早大に完敗し、上位進出に黄色信号/関東学生秋季1部リーグ戦
試合を動かしたのは明大であった。前半19分、早大のPC(ペナルティコーナー)を防ぐと中道俊介(法2=飯能南)がカウンターを仕掛け、味方のパスを挟んで先制点を決めた。この得点で流れを引き寄せたい明大は続く23分にも好機を迎える。山本圭祐(法2=名古屋国際)がサークル内の混戦から相手GKと1対1の状況を作るがゴールならず。ここから流れを掴みかけたと思われた。だが、前半残り1分を切ってから早大のリスタートからパスをつながれ同点に追い付かれ、そのまま前半を折り返す。
「1番の敗因」(宮田知監督)と前半をリードして折り返せなかったことで、後半開始から早大に流れが向き始める。後半3分、ディフェンスの裏をつく縦パスを決められ逆転を許すと、その直後にも失点。一矢報いたい明大は後半10分、岩井宏将(営2=岐阜総合)の相手陣内でのインターセプトからゴール前へパスを送るが、大嶋雄飛(文2=今市)の懸命なダイブも届かず早大に迫れない。攻めきれずにいる明大は試合終了間際、一瞬の隙を突かれ4点目を献上。直後に意地を見せ、PCを決め2点差に迫るが時間切れ。2-4と完敗であった。
開幕から2連敗で上位進出は絶望的となった。しかし、このままでは終われない。次の駿河台大戦で勝利し、10月中旬に控えるインカレへ向けてチームの士気を高めたいところだ。創部90周年の節目の年で最高の結果を残すべく、まだ戦いは続く。
[西村典大]
試合後のコメント
宮田監督
「負けたのは気持ちの問題。前半残り1分で時間を稼げばいいところだったが、追い付かれてしまった。1-0で折り返さなければいけないところだった。そこが1番の敗因。後半スタートして縦パスに気をつけるように言ったが、すぐに得点されてしまった。後半に早大の足が止まること計算していたが、得点を奪えなかった。とにかく技術とかではなくて、精神力が問題だった。上位進出は絶望だけど、これからは切り替えていきたい。全敗はできないので、次の試合は勝ってインカレに臨みたい。力が出し切れていないうちに負けているので、力を出し切れるような練習をする必要がある。もう1回、基本からやっていこうと思う」
小池文彦コーチ
「勝てたゲームだけど、ゲームコントロールが悪い。リードしたときに前半残り数分で点を返されてしまった。あそこはやはりゲームコントロールをして、1点リードで終えなければならない。後半の立ち上がりはディフェンスで縦パスを引っ掛けられて、2点目。やってはいけない形でリードされてしまった。あと攻め方に関しては後半の終わり間際のPCの形ができてなければいけない。後半はほとんどこちらのペースでパスをつないでコーナーをどんどん取っていたので、それも一つのゲームコントロール。相手がリードしてからディフェンシブルに、寄りが早くなってきたので、こちらは細かくパスをつないで、焦らずにやればできるはず。先制できたことは大きかったけど、変な時間帯に点を返されてしまったことが大きい。何しろあそこは1点リードで折り返しておきたかった。それができなかったディフェンスはまだまだ甘いかな。学校が始まったことで全体練習の機会があまり取れず、それによってゲーム感覚が少し失われてきているのかと。週末しかゲームできないことというのは一つある。次の駿河台大戦まで2週間あるので来週は秋季初戦で敗れた法大とゲームを組む。
FWはPCの精度を上げる。あとはパスの精度。うちのグラウンドはサンドなので、駿河台大戦でも使うウォーターベースのグラウンドでゲーム感覚を養わせたい。絶対に勝たないといけない」
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