
国士大に及ばずベスト8に終わる/関東大学選手権
「対策は出せた」(久保田主将)と強化練習の追い込みが選手一人一人のプレーに表れた。久保田は「厳しい試合になる。いつも負けているパターンを研究した」と国士大戦がヤマ場であることを考えた練習を意識。「国士大は勢いで来るチーム。倒し技、蹴り技で来る」(堀田)とそこをもらわないように意識していたが、逆に突きでポイントを取られて勝ち星を奪えずに終えた。
1年を通して今大会に一番の重きを置いていた。「(試合中の)雰囲気は良かった」(堀田)と気合い十分で臨んだ対戦。強化練習で結束力を深め力は出せたが、悔しい結果で幕を下ろした。敗戦にこだわらず今大会での課題をクリアし、体重別、インカレと上位を目指していきたい。
[西尾健三郎]
試合後のコメント
自身のプレーでチームを引っ張った久保田主将
「悔しい。最初から国士大がヤマ場と分かっていたのに勝てなかったのが悔しい。対策は出せたが気持ちの部分が弱かった。チームを盛り上げていたけど、まだまだ上げられた。練習量から出てくる自信を持った組手を上位校はしてくる。それに押されてしまったのが敗因。結果的に、自分たちは、自信が持てるほど追い込めていなかった。だけど、最初の3人が4年間やってきた同期で試合に出られたのはよかった。よかっただけでなく、勝たなければいけなかった。東海大戦では金谷が相手のエースを抑えてくれていい流れでできた。ああいう試合をすべての試合でできればよかった。(関カレまでは)強化練習期間、合宿だけでなく1日1日の短い時間の中でチームを盛り上げてきたし、課題を見出してきた。組手に対する意識も後期に入ってから上がってきていた。そして、後輩たちも自分たち4年生が最後ということもあってついてきてくれた。インカレ一か月、がむしゃらにやって、試合で自分らしい組手ができるようにしたい」
2回戦の東海大戦で相手のエースを押さえた金谷
「最後までチームに貢献できなかった、正直悔しい。国士大が相手だからしょうがないとも思ったけど、終わってみるとそこまで実力差もないとも思ったし悔しい。(国士大戦の)最初はビビッてしまった。様子を見すぎて、ポイントをもらってしまった。最初から後半の攻めができていれば引き分け以上が狙えた。東海大戦では相手のエースと当たり、勝ちを狙っていたけど、チームのことを考えて無理せずに引き分けに持ち込んだ。戦い方を変えて、ある意味自分の良さが出せたと思う。監督は4年生に期待してくれていて、負けても出し続けてくれた。それが国士大のオーダーにつながった。隼哉(久保田主将)が関カレに向けてチームを引っ張ってくれたし、4年生も引っ張ってくれた。隼哉に任せてばかりで終わってしまった。最後のインカレでは隼哉の負担を減らして、優勝したい」
相手の突きに苦しんだ堀田
「国士大がヤマ場だった。オーダーは4年生3人がならんで、前2人は接戦で落としてしまったけどいい流れで来ていた。だから自分最低でも引き分けにして後ろにつなぎたかったけどできなかった。国士大は勢いで来るチーム。倒し技、蹴り技で来る。そこはもらわないように意識していたけど、それ以外の突き技でポイントを取られてしまった。東海大戦は金谷が相手のエースを接戦で引き分けに、踏ん張ってくれた。試合中、雰囲気は良かったけどまだよくなる。もっとチームで団結したい。4年になってから下がついてくるか不安もあったけど、ついてきてくれたからちゃんとチーム1つになって試合ができたのは良かった。(関カレは)個人的には悔いが残ってしまった。これから体重別、インカレとあるからしっかりとやりたい。そして、インカレベスト4を目指したい」
ケガを抱えるも勝利を挙げた岡村祐樹(政経2=埼玉栄)
「調子は良かった。特に上段突きがうまく決まっていた。前に出れればうまく試合が運べると思っていた。でも、1回だけ試合中に攻められて後ろに引けてしまったあとにポイントを取られてしまった。だからそこを修正して前に出て戦った。試合前からチームとして団結感があっていけると思っていたけど、惜しい結果だった。でも次に生かしていきたい。自分は今回突きが良かったから、次回までに突きを伸ばす。上段突きだけでなく、中段突きなどの技も磨く。このままチームでまとまって、1年生も全国狙えるのがそろっているから伸ばしていきたい。インカレの目標は優勝」
下級生ながらも前に出てプレーをした田坂叡史(政経1=御殿場西)
「全然動けなかった。力を出せてなかった。1年生だから先輩の胸を借りて思いっきりやろうと思っていたけど、相手との駆け引きで自分のペースがつかめずに勝ち切れなかった。所々で前に出れたのは今回良かった。今後は自分のペースに相手を引き込んで戦うのではなく、相手が自分のペースに入ってくるような戦い方をして、思いっきり戦いたい」
関連記事
RELATED ENTRIES