(42th Period)関東大学リーグ戦直前インタビュー  本間貴大、梶原聡人

―本間―
――リーグ戦序盤のチームはいかがですか
本間:
夏の大会では明治の戦いができていたのですが、東京に来てからあまりトレーニングをする時間がなく、コンディションの悪い選手が多いと思います。

――ご自身の調子は
本間:
夏から膝を痛めてしまいましたが、出ている以上責任もありますし、痛いとかは言っていられないです。

――今回初めて陸上トレーニングの合宿を日光で行ったそうですが
本間:
インカレで中央に負けてからやはり運動量が必要だと実感したので、体力を付けるために走り込みなどの陸上トレーニングを日光でやりました。選手権後に行ったのですが、坂道ダッシュやショートダッシュなどとにかく走りました。もうやりたくないというほど(笑い)。

――効果は感じますか?
本間:
夏はFWの運動量もありましたし、DFも1対1で負けることが少なかったように思います。自分たちのやりたいことができるようになっていました。でも逆にリーグ戦ではあまりそのような形をつくれていません。

――サマーカップにも2年ぶりに出場しました
本間:
去年はサマーカップに出ないと決めて、リーグ戦、インカレと優勝を逃してしまいました。今年はみんなの気持ちがやってやろうという方向へ一つになったことが優勝の要因だと思います。

――リーグ戦ではここまでその流れをつなげられていません
本間:
夏負けなかったことで、過信というかリーグ戦も勝てるだろうという気持ちがどこかにあったのかもしれません。中央にはいいイメージを持って挑みましたが、やることをやれずに負けてしまったので悔しいです。

――春から挙がっていたシステム重視の戦い方は
本間:
だいぶ浸透してきたのではと思います。夏合宿でも戦術練習が多かったです。去年と違ってテクニックのあるうまい選手が少ないですし、インカレ決勝までいった中央、関大は規律をしっかり守って戦うやり方で結果を出していたので、個だけでは勝てないと思います。

――何かチームとして決まりはありますか
本間:
FWのフォアチェックを一番手が早く行くことに加えて、二、三番手が素早く寄る位置が決まっています。昨年までは選手の判断に任せていたのですが、一番手がやられても二、三番手がいることで数的不利をつくらないようにしています。

――ここまでDF陣の動きはいかがですか
本間:
良くなってはいますが、まだまだ足が止まってしまっていると思います。中央戦はビデオを見て、試合の中で1、2回あったいいディフェンスのシーンを何度も見返しました。失点シーンも自分たちのポジショニングを確認して、次の東洋戦につなげていきました。

――これからもリーグ戦が続きますが優勝へのポイントは
本間:
DFがGKに頼っている部分が多いのでもっと守備をしっかりすることと、FWが早い段階で点を取ってくれると楽に試合を進められるので、試合の入りが重要になってくると思います。

――今後への意気込みをお願いします
本間:
今、1敗1分けで去年は2敗1分けで優勝を逃したので、もう一つも負けられません。次負けたら終わりという気持ちで何が何でも勝ちにこだわりたいです。

――ありがとうございました

◆本間貴大 ほんまたかひろ 法4 釧路江南高出 186cm・85kg

―梶原―
――ここまでのリーグ戦を振り返って
梶原:
夏のサマーカップで優勝できましたが、今4試合終わった段階ではまだ一つも満足のいく試合ができていません。個人の課題を修正していかないと、今のままだと手遅れになると思います。全員でビデオを見ながら、ミーティングで修正すべきところをしっかり確認していきたいです。

――具体的に要因は
梶原:
焦りではなくて、余裕を持ち過ぎてしまったことだと思います。中大戦、東洋大戦が終わって選手の中にも『これじゃ勝てないんだ』 という焦りができたと思うので、この焦りをいい方向につなげていければと思います。

――今のチームに足りないものは
梶原:
間違いなくアジリティだと思います。足を動かしてもっとプレッシャーをかけていかないといけないし、守りから攻めに転じる場面でも足が動かない分ベンチになっています。攻めも単発で全体的にいいところがなく、1から修正していかないと厳しいですね。

――中大戦については
梶原:
6失点で、次の東洋戦は2点引き分けでしたが、キーパーのお陰の部分が大きいです。DFの面でもっと詰めていかないといけなかったですし、確実な1対1の強さが必要だと感じました。基本的なところですね。ここ4試合は春や夏にできていたことがまだできていないと思います。

――サマーカップ準決勝で中大と対戦しました
梶原:
あのときとは全然違う動きをしていて、しっかり上げてきていました。強敵になっていると感じました。東洋も戦って強いチームになってると感じましたね。追われる立場というよりも追う立場で戦っていかないといけません。一戦も落とせないです。

――今年初の陸トレ合宿は
梶原: 
地獄でした(笑い)。この人生の中で一番地獄だったと思います。合宿の成果はあると思いますが、この合宿の意図は夏に優勝するためではなく、秋リーグを取ることなのです。それが生かされていないのがチームの状況なので、今のままだともったいないですね。やってみてつらかったですが、(陸トレ合宿は)やるべきことだと思います。

――夏合宿を振り返って
梶原: 
札幌で毎年やっているのですが、楽しくいい合宿だったと思います。チームとしてはシステムやフォアチェックなどを確認しました。前半はスケーティングで走るメニューが中心で、後半はシステムやスペシャルプレーの確認をしました。新しいコーチの真中さんの下でやって、その部分が生かされればもっと楽にいけると思います。まだ成果が出ていないのでやってきたことが無駄にならないようにしたいです。

――チームに必要なことは
梶原: 
夏は決められた時間でチーム行動をしていましたが、秋はこっちで生活するようになり、簡単に言うと良くも悪くも自由です。その中できちんとした生活をすることは、チーム全体に求められることだと思います。規則正しい生活が基本ですね。

――FW、DFを見て
梶原: 
決していい状態とは言えません。スキルの高い選手はいます。春は不運な形となってしまいましたが、自力優勝できる力は持っています。これからいい方向に乗っていけるようにしたいです。

――セット間はの出来は
梶原:
ここ何試合か入れ替えも多いですが、どんなセットでもフォアチェックをしっかりして、誰と組んでも今決めているシステムを頭に入れないといけないです。自分は上野兄弟(滉太・政経4=北海、峻輔・政経1=北海)と組んでいて、昨日(東洋大戦)は大津(晃介・法2=日光明峰)が入って攻撃力が上がりました。3人のFWが生かせるようにしたいのと、いい攻めに転じれるようなパスを出したいです。

――システムを重視した戦いに変わりはないですか
梶原: 
そうですね。昨年とは違うようなベンチや、控え室の雰囲気を感じます。昨年は個人のスキルでやっていましたが、今年は個人のスキルが全体的に他と変わらないのでチームプレーで戦っていくしかないです。

――最後に意気込みをお願いします
梶原:
もう戻ることはできないので、今までの試合は置いておき、勝ち続けるしかありません。余裕は持てないです。この4試合が終わって、周りから見たら『どうした。今までの明治じゃない』 と言われてしまうかもしれませんが、まだ本来の明治のプレーができていません。これから一戦も落とせない厳しい試合が続きますが、ただやっぱり優勝は狙いたいので、頑張ります。

――ありがとうございました

◆梶原聡人 かじわらそうと 政経3 北海道清水高出 175cm・78kg

[桑原幹久・長堀笙乃]