(44th Period)関東大学リーグ戦直前インタビュー 川村一希、松金健太
今大会ここまで2得点を挙げるなど明大の攻撃の一翼を担っているFW川村一希(商1=北海道清水)と、1セットに定着し安定したプレーを見せているDF松金健太(法1=釧路江南)。ルーキーながらすでにチームの中心となっている2選手に、今大会への思いを語ってもらった。
(この取材は9月22日に行ったものです)
―川村―
――これまでを振り返ってどうですか
川村:入学当初は全く寮生活に慣れませんでしたが、今ではすっかり慣れてきました。また、試合を経験していく中で、自分のレベルが大学でどこまで通用するのかが段々と分かってきました。
――高校時代と比べて、変化した点はありますか
川村:競り負けないようになったときに、体が強くなったのかなと感じます。また、試合で苦しくなった場面でも気持ちで負けなくなりました。あと、状況判断が良くなったと思います。
――同期の選手には意識する点はありますか
川村:今年は強い選手が多く入学してきました。なので、同期は尊敬しているとともに、負けたくないという気持ちは強いです。あと、同期は仲が良く、みんなでご飯を食べに行ったり、自主練習をすることもあります。切磋琢磨していきたいです。
――寮の食事を摂るようになってどうですか
川村:寮で食事を取るようになって、決まった時間に食事を取るようになりました。そのおかげで、体調管理やコンディショニングがしっかりとできるようになりました。
――入学直後に行われた春のリーグ戦を振り返ってどうですか
川村:結果が残せず、悔しかったです。高校時代の時と比べてレベルが想像以上に高いなと感じました。なので、その後は、大学の試合をビデオで研究するなど大学のレベルに早く追い付けるように努力するようになりました。
――サマーカップを振り返ってどうですか
川村:チーム全員が良い雰囲気の中で戦うことができました。さらに、優勝できたのも自信になります。
――これまでの秋のリーグ戦を振り返ってどうですか
川村:チームの状態がサマーカップのときと比べて、1人1人の調子が悪いせいか、あまり良くありません。また、自分自身も調子が悪いので早く調子を上げていき、チームに貢献していきたいです。
――秋リーグ戦で6失点を喫した中大戦については
川村:自分たちの役割を果たせなかったです。声も出ていなかったし、ズルズルとやられてしまった感じがあります。サマーカップのときは勝っていたので、中大が強くなったと言うよりは明治が本来の力を発揮できなかったのが敗因だと思います。
――秋のリーグ戦に向けての意気込みをお願いします
川村:個人としては、1つ目、2つ目でポジションを定着させ、いい結果を残していきたいです。チームとしては、もちろん優勝を目指していきたいです。
――来年の話になりますが、インカレについてはどうですか
川村:秋のリーグ戦は調子が悪いので、インカレまでには調子を取り戻していきたいです。サマーカップのときのチーム状態に戻れば良いと思います。目指すは、優勝です。
――ありがとうございました
◆川村一希 かわむらかずき 商1 北海道清水高出 172cm・71kg
―松金―
――入学後初の大会となった、春の選手権大会はどうでしたか
松金:アピールできずに不完全燃焼でした。収穫は大学に入って初の大会で大きく崩れなかったことくらいですね。失点はそれなりに防げたと思います。練習、準備が足りないと思いました。決勝は今でも思い出して悔しい気持ちになることがあります。
――夏合宿はどうでしたか
松金:日光の合宿では朝も夕方も走って体力的にも追い込まれましたが、精神的にも追い込まれました。札幌の合宿では氷上をこなしましたが、地元の高校や大学と行った練習試合では点は取れないし失点もするし、全然駄目でした。サマーカップを迎えるにあたって不安がありました。
――そんな中でサマーカップ優勝を果たしました
松金:合宿をこなすにつれて、尻上がりに調子が上がっていきました。試合でもチームがうまく機能しました。雰囲気も良かったし、(サマーカップは)勝つべくして勝ったと思います。フォアチェックのシステムがうまくはまったと感じました。FWからの守備で相手の攻撃の芽も早い段階でつぶせました。
――個人の出来としてはどうでしたか
松金:ストレスなくプレーできました。印象的なのは早大戦です。チャンスとなるパスが出せて、シュートも打てました。自信につながりました。全体を通しても調子の波は大きくなかったし、1年なりにもいいプレーができたと思います。
――サマーカップの直後にリーグ戦を迎えました
松金:夏に優勝した勢いで秋のリーグ戦を迎えたかったのですが、つなげられませんでした。優勝したことで安心してしまって、さらに上を目指す気持ちが欠けていました。また休みが少ない中で初戦の法大戦を迎えたので、疲れがあって厳しい試合になってしまったと思います。
――厳しい試合が続いていますが要因は何でしょうか
松金:パワープレーで点が取れていないことが大きいと思います。チャンスを活かし切れていません。守備に関してはGKに助けてもらって、支えられていると思います。特に中大戦はそれが顕著で、かみ合わずにベンチの雰囲気も悪くなっていってしまいました。その次の東洋大戦は中大戦よりは良かったですが、チャンスを与えてしまいました。流れの悪い時間帯も長く、自ら勝ちを逃した試合だったと思います。
――収穫はありますか
松金:プレーはしっかりできていると思います。ただ勝てなかっただけだと思っています。また、敗れた中大戦でも自分の出場している場面での失点はありませんでした。夏以降は5対5の状況で自分が出場している場面では失点していません。ただキルプレーでは失点があるので、もっと運動量を豊富にしたいと思います。
――対専大戦では初ゴールを決めました
松金:ようやく入ったという思いです。8-1の試合の1点ではありましたが、うれしかったです。これを機にもっと点を取りたいと思います。とは言ってもシュート自体もなかなか打てていないですし、自分のレベルの低さを痛感しています。
――リーグ戦は長丁場となります
松金:疲労感は多少感じてはいます。思ったよりきついです。戦い方も1年生で分からないことだらけなので、先輩の過ごし方も参考にしたいです。うまくリフレッシュしていきたいです。
――春から継続して、1セットでプレーしています
松金:チームの看板セットですし、チームに勢いを与えないといけないと思います。緊張はしますが、何年もアイスホッケーをやっていればそれを楽しみに変える方法も分かってきます。光さん(佐藤主将・文4=白樺学園)は頼りがいのあるプレーをしていて、まさに大黒柱です。他の選手も頼りがいがある選手ばかりなので、ミスを恐れずプレーできています。ただ、自分が理想とするプレーにはまだまだです。
――今後の意気込みをお願いします
松金:いい意味で1年生らしく、元気を出してプレーしたいと思います。一方で、堂々と地に足の着いたプレーをして、1年生らしからぬプレーができればいいと思います。
――ありがとうございました
◆松金健太 まつかねけんた 法1 釧路江南高出 173㎝・60㎏
[加藤拓哉・高田悠太郎]
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