いきなり中大の実力を見せ付けられた。前半開始直後、明大は自陣29ヤード地点までビッグリターンを決められる。しかし、守備陣が意地を見せ、この場面を無失点で切り抜けた。良いリズムを攻撃につなげたい明大は、エースＲＢ#25小形亮介主将（政経４＝日大三）を中心とした得意のラン攻撃で攻め続けた。そして、第１クォーター６分27秒、小形がエンドゾーンまでの２ヤードを走り切った。さらに、ＴＦＰ（トライフォーポイント）も決まり、７点を先制。これを機に試合の流れをつかんだ。この後は相手の守備陣に意地を見せられ得点こそ奪えなかったが、このままリードで前半を折り返した。

　悲願のブロック優勝へ、まずは一歩前進した。「これはまだ通過点」（ＱＢ＃15廣瀬湧基・商３＝足立学園）とまだ気は抜けない。次戦の相手も強豪となる慶大との一戦。最終目標である日大戦へ向けて着々とチームの士気を高めていく。

[西村典大]

試合後のコメント
小形主将
「今日はオフェンスのミスがなくて、ディフェンスは０点で止めてくれたので良かった。（開幕からの４戦はオフェンスに課題を残していたが）相手の動きに縮こまって、スタートが遅くなっていた。それで自分たちのフットボールができていなかった。そのため自分たちのフットボールを出していこうということは、ここ２週間意識していた。中大オフェンスはパスが上手だが、雨なのであまり投げてこなかった。相手のファンブルも２つあって、こっちに有利に働いたと感じた。調子は良かった。しかし、１対１の勝負があまりできなかったので、次戦に向けて修正していきたい。慶大も強いが日大戦を目標にやってきている。次もしっかり勝つために、１週間しっかりやっていきたい」

廣瀬
「今日はディフェンスが０点に抑えてくれたのと、ＯＬ（オフェンスライン）とバックが頑張ってくれた。オフェンスに関してはランがしっかり出せたことが一番良かった。やはり小形さんはうちの中でもレベルが違うので、逆に言えば自分たちはそれに付いていかなければいけない。それができないと日大にも勝てないと思っている。今週までずっと危機感を持ってやっていた。課題であるパスはあまり投げる機会はなかったが、ランに関しては最後までしっかり出ていたのでその勢いを慶大戦でも出せればいい。雨の中でも練習はしっかりしてきた。それでもボールセキュリティーに意識がいってしまう部分はあったが、ファンブルがなかったのは良かった。ここはまだ通過点。ここで喜び過ぎず、まずは慶大戦に向けて集中していきたい」

松崎
「ディフェンスは絶対に取られないという気持ちでやった結果。オフェンスは絶対に取ってくれると思った。（４Ｑの試合を決めたインターセプトは）もしあそこでインターセプトできていなくても、次のプレーで絶対に止めていたと思う。（現在インターセプト数１位だが）自分はチームが勝てればいい。ずっと優勝を意識して、日大を倒すためにこの１年間やってきた。昨年日大に負けてからそれだけを目指してきた。まずは来週の慶大戦。慶大ＱＢの高木は高校時代から知っていて、とにかくうまい。レシーバーもタイミングが合っていて、それをＤＢから崩していきたい。ＤＢから崩せば、あとはランだけ。その前にはＤＬ・ＬＢとそろっていて絶対に止めてくれる。次も絶対に勝つ」