先制されるも流れたぐり寄せ中大に逆転勝ち/関東1部リーグ戦

2013.10.23
先制されるも流れたぐり寄せ中大に逆転勝ち/関東1部リーグ戦
 

 ここ2試合白星を奪えないでいる明大は「(前節)国士大戦の前半のような試合を90分間やる」(神川明彦監督)ことを目標に臨んだ。明大は前半26分にFKから先制されるも、その10分後には藤本佳希(文2=済美)のゴールで追いつく。その後後半に2点を追加し、うれしい逆転勝利を収めた。

 開始直後から中大ペースで試合が進み、ボールを奪ってもしっかりとラインをつくった相手ディフェンスに阻まれてゴール前に入れさせてもらえない時間帯が続いた。そんな中、26分に中大がFKからの流れで先制し均衡を破る。しかしその10分後、右サイド秦和広(営4=広島皆実)からのクロスに頭で合わせたのは藤本。早々にゲームを振り出しに戻した。

同点弾を挙げた藤本 <
同点弾を挙げた藤本  

 後半になると徐々にゲームの主導権は明大が握るようになる。すると24分には田中慶太(営3=セレッソ大阪ユース)がシュート。これは相手GKにはじかれるが、このボールに和泉竜司(政経2=市立船橋)がつめて見事逆転。U-20日本代表の遠征からチームに戻った和泉が早速躍動した。さらに39分にはこぼれ球に反応した石原幸治(政経3=市立船橋)がダメ押しの3点目を挙げ、リードを広げた。試合はそのまま終了。久々の勝利に、ホイッスルが鳴ると選手たちの顔にはパッと笑顔が浮かんだ

 次節の相手は現在10位に沈む日体大。「目の前の試合を一つ一つ勝っていきたい」(水野輝・文4=市立船橋)と選手たちはまた新たに気を引き締めた。

[関根里穂]

今日のコメント
神川監督

「専大戦、国士大戦と内容は決して悪くなく、むしろ前節国士大戦の前半の内容は素晴らしかった。それを勝ちに結び付けられなかった。相手が戦術を変えて戦ってくる際の相手のばたつきを生かして今日は勝てた。先に1点を失ってはしまいましたが、よく落ち着いて逆転し、最後には3点目を決めて相手を突き放すことができた。上手くゲームを運んでくれた。ハーフタイムには流れを崩さずに、ラインも下げずにいこうと話した。先週から特別に変えたことはなかった。先週は負けてしまったが、国士大の前半は本当に良いサッカーをしていたのでそれをベースにしようと話した。小川大貴(経4=ジュビロ磐田ユース)が今季絶望のケガで、先週のプロチームとの練習試合で良かった高橋諒(文2=国見)を出したら、よく穴を埋めてくれた。田中慶太(営3=セレッソ大阪ユース)もいい動きをしていたので起用した。しっかりリザーブの調子の良い選手たちを起用していきたい。うちのチームはゆとりがないので、選手たちがまた新たにひとつ切り拓いてくれた」

水野
「引き分けと負けが続いたので、今日は絶対に結果にこだわってやろうという意識で試合に臨んだ。勝てて良かった。チームの雰囲気は全然悪くなかったので、今日勝ってもっと雰囲気良く次の試合に臨めれば、という感じだった。(前節は)逆転負けだったので、自分たちの弱さを監督やコーチに言われた。今日も先制されてしまったが、裏に蹴るなどの決め事をちゃんと統一できたことが、その後の逆転に繋がったのだと思う。なのでだんだんと流れがうちにきたのかな、と。負けることはもう許されないので、結果にこだわって絶対に勝つことを意識して一つ一つやっていきたい」

藤本
「今日は何としても勝たないといけない試合だった。前節の国士大戦はリードされてしまって自分たちのサッカーができずに自滅してしまった。今日はリードされてもしっかりパスをつないで、良い時間帯で追いつくことができた。後半も良い流れで逆転することができた。国士大戦は前の2人からプレッシャーをかけて、後ろもそれに連動して動けていた。今日もその動きができて良かった。同点ゴール決めたが、秦和広(文4=広島皆実)が良いボールを入れてくれたので、頭で合わせるだけだった。FWとして出場している以上、どんな形でも点を決めるという責任を果たせて良かった。本当にほっとしています。次節は、良い状態で勝った後のゲームは難しいので、もう1度気持ちを引き締めていくことが重要になってくる。頭を整理して、勝ち点3を取ることだけを考えて戦っていきたい」