早大に敗れるも確かな手応え/東京六大学チャンピオンシップ

2013.09.16
 近年、早大の独壇場となっている本大会。今年も早大に土をつけることはできず、明大は4勝1敗で2位に終わった。しかし、ライバルをあと一歩のところまで追い詰めた戦いぶりは期待が持てるものだった。

 全勝で迎えた早大との事実上の優勝決定戦。初戦は石井政之(文1=香川中央)が大差をつけられ敗れるも、120kg級・山田高義(文2=名古屋工)が早大・大坂主将に善戦した。山田は第1ピリオド1分30秒、一本背負いで3点を先取。2分に脇差しからの首投げで2点を返されるも、3-2とリードし第1ピリオドを終えた。金星が期待されたが、第2ピリオド31秒に大坂の反り投げからそのままフォールに持ち込まれ、力の差を見せつけられた。
 その後2勝3敗とし、3勝3敗のタイに持ち込みたい明大だったが、坂本賢祐主将(法4=広島国泰寺)がアクシデントに泣かされた。第1ピリオドでは序盤からバックポイントからのローリングや片足タックルからのポイントを積み重ね、9-2と相手を圧倒する。しかし迎えた第2ピリオド、バッティングでまぶたを裂傷。出血で試合続行不可能となり、大量リードのまま、途中棄権。敗戦扱いとなってしまった。続く試合には杉山雄介(商2=花咲徳春)が出場するも流れを変えられず敗戦し、2勝5敗で早大戦を終えた。

 「坂本が試合を続けられていたら、展開が違ったかもしれない」(岩山喜代司監督)と悔いが残る大会となったが、優秀選手賞を受賞した金子悟士(法1=館林)や坂本、山田の戦いぶりは収穫と言える。残り少なくなった学生の大会や国体での選手の奮闘に期待が懸かる。