東洋大に逆転勝ち/関東大学1部リーグ戦

2013.09.22
 前節で流経大に快勝し、連勝して波に乗りたい第13節は前期開幕戦で敗れた東洋大との1戦。カードが6枚出る荒れた試合の中、逆転勝利で勝ち点3をつかんだ。

 開始早々から、東洋大にボールを回される展開が続く。それに対し明大も和泉竜司(政経2=市立船橋)を中心とした攻撃を見せるも、相手の素早い寄せで中々パスがつながらない。そして前半35分、中央をドリブルで突破されシュートを打たれGK三浦龍輝(商3=FC東京U-18)がはじくも、相手に詰められ先制を許してしまう。

 後半から明大は巻き返しを見せる。後半1分、相手GKの退場処分によりPKを獲得すると、「PKは得意」という山越康平(法2=矢坂中央)が冷静に決める。その2分後にGKの交代によって統率が乱れた相手DFのミスをつき、和泉が無人のゴールにボールを流し込み逆転。後半14分には藤本佳希(文2=済美)のパスを和泉がキープし、差波優人(政経2=青森山田)が3点目となるゴールを決めた。しかし36分、相手の早いリスタートから突破を許し、1点差に詰め寄られる。その後も10人の東洋大に攻め込まれる苦しい時間が続くが、何とか逃げ切り勝利を収めた。

 試合終了のホイッスルが鳴り響くと神川明彦監督はガッツポーズを見せるがその表情に笑顔はなかった。選手たちも「1対1で負けていることが多かった」(三浦)と連勝に気を緩める様子はない。現在リーグの順位は団子状態であり負けられない試合が続く。次節慶大戦にも勝利しさらに上位を狙っていきたい。

[高山舞]

試合後のコメント
三浦

「流経大戦に比べて試合の入りが悪かったが、試合の入りに何をするのかチームとして固まってきて、勢いにいかに乗っていけるかは意識していけたと思う。はっきりとしたプレーをやるというのをみんなで統一した。流経大戦に比べて蹴りすぎて間延びしてしまいセカンドボールを奪えなかったところは次までに改善していく。後半はもう取りに行くしかなかったので点は決まらなかったがいい形はできたと思う。(後半3点目を取った後から攻め込まれるシーンが増えたが)1対1の部分で負けているシーンが何度かあって、それがいけなかった。1失点目は自分のミスで次はもっと指示して改善する。自分が一番試合を見れているのでもっとみんなに指示を出して自分の守りやすい形にしていくことができる。もっとみんなに伝えていけばもっと守れると思う。2失点目は準備が足りてなかったと思う。人数も多くて、点も取っていたので守備の意識が薄れないようにもっと前からという指示を出していたが1対1の部分で負けることもあって前からいけなくなって下がってしまった。準備するということは声かけでできるはずなのでもっと声をかけてすぐに守備の準備ができるようにしたい」

山越
「前節にいい試合ができて、今日も立ち上がりからしっかり入ろうと話していた中で、相手によって自分たちのサッカーを変えられなかったことで内容もよくなかったので反省している。2失点目は相手が一人少ない中で気の緩みから裏を取られて失点してしまった。(試合中に三浦が全員を集めていたが)相手は1人少ないけど、変わらずに厳しくやっていこうという話をした。PKは自信あった。(U-20日本代表)では自分の持ち味を積極的に出していきたい」

和泉
「素直にうれしいというのはないですけど、しっかり勝ち点3取れたんで良かった。(失点については)サイドで1対1で付いていけなくて、中行かれてそのまま運ばれてしまった。寄せたり1対1の場面で負けたら勝てないんで、そこの部分だと思う。(得点を振り返って)相手キーパーが退場して、スキがあったんで裏とれたと思うんですけど、諦めずにできるなっていう感覚はあった。(差波との連携は)差波からいいパスがくるんで、出してもらったら動きが出てくるし、そういう部分ではしっかり連携できていた。もっとできたなっていう感覚はあったんですけど。他の選手も含めて、相手一人少なかったしもっとゴールサイドを人数多くして、つないで逆変えたりとかできたんで、もっと一人退場してからの戦い方があった。もっと球際の能力っていうのを上げるのも大事だし、今日も1対1でサイドから抜かれてる部分があったし、もう一回そういう基本の1対1だったりっていうのを見直せればいいと思う」

差波
「厳しい戦いになると分かっていたので、そこは割り切ってみんなで前からプレスをかけて自分たちのペースでいこうと話していた。東洋が回してくるのは分かっていたので支配率で上回られていても焦りはなかったけど、失点してしまったので、後半はもっとボールを回して自分たちのペースに持っていこうと話した。(得点は)和泉がキープしてくれるのを信じて走った。シュートが入ったのはたまたまです。(これからに向けて)勝ち点を積み上げていって、上位のチームを少しでも脅かせればと思うし、インカレの出場権も得られるように頑張りたい」

石原幸治(政経3=市立船橋)
「勝ち点3を取れたことがとにかく良かった。相手が10人になり、こっちは落ち着いてプレーをすれば良かったが慌ててバタバタしてしまった。数的有利になったので、前から積極的にプレッシャーをかけ、サイドから崩していければ良かったができなかった。中に中にという攻め方になってしまい、ミスでボールを失うという悪循環になってしまった。2失点ともくだらない失点で防げたし、もっと起案が得てプレーしないといけないと感じた。次節は連勝できているので、また勝ち点3をしっかり取った上で、内容ももっと突き詰めたい」