国武大に競り勝ち全勝対決を制す/関東大学女子3部リーグ戦

国武大に競り勝ち全勝対決を制す/関東大学女子3部リーグ戦
 全勝同士で迎えた国武大との試合。立ち上がりこそテンポ良く試合を進め差をつけるものの、相手のアウトサイドからのシュートが決まりだすとリードを許す。しかし第4クォーターに入ると追い上げを見せ、一気に国武大を逆転。そのまま逃げ切りを見せ全勝対決を制し、ブロック優勝へ向けて大きな1勝を手にした。

 スターターは野路麻衣(理工4=金沢西)、小島つばさ(国際4=東京成徳大)、伴真衣香(文2=東京成徳大)、北浦彩加(国際2=大津)、萱沼史織(情コミ1=埼玉栄)。

 ともに全勝同士の国武大との対戦。事実上のブロック決勝戦とも言えるこの試合は、お互いに自分たちのペースを譲らない試合となった。立ち上がりに伴のフリースローで先制すると、テンポよく10点差を付け優位に立つ。しかし国武大がタイムアウトをとって以降流れが一転。国武大のアウトサイドのシュートが決まり始め、国武大ペースとなってしまう。第2クォーターに入っても流れは変えられない。「ハンズアップや間合いをしっかりしないと決められてしまう」(野路)と振り返ったが、外からの攻撃が当たっていた相手
を止められなかった。第3クォーターには最大9点差を付けられるも終盤に追い上げを見せ、何とか第4クォーターに望みをつなぐ。第4クォーターは再び明大ペースに。相手に5分以上得点を許さないディフェンスで一気に逆転。逆に8点の差を付ける。しかし国武大も意地を見せる。インサイドをきっちり攻め1点差まで詰め寄る。何とか逃げ切りたい明大は試合時間残り35秒のところで野路が放った3Pシュートがネットを揺らす。この日2本目となる野路の3Pシュートで4点差を付け試合を決めた。
 
 最後は4年生が決めた。なんとか逆転しリードを広げた第4クォーター。しかし勝負は簡単には決まらなかった。明大からリズムを取り戻そうとタイムアウトをとる国武大。そこから猛追を見せる国武大に対し、明大は決め手を欠きみるみる差を縮められる。リードこそ許さないもののわすが1点差という気の抜けない展開が続く。そんな厳しい中で野路が試合を決めた。残り35秒で野路が放った3Pシュートはリングに吸い込まれ、試合を決定づけるゴールとなった。「今まで下級生に助けられる試合が多かったので良かった」と笑顔を見せた野路。その下級生も「全然ダメだった」(萱沼)と反省するもののしっかりとリバウンドを抑えるなど自分の役割は果たした。
 
 この勝利でブロック優勝をほぼ手中に収めた。次戦はブロック最終戦となる埼玉大との試合。決して気は抜けないが、「全員出場して100点ゲームで勝ちたい」(野路)としっかりとした目標を持ち、自分たちのプレーをすれば結果もついてくる。いい流れで終え、リーグ戦へ向けて弾みをつける。

[松井嚴一郎]

試合後のコメント
小島主将

「ほっとしている。緊張で疲れた。(今日は)ファールが多かったが、あたりに強くならないと2部ではやっていけないと思う。あとはフィジカルで勝っているところと負けているところがある。(相手は)シュートをたくさん打ってくるチームだったのでシュートを気持ちよく打たれないように意識した。とくに5番(佐藤)。ファールがこんで攻めたいところで攻められなかった。それでも萱沼が中にいてくれたり、伴が5番を抑えてくれたので助かった。相手の応援に押された部分もあったが、みんなの気持ちが切れなかったのが良かった。気持ちの切り替えができたのは成長。(明日は)全員出場、全員得点。ベンチの応援も戦力だが、みんなで出て全員でバスケがしたい」

野路
「ブロック優勝のためにも本当に勝ちたい試合だった。ベンチも盛り上がっていたし、コートも常に誰かが声をかけていい雰囲気でやれた。個人的に3Pシュートが不調だったけど、どうしても勝ちたい試合で後半に決められて良かった。中から回ってきたボールは(シュートを)打ってもいいと言われているし、リバウンドもとってくれるので打てた。(次戦は)全員出場して100点ゲームをしたい」

萱沼
「今日は駄目だった。リバウンドは抑えたけど前半気持ちばかり空回ってしまって良くなかった。後半は落ち着いたプレーができたのは悪くなかった。相手のセンターは苦手だった。相手のやりたいことを分かっていてもそのプレーをやらせてのせてしまった。前半なかなか面がとれず、うまくできなかった。最初からそのあたりがしっかりできていれば、競らずにもっと楽に勝てた。ディフェンスがしっかりできれば相手のシュートも入らない。ディフェンスからの流れがもっとできれば良かった」