僅差で2部優勝逃すも来季に兆し/関東学生2部秋季リーグ戦

2013.10.01
僅差で2部優勝逃すも来季に兆し/関東学生2部秋季リーグ戦

 僅差で優勝には及ばなかったものの、わずかな兆しを見せた。優勝を決めた東女体大にこそ敗戦を喫したが、他4戦は全てに勝利。1部昇格を目指す女子部にとって、課題を残しながらも来年につながる大きな一歩となった。

 苦悩を味わった。おととしまで負けることなく2部まで登り詰めてきた女子部であったが、そこからの壁が予想以上に高かった。前回の春季リーグ戦でも2部リーグ最下位に転落。「チームワークが乱れていた」(井本奈津美・営2=三重)と、その時を振り返る。そして迎えた今回の秋季リーグ戦。「前回は練習していなかったオーダーで途中から出場させたりしたので、みんなも混乱している部分があったと思う」(杉本礼・商4=中村学園)とその反省点を生かし、今大会唯一4年生で出場する杉本を2本目のシングルスで固定し、下級生をダブルスで起用した。

 来季への布石を打った。1勝1敗で迎えたヤマ場となる和洋女子大戦。「勢いを変えるならこのペアしかいない」(杉本)と1本目を土田章代(商2=昭和学院)・吉村寛子(国際2=昭和学院)ペアに代えて臨んだ。その期待に応えるように、ゲームカウント5-2で勝利。2本目の杉本が試合を落とすも、次の日向莉乃(国際1=中村学園)・井本ペアが終始主導権を握り、ゲームカウント5-1でチームの勝利を呼び込んだ。「和洋女大に勝てたのはかなり大きかった。本当に力で勝つことができた」(杉本)と、今回が最後の公式戦出場となる杉本の力を借りず、下級生だけの力で勝てることを証明した。

 以降の昭和女短大と文教大の2戦を勝利も、3校の勝率が並び3位となった明大。その結果以上に来季につながる何かを残したことは間違いない。「もう少し一 人一人がチームのことを考えられるようになればもっと強くなれる」(杉本)。1部昇格への挑戦は下級生へと託される。

試合後のコメント
杉本

「インカレで一応代替わりもして、今回は後輩にダブルスを任せることにしていた。そのようにそれぞれの役割を今回は皆が把握していたから、やりやすかったのではと思っている。試合はまあまあだが、チームとしてのまとまりだとか、テニスだけではなくて一人一人がやらなきゃいけないことをできていない部分があり、少し不十分だったところもある。今まで2部で勝てなかったから、一度負けると負け癖が付くことがあるが、今回は1敗だけでやれはできると思ってくれたはず。来年はもっとやりやすいのではないかと思う。(下級生は)もう少し一人一人がチームのことを考えられるようになれば、もっと強くなれる。自分を殺してチームのためにみんなでやろうというチームづくりをしていってくれればいい」

井本
「今までずっと先輩と組んでいたが後輩と組むようになって本当に自分でリードを取っていかなければいけないと思った。春季リーグの時は1年生が入りたてということもありチームワークが乱れていたが、どんどん1年生も溶け込めて今回はチームワークで勝てたと思う。来年から3年生になるが、自分たちが最上級生なのでもっとみんなをまとめていけるように頑張りたい」

土田
「今大会は自分がキャプテンとなり、チームが新しい体制になり臨んだ大会だったが、初めて前のキャプテンである杉本さんや安永さん(萌子・政経4=脇町)の苦労が分かった。絶対に全勝し入れ替え戦に行きたかったが、チームの力が足りなく残念だった。個人的には大学に入ってから1番自分らしいテニスができた。勝ち数が同率で3位になってしまったが、順位が上がったことは素直にうれしい。勝ち切れるところを勝ち切れず、負けるにしても簡単に負けていたので、そこは1位、2位になったチームとの差。そして、技術的には差があまりなかったが、試合慣れという部分でも負けていた。次のリーグ戦までには六大学リーグ戦などもある。もっと全員が技術的にも精神的にも強くなれるように、自分が率先して練習していきたい。そして、春には1部に昇格できるようにしたい」