東海大相手に粘り ストレート勝利を収める/秋季関東大学男子1部リーグ戦
第1セットは東海大が1歩リードするものの、点差をつけさせず食らいついた。20―20から3連続得点で逆転すると、東海大はたまらずタイムアウト。追い上げを見せたが逃げ切り25―23でこのセットをものにした。
引き続き第2セットも点の取り合いが続く。リベロの瀧野頼太(政経2=創造学園)が相手のスパイクを拾いつなぎのバレーを展開する。15―18と3点差をつけられタイムアウトを要求。「流れが悪くなったときの対応の速さは春に比べて早くなった」(杉本匠・政経3=聖隷クリストファー)とすぐに立て直し、点差を縮めた。そして22―20の場面から杉本のサーブで流れを引き寄せた。相手に攻撃を仕掛けさせず、4連続得点。大塚陸主将(政経4=日本航空)、佐藤のブロックも決まりこのセットを25―23で制した。
最後まで粘り負けることはなかった。第3セットになり、鎌田将人(法4=城山)のセンターからのクイックが決まり始める。しかし東海大も両サイドからの攻撃で着実に点を稼ぎ、拮抗した展開が続く。すると20―21の場面で杉本のバックアタックが決まると、鎌田も1枚ブロックを決め、流れは明大に。東海大は続けてタイムアウトを取るも流れは変わらず、25―22でストレート勝ちを収めた。
「次の試合を1戦1戦戦っていく」(大塚)と勝利に慢心することはなく次を見据える。まずは日体大との全勝対決。前半戦最大のヤマ場だ。春季リーグ戦、東日本インカレと立て続けに破っているが相手も今度こそはとリベンジに燃えている。「切り替えをしっかりして1戦1戦メンバー一丸となって戦いたい」(瀧野)。前半戦を全勝で終え、後半戦へ弾みをつけたいところだ。
[板橋洋子]
試合後のコメント
大塚
「東海は1、2年主体の若いチームで勢いがあるからそれに負けないようにした。相手のブロックレシーブに対応できた。やっぱり序盤や中盤が悪くて相手のペースでやってしまった。終盤になって自分たちのプレーができたけど、そこは課題。流れが悪くなっても我慢してついていけたのは良かったと思う。リーグ戦は負けたら終わりというわけじゃないから、次の試合を1戦1戦戦っていく。そうすれば優勝が見えてくる。飯塚は今日右足を捻挫したけど、出ないことはない。明日も勝ちます」
新貴裕(営4=石川県工)
「やってて負ける気がしなかった。みんな本気じゃなかった。明日に向けて力を隠してた。レフトとのコンビが少し合わなかった気がしたから明日に向けて修正したい。明日は日体大戦で寝られる気がしない。インカレで戦わない可能性もあるから、明日たたき潰して勝ちたい。日体大にはデータを取られていて、今日の試合で時間差攻撃をたくさん使ったから、明日はやらずにサイドからの攻撃を増やす。そうすれば余裕。センター攻撃が厄介だから、こっちのセンター陣で仕留めてくれればいいと思う。明日は絶対に勝ちます」
鎌田
「明日の日体大戦で全勝対決がしたいと思って臨んだ。東海大には春までは苦手意識があったけれどなくなってきて、相手のメンバーが変わったこともあって、そういう意識はなくプレーできた。3―0で勝てれば空気も良くなる。新が2、3セット目でよく自分にトスを上げてくる。X攻撃にブロックがついてくるようになったとき、速攻使ってフリーで打ち切るのが役目。今日の3セット目にミスをしてしまったけれど、食らいついて取り戻した。(個人賞は)意識はしていない。チームのために決めるとチームの雰囲気もよくなる。日体大戦は、全勝対決ということも意識しないで、1戦1戦やっていこうと心掛けている。明日でしばらく間が空くので、体力を使いきる気持ちでやりたい。チームが勝つために活躍できればいい。明日も勝ちます。優勝します。日本一になります」
佐藤
「今日は大事な試合だったので、勝ててうれしい。良かった。相手も伝統校なので、秋までにチームをつくってくるだろうと思っていたので、なめてかからないように、攻撃の対策をちゃんとした。練習のときから雰囲気も良くて、準備して試合に臨めた。今日の試合は先手を行かれていたけれど我慢して、20点以降粘って、ミスを出さずにいられたのがよかった。このリーグ戦でなかなかブロックが決まらなくて、ようやく決まるようになってきた。明日の日体大戦もこのままの調子でいきたい。向こうも勝ちたいと思っているだろうし、負けたくない。やることをしっかりやれば結果も出ると思う。明日もブロックを決めていきたい」
飯塚渉太(政経4=相馬)
「なるようになる。要所要所で決めるしかない。相手にリードされてもおいて行かれなくても明日次第。チームの調子はいい。明日になってみないと分からないですができることをやる」
杉本
「東海戦に限ったことじゃないけど相手どうこうで慌てたり、勝ちたいとか勝つとか思っていない。今日はどっちに転んでも分からなかった。ただ流れが悪くなったときの対応の速さは春に比べて早くなった。その面では東日本は大きな自信になった。春で東海には勝っているので相手がどのくらい成長してきているのか気になった。チーム全体として向こうは鶴田さんをはじめ3、4年生もいるけど中心は1、2年生。若いチームなので勢いでくるだろうと思っていて、それに負けたくなかった。いつも通りやれば勝てた。軟打の処理やフェイントは意識した。強打は確率が低いと上げるのが難しいので、うまく得点につなげようとした。(首位にいるのは)一時的ですからね。たまたま序盤に弱いチームにあたっただけで、本番はこれから。明治の強さが試されると思う。5連勝におごることなく勝っていきたい」
中村悠貴(文3=習志野)
「流れがよかった。日体大戦に向けてまず1勝しようと臨んだ。負けてても焦らずにできた。負ける気がしなかった、落ち着いていたことがリードにつながった。ブロックやディグとレシーブの関係を調整した。スパイクレシーブとかがちゃんと上がっていてよかった。自分としても調子がだんだん上がってきている。日体大戦だが、気負いせずに明大のバレーをする。焦らず、闘志をなくさずにできればいい」
瀧野
「1人1人がやっぱり勝とうという気持ちが強かった。気持ちが相手よりも上回っていたから勝てたと思う。1人1人の役割を果たせた。チームとして戦えた。こういう試合は観てるほうも楽しいと思うけどやってるほうもはらはらする場面が多くて楽しい。試合をしたって感じ。今日は上級生が流れをつくってくれた。流れが悪いときにチームの流れを変えるのがリベロの仕事なので、これからも自分のプレーをしたい。ここからが勝負。今の調子だと勝てると思うけど切り替えをしっかりして1戦1戦メンバー一丸となって戦いたい」
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