苦しみながらも、接戦を勝利/関東学生秋季1部リーグ戦

2013.09.20
 接戦を制した。前半ミスが目立つも、終盤に得点を重ね5点差をつけた。しかし、後半開始早々2連続失点。7分には追いつかれ、さらに逆転を許した。そこからシーソーゲームを繰り広げる。1点を追いかける展開が続くも、中大のパスを奪った池辺大貴(政経4=藤代紫水)が同点弾。残り1分には逆転弾と連続得点、苦しみながらも勝利をつかんだ。

 エースが勝利に導いた。池辺が中大のパスをカット。そのままゴールへ一直線。しっかりと同点のゴールを決めた。同点で迎えた後半残り1分のセットオフェンス、回ってきたボールを逆転ゴールへと変えてみせた。キーパーの荻原良太(営4=駿台甲府)が「ナイスシュート」といたわり、勝利に近づく貴重なゴールとなった。

 チームの窮地を救った。試合を通しシュートミスが多く得点が伸びない中、後半から中大が追い上げてきた。しかし、要所でキーパーの荻原が好セーブを見せる。「キーパーが取って勝てたようなもの」(松本勇監督)と言わせるほど。シーソーゲームの中、決して2点差にならず、1点差の状況を保ち、逆転弾のお膳立てをした。

 リーグも中盤戦に入り、4勝1敗と好調を維持している。次戦の早大戦はリーグ戦の順位に大きく関わってくる。インカレのシード権が与えられる上位4校に入るためにも、少しでも黒星をなくしたい。格上相手だが「勝てない相手ではない」(池辺)。と自身をのぞかせる。

[谷口剣太]

試合後のコメント

松本監督
 話にならない。シュートを外しすぎ。相手をなめ過ぎ。後半に追い上げられた時、勝てると思わせてしまった。キーパーが取って勝てたようなもん。キーパーに助けられたね。前半守れていたのに、後半いつものように受け身ディフェンスになってしまった。フォローもないしね。アタリが弱いし足をもっと動かしていかないとだめ。一線にしたことでどうしても攻めのディフェンスになれていない。なんにしても早大に合して仕上げなおなくてはいけないね。

池辺
 守れるところで守れなかったり、大事なところでミスをしてしまったりと悪いところがすごく出てしまった。(オフェンスに関して)攻めきれなかったわけではないが、シュートが決まらずディフェンスに悪いリズムを持ち込んでしまった。シュートミスが大きな課題となった。(タイムアウトの場面では)チーム全員で意識を共通させて、焦らないでボールをしっかり回していこうと話していた。今日の勝ちは勝って当然だった。こんな当たり前のことができなかったということがあるので今日の試合の収穫はない。(早大戦に向けて)相手が相手なので全員がしっかり動いてくると思うので、自分たちのやることをやるだけ。勝たなくてはいけないし、勝てない相手ではないので。

安田祥樹主将(農4=藤代紫水)
 今季は立ち上がり、前半後半の開始10分がいい。そこからいい流れをつかんで勝ってきた。今日は立ち上がりでモチベーションが上がらない中でのプレーになってしまい明大のリズムでできなかった。決めるとこで、決められなかったのもいけなかった。ノーマークシュートミス、ディフェンスミス。一歩踏み出さないといけないところで踏み込めなかった。堤や池辺にはきついマークがついていてシュートコースが厳しいものになっている。そこを決められるように、もちろん2人だけでなくみんなが、ならなければならない。後半は1点差、きん差のゲームになったけどあせりはなかった。みんなを信頼しているし、明大のプレーをすれば勝てると思った。長いリリーグ戦の中でいい雰囲気で作り、個々のモチベーション維持、こういうことに気を使っている。特別な練習とかはしていない。

吉野樹(政経1=市川)
 試合の前半はよかった。今回の会場はクーラーがなく暑さにやられたところがあった。試合途中から足が動かなくなっていた。後半途中から追いつかれてしまい、焦りもあった。だけど、これまでの試合でも競った時でも粘られる力がついている実感があった。焦ってミスをして差がつくことはなかった。きん差のゲームで試合に出ていることにプレッシャーはあった。ただ攻めてもミスにつながってしまう。ドリブルから入ったらパスしかできなくなる、そういうことをなくそうとした。とりあえず勝てたことに安心した。(次戦、早大戦に向け)1年で試合に出させてもらっていて、周りの先輩に遠慮せずにプレーするようにしたい。最後までしっかり足を動かしていくようにしたい。