(9)新生メイジ王座奪還狙う 悲願の日本一へ
いよいよ3カ月に及ぶ対抗戦が始まる。昨年は14季ぶりの対抗戦優勝に輝いた明治。今年4月に就任した丹羽政彦監督(平3文卒)のもとで、対抗戦連覇、そして悲願の大学日本一奪還を目指す。初戦は15日の青学大戦。圧勝で初戦を飾り、勢いに乗っておきたいところだ。「チーム一丸となってやっていきたい」(小澤和人・営4=国学院久我山)。丹羽メイジの戦いが幕を開ける。
苦難乗り換え
春は苦しいシーズンとなった。昨年、対抗戦優勝の原動力になった黄金世代と呼ばれた竹内組の抜けた穴は大きく、レギュラーを固定できなかった。王者・帝京大、早稲田には60点差という屈辱的な大敗を喫した。「部員全員で今やっているラグビーを改めて考え直さないといけない」(須藤元樹・文2=国学院久我山)。危機感を持った選手たちはこれまで以上に厳しい練習に取り組んだ。その結果、菅平合宿では、帝京大に24―47と敗れはしたが、春からの差を縮めた。帝京大戦後「やっと試合になった気がする」(田村熙・営2=国学院栃木)とチームは確かな手応えをつかんだ。また春に完封された東海大を相手に39―7で勝利。セットプレーの精度やラインディフェンスなど課題はまだ多いものの、春から取り組んできたことは、着実に結果に結び付いている。
2連覇目指す
王者・帝京大を筆頭に、ライバル校の壁は今年も高い。10月6日には丹羽監督が「対抗戦の最初のヤマ場」と位置付ける筑波大戦が控える。さらに11月には帝京大、そして12月には国立競技場改修前最後の明早戦がある。一つ負ければ優勝への道は遠のく。対抗戦連覇へ、負けられない戦いが始まる。
[阿部慎・関本紗希]
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