スターターは中東泰斗（文３＝光泉）、目健人、西川貴之（情コミ４＝東海大附四）、田中成也（文４＝高志）、會田圭佑（法１＝市立柏）。

　「どうやっても勝てる試合」（塚本清彦ヘッドコーチ）だったが、そうはいかなかった。追い上げを見せた第４クォーター、残り９秒のところで相手に速攻での得点を許し３点に差が開く。ここですかさずタイムアウトを取り、最後の攻撃を３Pシュートの得意な目に託す。この試合ここまで３Pシュートを決めていなかった目だったが、最後の最後に勝負強さを見せ、なんとか土壇場で追い付きオーバータイムへ。しかしオーバータイムに入って相手に立て続けにゴールを許し、またも追う展開となる。安藤誓哉（情コミ３＝明成）が４得点と意地を見せたものの、ターンオーバーやシュートミスにより自分たちの流れにできず、春のトーナメントでは勝利した専大相手にもったいない敗戦となった。

　この試合またも第１クォーターからビハインドを背負った。中東が１人気を吐き、このクォーターだけで８得点を挙げる積極性を見せるも周りが続かない。第２クォーターに入って、この日リフレッシュのためにベンチスタートとなった安藤を投入。ディフェンスが引き締まり、プレッシャーをかけることに成功する。終盤には高い位置からのプレスが効果的にはたらき４連続得点。この試合初めてのリードを奪う。後半に入って専大の田代に立て続けに３本のシュートを決められ、シーソーゲームになるかと思われたが、フィニッシュの精度が悪く得点が入らず逆に引き離される。猛追を見せた第４クォーターも安藤、西川のドライブで何度もゴールに迫ったがリングに嫌われ、逆転するには至らなかった。

　今季わずか１勝にとどまる専大相手の敗戦。リーグ戦を戦っていく上で痛い１敗となったが、それ以上に状況の良くないチームには大きな打撃となる敗戦だった。次戦の相手となる早大も調子を上げてきているだけにここから切り替えていくのは容易ではないが、なんとか勝利して浮上のきっかけをつかみたい。

［松井嚴一郎］

試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ
「今日は安藤が全然ダメ。今日というより今季ずっと良くない。そのリフレッシュも兼ねて今日はスタメンから外した。安藤と中東が精神的支柱だが、周りがうまくやれていない。言われていることがやれない選手もいて、多くの選手を出しても経験を積ませるだけになってしまっている。優勝も厳しくなってしまっているが、東海大、青学大に土を付けられるのはうちだと思っている」

會田
「今日のスタメンのことは言われていた。もっとスピーディーな展開にして、リズムをつくらないといけなかった。（第４クォーター競り合いの中での出場は）点数が伸びていなかったが、ディフェンスからプレッシャーをかけていこうと思っていた。（次戦は）切り替えて全員の勝ちたい気持ちをしっかりさせて、泥臭いプレーとかをしてやっていきたい」