
最終ラインを守り切り2-0で慶大に勝利/関東1部リーグ戦
辛抱強い守備が結果につながった。後期初出場となる松藤が起点となった。前半9分、松藤と矢島倫太郎(政経3=浦和レッズユース)のパス回しでチャンスをつくり、石原がゴールネットに突き刺さる強烈なシュートで先制点を決めた。3年生トリオの活躍がチームに勢いを与えた。相手にドリブル突破をされるなど危険なシーンもあったが得点を決めてからは明大のボールの支配率が上がり、攻撃チャンスが増えていった。何度か得点チャンスがあったものの決めることができず前半終了。
ハーフタイムに明大は秦を投入しこれが功を奏した。「秦が入って本来の明大らしいサッカーを取り戻してくれた」(神川明彦監督)。不安定だったチームの連携も改善され攻守の両方で安定感が増した。後半25分、パス回しから最後は秦がゴールを決めると試合が決定的となった。
試合には勝ったが課題は多い。「1点取った後のゲームの運び方。落ち着きがなくなって慌てる」(神川監督)とメンタルの部分での課題もある。前節の東洋大戦での反省をまだ生かせていない。次節の相手は前回完敗を喫した王者専大だ。課題を克服し、万全な状態で臨みたい。「前に完敗した相手なので胸を借りるだけ」(神川監督)。明大は専大に勝ちリーグ戦上位を狙う。
[西村亮哉]
試合後のコメント
神川監督
「色々な意味で難しいゲームだったと考えていた。結果だけ見るとよかった。だが、課題はたくさんある。1点とったあとのゲームの運び方。落ち着きがなくなって慌てる。しっかり守備の練習させているわけですから。ちょっと飛び込みすぎ。逆に相手にリズムを作られた。最終ラインは本当によかった。本当に固かった。前半の1回、後半のフリーキック1回だけ。明大がいい守り方をできている時の最終ラインの固さだった。(三原則については)ちょっと整理が必要。各場面の説明をして整理したい。(秦の投入については)攻撃は秦が入って本来の明大らしいサッカーを取り戻してくれた。(松藤について)今週松藤の調子が良くなってきたということで今日使ってみた。先制点の起点にもなったし今日1番よかった。(石原については)攻撃も守備もできる貴重な選手。今日も得点に絡んでくれて本当によくやってくれた。(次の専大戦に向けて)前に完敗した相手なので胸を借りるだけ。勝ち点を取れるようにがんばります」
秦
「得点はとれて良かったが、ゲーム内容という点では悪かった。自分が後半落ち着かせるという意味でプレーできたと思うし、仕事ができたと思う。相手をペナルティーエリアに入れさせないで、自分達はペナルティーエリアから打てたことの差が結果に出たと思います。やっぱり上位の専大や早大はスキがないチームなのでチームづくりをしっかりしていくべき。(次の専大戦に向けて)完敗してしまったので1回しっかりいい守備から入って、どんな形でもいいので勝ちたい」
松藤
「後期初めて試合でられた中で個人的にもチーム的にも勝つために何ができるかどうかっていうことで、守備で目の前の相手に負けないというところから入った。そこからリズムがしっかりできて落ち着いて90分間できた。(得点については)幸治は足が速いのでそれを生かすことを考えていた。裏を使えたらと思っていた。調子は上がっていたので起用されたのはうれしい。そして得点に絡めてよかった。サイドバックなのにセンタリングを上げれていなかったりとか課題はある。(次の専大戦に向けて)一週間頑張って試合に出れるようにするのが目標で、試合に出たら全力を出せるようにする」
石原
「連勝はしてきてはいたが、内容は自分たちのサッカーとは程遠かったので、今日はしっかりボールを保持してやっていこうということで、まだ改善の余地はあるけれども良かったと思う。得点は松藤からいいボールが来て、ファーストタッチもうまく行って、いいコースに飛んで入った、という感じ。(先制後の攻撃は)もうちょっと自分たちサイドハーフがボールを受けて展開していければよかったが、フォワードに当てたあとのサポートだったりが遅い部分もあったのでもうちょっと幅を使って攻撃をできればよかった。(ドリブルの場面が多かったが)点を取ったことで余裕ができたので、いつもこのくらいはやらなきゃと思った。(専大にむけて)前回負けているので次は勝たなきゃいけないし、前回は失点して落ち込んでしまった部分が多かったので失点してもぶれないで自分たちのサッカーをやっていきたい」
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