駿河台大に敗れ下位決定戦へ/関東学生秋季1部リーグ戦
試合開始早々、プレーが整わずPC(ペナルティコーナー)を与えピンチを招くが、GK國友督仁(政経1=丹生)がこれを辛くも守り切る。ディフェンスから持ち直したい明大であったが、8分にパスミスから相手にボールを奪われるとそのまま失点。幸先の悪いスタートとなる。反撃に出たのは14分。「いい形だった」と小池コーチも及第点としたPCから大嶋雄飛(文2=今市)が1―1の同点とする。その後は両者とも得点機を掴むことができず、一進一退の攻防で前半を終了した。
後半に入ると明大のボールキープが増え始め、オフェンスに力が入る。11分までに2度のPC、フィールドプレーでも安部雄貴(商3=横田)らが積極的にサークルインを試みた。しかし17分、相手のスクープが手薄になった自陣後方に届くとまたも失点しまう。「スクープの処理はやってきた」(小池コーチ)。対策を練ってきたシーンでの失点に毛利康平主将(法4=飯能南)は「2点目を取られた時点からこちらのDFの足が止まっていた」と振り返った。試合終了間際まで攻め続けた明大であったが、快音響かず敗戦した。
予選プール3戦全敗となった。4季ぶりの下位決定戦を前に全日本学生選手権を迎える。宮田監督は「切り替えるしかない」と前を向いた。目標はベスト4に進出し、全日本選手権出場権を獲得すること。そのためには初戦の中京大、次戦の東海学大といった東海勢との試合がカギを握る。「チーム一丸で乗り越えていく」(毛利主将)と気合十分だ。
[和田孟]
試合後のコメント
宮田監督
「弱いね、気持ちが。予選全敗は初めて。相手が強いから負けたかといえば、法大も早大も駿河台大もそうではなかった。全日本学生選手権に向けて切り替えるしかない。トーナメントで4年生にとってはこれが最後だし、3年生以下には来年があるので布石を残していこうという気持ちでいかないと。とにかく3年生を頑張らせるしかない。中京大、東海学大に勝って全日本選手権に出場する。それが来年にもつながる。やり切るしかない」
小池コーチ
「相手は特に展開はなくてスクープだったり強打だったり、こちらのミス狙いのプレーにやられた。さんざんスクープの処理はやってきたんだけど、大事な部分でそれができていない。ということで味方のミスから失点してしまった。今日は点を取って勝とうという課題を出したんだけど、やはりそこは攻めきる力であったりPCの精度ができていなかった。大嶋が得点したPCはいい形だったんだけど、その後のPCでは球出しとヒッターとの呼吸が合っていない。相手の読みも早かったけど、きっちり決めていかないといけない。相手に劣ったというよりはこちらがかみ合わなかった。ディフェンスの部分もそうだし、味方からのミス。前半に失点したケースなんか、まさにうちが落ち着いていない。ばたばたしてしまったあわてる必要のないところであわててしまった。安易なタックルからフリーにしてしまった。そういうのは冷静に対処しようといっていたんだけれど、冷静になれなかった。今回の結果が5点差以上で勝てていれば上位決定戦に上がれたんだけどそれで気持ちと動きが空回りした。下位に回ろうと展開から組み立てるうちのホッケーをやるしかない。決して悪くはない状態的に。ただ、点を取りたい時に取れないというのがある。全日本学生選手権では中京大戦をきっちり戦って、次の東海学大戦が一つのヤマになってくる。そこで勝ちきる。これまで東海学大には接戦をものにして勝ってきているので。一つのプレーを正確にやるということをこの1週間で立て直したい。1回負けてしまうとそこで終わりなので、強く気持ちを持って選手にはやってもらいたい。まずはベスト4の壁を乗り越える」
毛利主将
「前半はプラン通りに入れてPCで得点もできたし、結果につながらなかったことだけが今日の反省点。2点目を取られた時点からこちらのDFの足が止まっていた。そういった自分たちの不安な面が出てしまった。そこで交代要員も織り交ぜたフルコンディションのメンバーで戦うことができたら、うちの強みが増えるのかなと。ベンチも含めてしっかり強化していきたい。チームとしても前回の早大戦よりはいい形でゲームをこなせたと思う。内容も少しずつ上がってきているので、その角度を変えてインカレに向かっていきたい。リーグ戦は2年ぶりの下位決定戦となってしまった。2年前に初めて入替戦を経験して、今季は初めての予選全敗なので、4年間で2つも不名誉な記録を作ってしまったことが残念。ただ、自分たちの取り組みが間違っているとは思っていないので、突き詰めていきたい。下位決定戦最初の相手は東農大になると思うので、明大のスタイルで試合をしていきたい。その中でもしっかりポイントを押さえて、東農大ならばDFと中盤にキーになる選手がいるので、そこを外して攻撃ができるように。うちはサイドからの攻撃が得意なので、しっかりやっていきたい。全日本学生選手権の1戦目はしっかり自分たちのスタイルを貫き通して調子を持っていく。2戦目以降は実力が拮抗したチームとの試合になると思うが、勝てれば3年ぶりの全日本選手権出場が見えてくる。最後に自分たちが良い思いもしたいし、監督に恩返しをしたいというように言っていたが、形を出せなかった。結果を求めて戦っていく。結果を出さなければどこで終わって同じだと思っているので、その中でも一つ一つの試合に標準を合わせて、チーム一丸で乗り越えていく」
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