東海大に敗戦、3部2位でリーグ戦を終える/関東大学女子3部リーグ戦

 リーグ戦を3部2位で終えた。いままでと違い身長があり当たりの強い東海大に苦戦し、惜しくも優勝とはならなかった。しかし2部昇格の夢が断たれた訳ではない。目標はあくまでも2部昇格。再来週に行われる入替戦での悲願達成に、闘志を燃やす。

スターターは、野路麻衣(理工4=金沢西)、小島つばさ主将(国際4=東京成徳大)、伴真衣香(文2=東京成徳大)、北浦彩加(国際2=大津)、萱沼史織(情コミ1=埼玉栄)。

 「最後は勝って終わりたかった」(小島)。明大と同じくここまで全勝の東海大との事実上の決勝戦。相手のゾーンディフェンスに苦しめられ、インサイドからの得点が狙えない。一方のディフェンスも相手にスキを狙われ、6点ビハインドで前半を終える。しかし後半、息を吹き返した明大は第3クォーター中盤、小島の3Pシュートで逆転。そのまま同じく小島がスティールからの速攻と勢い付くがすぐに点差を戻され同点で最終クォーターへ。ここで両チームは一進一退するが、残り6分50秒で放った萱沼の3Pシュートで相手を離すかと思われた。しかしその後立て続けに伴と北浦がファールアウトとなり状況が厳しくなる。徐々に点数を離され71―63。リーグ最終日にして今季初の黒星となってしまった。

 しかしリーグ戦を通して下級生が着々と力を付けた。その中でも「中もやるし外もやるし相手にとってはすごく嫌な存在だと思う」と小島が言うようにインでもアウトでもオールラウンドに動ける萱沼の存在はチームにとって大きい。今日の試合でこそ前回の学習院大戦に比べ、インサイドでのプレーに消極的になってしまいリバウンドが減るとディフェンスから速攻に向かう回数も減ってしまった。しかし今回も相手を抑えながら要所で3Pシュートを打つなど、オフェンスでもディフェンスでもチームの中心となった。

 「後輩と良い関係が築けているのが強さの秘訣」と小島は言う。台頭してきた下級生の力も借りながら全員が助け合い連携を強め、何としても入替戦を勝ち抜き悲願の2部昇格を果たしたい。

[吉川真澄]

試合後のコメント
小島主将

「1人1人戦おうという意識が強かった。みんなついてきてくれたし、先輩後輩関係なく声を掛け合えた。でも結局は自分たちのミス。ファールが多かったし、リバウンドも取れなかった。リバウンドの前にファールすれば良いのにリバウンドの後にファールしたのが良くなかった。(相手とは)ミスマッチだった。大きすぎる。外からの攻めが多くなってコウ(萱沼)が外に出てきてしまった。(ここまでこれたのは)下級生や去年の4年生のおかげ。平日練習メニューを組み立てる時に、後輩たちが意見を言ってくれるので助かっている。後輩と良い関係が築けているのが強さの秘訣だと思う。(個人的には第3クォーターで)スリーを1本決めなきゃなと思った。それでちょっと盛り返せた。今日は萱沼と伴が活躍した。2人のマークがきつくなってしまったのでそれを和らげるためにも自分がいって流れを変えようとした。(3部2位となったが)最後は勝って終わりたかった。まだ力がないなと感じた。(入替戦は)絶対勝つ。有言実行したいと思います」

萱沼
「今日は相手の当たりが強くて冷静になれなかった。体も大きかったのを意識してしまってシュートがいつもどおりに打てなかった。相手は勝つために必要なことを徹底していた。自分たちは当たりもできていなかったし基本的なことの差がでた。今日は中で勝負しろという指示だったけどパスが入らなくてできなかった。外と中の連携がうまくいかなかった。(相手の10番は)スキあらばゴール下に入ってくるしシュートも決める。2部ならあれくらいの選手が普通だと思う。(入替戦は)関東学大という大きいチームなのでディフェンスの間合いやシュートチェック、リバウンドをしっかりやりたい。平常心でやれれば技術的には互角なのでしっかりやれると思う」