(43th Period)関東大学リーグ戦直前インタビュー 大津晃介、大椋舞人
昨年、ルーキーながら好成績を残したFW大津晃介(法2=日光明峰)とFW大椋舞人(法2=白樺学園)。今回は、高い決定力でチームの得点源として活躍している2選手に焦点を当て、今大会への思いを語ってもらった。
(この取材は9月22日に行ったものです)
―大津―
――今の調子はどうですか
大津:あまり良くないです。夏に行われたサマーカップのときは規則正しい生活リズムで過ごせていたので、しっかりとした自己管理ができていました。しかし、サマーカップ後は寮生活に戻ったせいか、自己管理があまりできずに調子を落としています。
――昨年に比べて成長したと感じる部分はありますか
大津:昨年はガツガツ攻めていくというプレースタイルでした。しかし、今年はそれに加えてパックをキープできるようになったので、その部分に関しては成長したなと感じています。
――今年の春から取り組んでいるシステムについてはどうですか
大津:夏に開催されたサマーカップではうまく機能していたと思います。でも、秋のリーグ戦はあまり機能していないように感じています。システムは1人でもミスをする選手がいるとうまく機能しないものなので。
――今年は部屋ごとのに食事を取るのではなく、寮の食事を取るようになりましたが、それによって何か変化はありますか
大津:昨年は食事やコンディショニングなど、全て自己責任でやっていました。しかし、今年からは寮の食事を取るようになって、バランスの良く食べられます。そのおかげで、体重が増え、体が大きくなりました。
――日光の陸トレ合宿についてはどうでしたか
大津:自分はスピード、体力には自信があります。だから、今回の陸トレ合宿ではスピード、体力の面でさらなるレベルアップを目指して練習しました。しっかりと自分を追い込んで練習できたと思います。
――サマーカップの優勝についてはどうですか
大津:食事の時間、就寝時間など、みんなで過ごす時間が長かったことや、規則正しい生活リズムで過ごせていたのでしっかりとみんなが自己管理できていたと思います。だから、それがプレーにも現れていたので優勝できたのだと思います。個人としても、決めるところでしっかりと決められたので良かったです。
――これまでのリーグ戦4試合を振り返ってどうですか
大津:明治は「全力」というチームスローガンの下でプレーしています。でも、秋のリーグ戦ではこのスローガンのようなプレーができていないと思います。さらに、明治らしさもなく、勢いが足りていないと思います。ゴールを決めるべき選手がもっとゴールを決めていかないといけないです。
――秋のリーグ戦の中でも、3試合目の中大戦についてはどのように感じていますか
大津:スコアに関しては、情けないの一言に尽きます。ゴールを決めるべき選手が決められなかったです。また、明治はイライラしながらプレーしていたのに対して、中大は1つ1つのプレーを堅実にこなしていました。さらに、明治は点数が離れるにつれて個人プレーが増えるなど、どんどん悪循環に陥ってしまいました。
――これからのリーグ戦をどのように戦っていきたいですか
大津:現在、チームがうまくまとまっていないので、勝つためにもチーム一丸となっていくことが大切になってくると思います。そして「全力」のスローガンの下で、今年の夏のような明治を取り戻し、優勝を目指していきたいです。また、ゴールを決めるべき選手が決めれるようにしていきたいです。個人としては、自己管理をしっかりとしていって調子を上げていき、決めるべきところでゴールを決められるようにしたいです。
――大津選手にとって、強い明治とはどのようなチームだと考えていますか
大津:得点を決めるべき選手が得点を決める。そうなれば、チームの雰囲気がすごく良くなるので、いい流れで試合を進められます。このいい流れの中で試合を戦っていけるようになったとき、強い明治だと自分は思います。
――ありがとうございました
◆大津晃介 おおつこうすけ 法2 日光明峰高出 173cm・75kg
―大椋―
――春の選手権を振り返ってどうでしたか
大椋:体力が落ちていて、特に3ピリとかは体が動かなかったし、また反則も多かったです。春は良くなかったですね。
――夏の合宿はどうでしたか
大椋:日光の合宿では体力の向上を図って、体を鍛えました。また集団行動したことを通して、全員でまとまる力もついたと思います。札幌の合宿では、氷上での練習ができ、高校や大学のチームと練習試合を通して氷上の感触を確かめられました。また、パワープレーの練習などはためになりました。全体としては、サマーカップに向けた練習でした。
――サマーカップでは優勝を果たしました
大椋:みんな全力でやれていました。課題の反則も決勝こそ多くなってしまいましたが、大会を通しては少なかったです。FWの得点力も上がっていました。チームで団結できていて、得点を取るべきポジションが点を入れ、守備でも全員で守れたと思います。
――大椋さん自身のプレーについてはどうでしたか
大椋:大会序盤は点が取れていましたが、終盤になるにつれて得点が奪えませんでした。アシストはできていましたが、もっと点を取らないといけないと思いました。また、自分たち2年生を中心に試合を動かせるようになってきたという手応えを感じました。それは収穫であった一方で、反則が2年生に多いなどは課題でもあります。気持ちのコントロールをできるようにならないといけないと思います。
――その直後にリーグ戦を迎えました
大椋:夏(サマーカップ)を取れたので、秋のリーグ戦もそのままの勢いで勝つと挑みました。チームとしては、夏の好調を維持できていたとは思います。しかし、リンクの状態が北海道と東京のリンクで差があり、慣れるのに2、3試合かかってしまいました。個人的には開幕後の調子はそんなに良くなかったので、これから上げていきたいです。
――このリーグ戦から何か変えたことはありますか
大椋:セットがまず変わりました。それと、試合後にビデオミーティングをするようになりました。
――ビデオミーティングの効果は出ていますか
大椋:フォアチェックやバックチェックの位置の修正を確認しました。またパワープレーではシュートが出ていない、キルプレーではポジションがずれていることなどが確認できたので、効果は出ていると思います。
――ここまでの試合を振り返ってください
大椋:確実に勝たなければいけない相手でしたが、しっかりと開幕2連勝できたのは良かったと思います。しかし中大戦では相手に圧倒されてしましました。運動量が劣っていて、ポジショニングもバラバラでした。東洋大戦は勝てる試合でした。最後入れられてしまったのは課題です。FWの決めが悪くて苦しい試合展開にしてしまいました。
――FWの得点力が課題となっています
大椋:シュートが少ないと思います。もっと打っていくことが必要です。フリーでは絶対決めるという気持ちが大切だと思います。また、パスにこだわり過ぎているのかなとは思います。それはセットの仲間にも言っていますし、貪欲に自分で向かっていかないといけないと思います。点を入れて、DF、GKを助けたいです。
――大椋さんのチーム内の役割についてどう思っていますか
大椋:1セットでセンターをやらせてもらっているので、流れをつかむことが大事だと思っています。自分は得点を入れるようなキャラではないと思っています。周りを活かし、活かされるようなプレーをしたいです。自分は試合に出してもらっている方だと思うので、チームに貢献できるようにしたいです
――ここまでのリーグ戦で収穫は何かありますか
大椋:声が出ていたことくらいです。全然納得のいく試合はできていません。チームの力の半分も出ていないと思います。サマーカップの方が断然動けていましたし、その動きもかみ合っていました。
――ご自身の1セットに関してはどうですか
大椋:だんだん慣れてきました。ちゃんとしゃべってもいますし、連係はいい方だと思います。センターなので、たくさんコミュニケーションを取って、より多くのプレーに絡んでいって全員を助けたいと思います
――苦しい試合が続いています
大椋:チームはまとまってきつつあると思います。どの大会も目標は優勝です。優勝へはもう1回の負けも大きくなります。中大、東洋大とも試合が残っていますし、絶対勝たないといけないと思っています。また、法大は開幕戦で戦って強かったですし、早大も夏に戦って強かったです。全力で戦わないといけないと思います。
――今後の意気込みをお願いします
大椋:ポイントにこだわりを持って戦いたいです。みんなに認めてもらうにはそれが大事だと思うので、得点、アシストをもっと多くしたいです。全部勝って優勝します。また、リーグ戦の後にはインカレもあります。そのいいスタートとするためにも、結果を残したいです。
――ありがとうございました
◆大椋舞人 おおむくまいと 法2 白樺学園高出 175㎝・74㎏
[加藤拓哉・高田悠太郎]
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