれしいです。本当にうれしい。優勝を目指してやってきたが、本当にできるとは思っていなかったので。今回は正直、優勝とかはあまりこだわらずに、とにかく楽しんでやろうと思っていた。(優勝は)楽しんでやった結果だと思う。(準決勝の同点に追いつくときも)正直いけると思っていた。最初にミスが出て、それからどんどん成績が上がっていったので、これは勝てるなと思ってやっていた。かなり気持ちに余裕があったと思う。フィールドは、もう出ることはないと思うので、いい終わり方ができたと思う。いい思い出になった。(ターゲット、フィールド、インドアの中で)一番優勝への思いが強いのはインドア。やっぱり一番結果を残しているので。インドアは12月に世界室内の選考会があるので、そこで日本代表を目指すために照準を合わせていきたいと思う」
太田
「(優勝を逃して)悔しい。勝てると思ったが…。(2日目の)決勝ラウンドは足元が悪かったが、移動で神経を使ってしまい、疲れて集中力が持たなかった。前田にはフィールド以外は負けているので倒したい。前田にアーチェリーを指導した立場なので『師をこえていけ』とは言うけれど、やはり負けたくない。そういう意味で対抗意識がある。自分は練習と同じ動きを再現するのが苦手なので、フィールドのような動きが場合によって変わるものはいけるが、ターゲットやインドアでは負けている。自分の中でフィールドは重要ではないので、ターゲットでも勝ちたいという思いがある。フィールドはリーグ戦とは関係がないので。今はチームにかける思いが強いので、来年のフィールドは分からない。とにかく今は金田さんの記録を抜くことを目標にしている。それから前田に勝てるようになりたい」
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