1勝をつかみ7位となる/東日本学生リーグ戦

2013.10.08
 台風のため例年よりも遅い開催となった今大会。85㎏未満級の選手と決められている先鋒の穴を藤岡幸大(商1=野村)が埋めたことで、1部2部入れ替え戦に回った昨年より1つ順位を上げ1部7位の結果に終わった。

 作戦勝ちだった。「藤岡が減量して穴を埋められたことが、先鋒のいなかった中大に勝った要因」(小川清彦総監督)。先鋒の藤岡は7月末から減量の指示を受けて、約20㎏の減量を成功。先鋒の規定である85㎏未満級の条件を満たした。一方、今大会で最下位の8位となった中大には先鋒の選手が不在だった。団体戦では重要な1勝を先鋒で勝ち取り、そのままの勢いで中大を制した。この中大戦の1勝が決め手となり7位を獲得し、入れ替え戦出場を免れた。

 課題も多い。「今日の目標は入賞(3位以上)だったが、それが果たせなかったということはまだまだ力がないということ」(守重佳昭監督)と、7位という結果にチームは満足していない。試合の内容も、日体大戦と東農大戦は0-9のストレート負け。「0―9はいけない。それが反省点。他にも反省点はいっぱいあるがひたすら稽古をするしかない」(小川総監督)と11月のインカレに向けて課題は山積みだ。しかし、故障していた濁川太宏(政経3=向の岡工業)の復帰や、鈴木貴勝(商2=東洋大牛久)の成長など明るい材料も多い。特に努力家の鈴木が、2つの白星を取ったことはチームにとって大きなプラス材料だ。「基本的なことを重点的にやっていき、一つでも勝てるように頑張っていきたい」(池尻実主将・政経4=柳学園)。稽古を重ねて、一丸となり目標のインカレ優勝を狙う。

[西村亮哉]

試合後のコメント
小川総監督

「今日は先鋒の藤岡が7月末から20kg近く減量できたのが大きかったです。リーグ戦の戦法として穴を空けてはいけないです。そのために減量して穴を埋められたことが先鋒のいなかった中大に勝った要因です。中大は春にも負けているし、決して弱くないチーム。しかし、個人体重別で中央は85㎏未満級がいなかったです。これで中央には先鋒がいないと分かり、団体戦として先鋒の1勝が大きいと思いました。上位を目指せと言ってきたが、無理でした。しかし、0―9はいけないです。それが反省点。他にも反省点はいっぱいあるがひたすら稽古をするしかないです。今回はメンバーをしっかり組め、全員で戦えたということが良かったです。踏ん張れました。まだまだインカレに向けて厳しい状況だが、上にいきたいです。2部に落ちないようにという気持ちでは駄目。もっと稽古をして上を目指します。鈴木はいつも人より努力をしていて、上達が見えたから試合に出しました。しっかりと稽古をして、気持ちをインカレに向けていきたい」

守重監督
「今日の7位という結果は最低限です。昨年は1部最下位で入れ替え戦に回ってしまいましたが、今年は(7位以上の)最低限の結果を残せました。今日の目標は入賞(3位以上)でしたが、それが果たせなかったということはまだまだ力がないということです。この大会は普段出場していない選手が出てきて各大学のチーム力が問われる大会なのですが、うちは上位の大学と比べると人数が少ないので、なかなか勝てないところもあります。その中で今日は前の3人(藤岡、岩本、石田)が頑張ってくれました。今日は濁川がケガから復帰して大事なところで白星を取ってくれました。ケガから復帰したのは1カ月前です。もともと五人制のレギュラーで活躍していた濁川が戻ってきてくれたことは、インカレに向けて明るい材料です。鈴木が大将だったのは、そこしか入れるところがなかったからです。鈴木は押し相撲が持ち味で、イチかバチかの勝負ができるので、大将で使おうと思いました。今日は簡単に負ける相撲が少なかったので、インカレで勝負できるところまで持っていけるかなと思います。インカレのレギュラーについてはまだ白紙です。インカレに向けての特別な練習も特にはしていないです。まだまだそこまで考えられるレベルではないので、おのおのが自らのレベルを少しでも上げていかないといけないです」

池尻主将
「チームとしてはみんなで戦って行こうという気持ちで戦えました。台風で延期になって気持ちを作るのが難しい状況だったが、チームみんなでまとまれました。これをインカレに向けてまとめていくことで、もっと上を目指していけると思います。個人としてはこの大会は1年生の時から出ているが、毎年調子が悪いです。今年も調子が良くなくて、監督に言って交代させてもらいました。それぐらい調子が悪かったです。インカレに向けて変わったことをするのでなく、基本的なことを重点的にやっていき、一つでも勝てるように頑張っていきたいです。優勝を目指したいです」